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「デザイン学会2018年秋季大会」で学会デビューしました!

こんにちは!ミオです。
10/12(金)~14(日)福岡の九州大学で開催されたデザイン学会に参加して来ました。

今回は初の福岡、そして初めての学会発表になったのですがライオン様とのサービスデザインプロジェクトで共創設計から生まれた新しいツールの研究を発表して来ました。

大学の先生方からも複数質問を頂いたり、ポスター発表でもたくさんの方と意見交換ができ、デザイナーとしての大きな一歩を踏み出せた体感がありました。

学生たちによるポスター発表の数もとても多く、色んなお話が聞けましたが、特に心に残った2つを紹介します。

はこだて未来大 飯塚さん
プロジェクション・プレイを用いたワークショップデザイン

プログラミングを小学生に体験してもらうワークショップの研究です。

プログラミングでプロジェクションに映し出される映像を組んで、自分も投影された画面の前に立って動き一体となって表現する、というものなんですが、
・組んでみて投影してみて作り直す
・自分が画面の前にいる際に動かしてもらう人に依頼する構成を書く
・他の人の作品を見ながら自分の作品も見直す
などして作って壊してを自然と繰り返し行い、プロトタイピングのプロセスを自然と体感できるというもので、プログラミングとデザインを両方学べるワークショップです。

デザインプロセスはやってみないとわからない、体感して初めて腹に落ちると思うので(私もそうでした)サービスデザインプロセス初心者の人に伝えるとき、言葉でたくさん言うより体感してもらうのが一番だなと改めて思いました。そして小学生はこの自然に作って壊すという動きができていたようで、大人になるとつい正解を探してしまいがちになりますが、「正解を求めない」ということを伝えていくことのヒントにもなりそう。

はこだて未来大 山内さん
質的分析に基づくデザインプロセスの視覚化

函館のロシア料理やさんのデザインを行っている山内さんがポスターなどの制作物を作る上で店主とのコミュニケーションを可視化した研究です。

店主とのデザインプロセスを可視化することによって「店主が何を求めているか、どんなものを目指しているか」が見えてくるようになったとのこと。それはユーザー(店主)の価値を分析しアイデア(ポスター)を何度もぶつけ(プロトタイピング)作っていくプロセスであり、それを可視化すると改めて「店主の想い、お店の信念」に近いものも見えてくるんだと思います。

普段のワークショップでここまで細かくプロセスを可視化することは難しいかも知れませんが、何かしら短時間で簡易的に可視化できたらユーザーの価値をよりハッキリさせることができそうです。

夜は常葉大学の安武先生が音頭を取ってくださって、はこだて未来大の原田先生、中京大学の宮田先生と学生の皆さんとモツ鍋を食べに行きました。

モツ鍋食べたかったから嬉しい~~!
ニラ、キャベツ、モツの量が全部多くてにんにくもガッツリ!特にお豆腐が大豆の味がして美味しかったです。大満足!

先日のXデでようやく会えた原田先生からいいお話がたくさん聞けました。
学生さんの研究を見て、先生がどうやった指導をしているのか大変興味深かったのですが、先生曰く「学生にやらせるだけでなく、自分もやってみせる、プロがやってみせるべき」とのこと。プロがやってみるとどうなるのか見せることも大事、そしてやりなさいと言うだけではダメ。

今回の福岡の旅についても学生さんと一緒にどんなことがあったかノートにまとめて書いてみる、ということをやっているそうです。起きたことは覚えているうちに書くこと。(私も今回こそは早くまとめようとnoteをすぐ書きました)

そして常葉の学生さんから研究についての話があったときに「そのサービスは自分が欲しいと思える?例えば高齢者向けだったら将来の自分を想像して欲しいと思える?」と聞かれていたことが印象的でした。子供向けだったら自分が子供自体だったときのことを思い出したり、実際高齢者に聞いてみたり、想像できることはたくさんあるし、話を聞いてみる、飛び込むと自分ごと化に進む。机の上だけでデザインするだけではダメですよね。

そして原田先生はサービスデザインは課題解決でなく、ピンチをどう切り抜けていくかであり、人生そのものもデザインであるとおっしゃっていました。人生は正解がないとみんなわかっているはずなのに、1つ1つのプロセスや仕事に正解があると思ってしまう。やってみないとわからない。人生の選択肢に正解もない。私も失敗が怖い時がもちろんありますが、原田先生の言葉を胸に飛び込んでいきたいと思います。


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