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庭の女子達と、ちょっと男子と、お見送り




娘は午前授業。

職場で、余裕が出来てスマホを見ると、
母からLINEが入っている。
たえこさん、友達とお部屋で遊んでいます。

誰を連れて来たか、聞いてください🙏、と返す。
娘達は両親のいるリビングに顔を出し、
ちゃんと挨拶をしていったそう。

庭の茂みから


夕方に私が帰宅すると、庭から賑やかな声がした。
友達は三人に増えて、
庭にレジャーシートを敷き、皆で棒アイスを食べている。
男子達も通り、娘の苗字を呼び、互いにキャーキャー。
中学生って、こんな素朴で可愛かったっけ。
つんつんし出すのはこれからかなあ。

大人が留守の家には上がらない、
それがルールの家が多く、
我が家もそうして来た。


私は年取った両親とはぎくしゃくすることが多く、
母はほぼ引きこもり老人。

それでも、両親がいてくれるお陰で、
娘は転校先でこうして楽しくやれているようだ。

給食がない日や、長期休み、
娘が一人で食事することが無くなったのは、嬉しい。
娘は一人での昼食を寂しいと言ったことはないから、
かわいそうにと思うのは私のフィルターなのだけど。

色んなことを比べたり恥ずかしがる年齢になってきたが、
今のところは屈託なく、よく友達を連れて来る。
埃だらけの階段などに私がひやひや。

リビングにいた両親が、良かったねと話している。

今日は友達と遊んでいるのね、良かった、と。


娘がパタリと、連日誰とも遊ばずに家にいることもあり、
心配になるそうだ。
えー。

確かに私も、交友関係に一喜一憂している。
でも、待てよ
そんな心配されたら、嫌だなあ。
友達がいないと価値がないみたいな。


うろ覚えながら、noterさんの一人が書いていた言葉が浮かぶ。
一人はいいものだし、
友達といるのもいいものだ
(ちょっと違っていたかしら。)
そんなスタンスでいたい。
娘にも、どちらもいいよね、と伝えたい。


ご近所の年配の女性が、パグ犬を連れて通りかかった。
近くのスーパーに行こうとしたら、
我が家の庭が賑やかで、わんちゃんが気にして立ち止まったらしい。
私とおばあさんが立ち話をしていると、
女子達も出て来た。
女子達の一人のおばあちゃんと、わんちゃんのおばあさんはお友達だとわかった。

門限を聞くと、皆そろそろ帰宅時間。
近く?と聞くと、それぞれお家がどの辺りかを教えてくれた。
私が中学生の頃は牧草地だったところに、新旧の住宅地ができている。
皆、その辺りのようだ。
私は、またここに住むなんて、まして子連れで住むとは思っても見なかったな。

これまで実家には
月に一二度、娘と二人で寄って
帰る際には、母は玄関で、父は外に出て見送ってくれた。

見送るという行為は、暖かくてどこか切なさがある。
友達を見送る娘が、なぜかいつもより幼く頼りなげに見えたのも、
私のフィルターなのかな。



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