漫才風会話劇(β版)
突発的なネタですみません(気晴らし)
最近、お笑いを観る事が多くて、自分でもネタを作ってみたくて書きました。想像以上に難しかったです。改めてネタを書いてる芸人さんは凄いと感じました。オチも弱いし全然面白くはないとは思うけれど、せっかく書いたので記念に載せます。
※漫才風に書こうと思うと関西弁が思い浮かぶけれど、エセになり過ぎるのも嫌なので今回は標準語です。
「どーも、頑張っていきましょー」
「オレ、今日はやる気ないな。お前1人でテキトーにやっといて」
「冒頭から何て事言うんだ」
「いいじゃん、ケチな事言うなよ。今回のギャラはお前に全部やるからさ」
「そういうメタな事を言うのはやめろ。それより何だ、お前ヤケにやさぐれてないか?」
「分かるか? 聞いてくれ! 実はオレ、失恋したばっかりなんだ」
「何だ、お前にとってそんなん日常じゃん。お前の1日、朝飯、昼飯、夕飯、失恋ってサイクルだろ?」
「何で失恋を日課にしなきゃいけないんだよ!」
「で? 約10950人目の失恋はどんな女の子だったん?」
「約10950人って……」
「もち、365日×30年」
「オレ、赤ちゃんの時から女の子口説いてねーし!」
「お前が初めて喋った言葉は『ねーちゃん、あそびいかない?』だろ?」
「それが本当だとして、生まれてから口説き続けて、30年間、彼女いないって悲しすぎない?? 」
「まあまあ、逆に生まれてからずっとフラレ続けるのもある意味才能だ」
「いや、さすがにオレの初告白は保育園の4才の時だから!」
「4年しか誤差ないじゃん。365日×26年=9,490人だな」
「さすがに毎日告ってはいないっつーの! フラれて次の日にすぐ他の子に告るっておかしいだろ?」
「知ってるか? 世の中には一目惚れや交際ゼロ日で結婚する惚れっぽい奴らもいるんだ。毎日違う子を好きになる奴がいても、別におかしくない」
「分かった、分かった。もう、面倒臭いから毎日告ってフラれてる事にしてやるわ」
「ようやく認めたか。で、その約9490人目のフラれた子ってどんな子なん? どうせ大した事ない女の子なんだろ?」
「フラれた訳じゃない! 諦めたんだよ。オレと彼女は住む世界が違ったんだよ……」
「身分違いの恋か。お前にしては珍しいな」
「そうだろ? この世で最高ランクの女の子に出逢っちゃったんだよ」
「好きになったら、いつでもその子を最高の女って思うもんだろ?」
「バカ、あの子はそこら辺にいる女の子とは格が違うんだよ」
「ほう? どの程度の女の子か言ってみ?」
「顔と容姿はモデル並みなのに気取った所もないし、すげー優しくて非の打ち所がないんだ。ほら、これ写真(スマホを見せる)」
「確かに……でもこれ、加工かAIじゃないか? お前ちゃんと彼女に会った?」
「知り合ったのはSNSだけど、ちゃんとその後に会ったに決まってるだろ? いくらオレでも会わないでマジにならないって」
「ふーん、こんなイケてる子がお前とねぇ……」
「彼女もまんざらでもなさそうで、俺は速攻で付き合ってくれ!って言ったら恥ずかしそうに頷いてくれたんだ」
「まぁ、お前なんかにハニトラ仕掛けたところでどこの利益も生まないだろうから、よっぽど物好きな女の子なんだろうよ」
「お前、一言多いぞ」
「あれ? ちょっと待てよ。お前諦めたんだよな?」
「あぁ……彼女はオレの事を好きでいてくれたんだが、彼女の家族がな」
「家族にもう会ったのかよ! そんで、何で反対されたんだ? いや、逆に反対される要素しかないが」
「うるさい! 実は彼女の実家は尋常じゃないくらい大金持ちでな、結婚した旦那は生涯遊び放題でいいらしいんだ」
「……お前、それ完全に騙されてるぞ。どこの世界にそんな上手い話があるんだよ」
「いや、それが嘘じゃなかったんだよ。ただし、家族総出で行う試練に打ち勝たないと認めてもらえない」
「はあ? 試練?」
「体力テスト担当の兄、知力テスト担当の姉の試練をくぐり抜け、最後に待っているのが両親面接後のファイナルジャッジタイムだ。ちゃんと前説もあったぞ」
「何だそれ……バラエティ番組かよ」
「そうそう、まずは体力テストでS〇SUKEだし、それをクリアしたら知力テストは東〇王だし。何でもご両親があの番組好きらしい。家の敷地内にあれとそっくりなセットあるんだ」
「マジかよ! で? お前はどこまでいったん?」
「S〇SUKEの1stステージ」
「全然ダメじゃん」
「オレ諦め切れなくて、ご両親に直談判しようとしたんだが……」
「ほうほう、お前にしては根性あるな」
「彼女の家の玄関ドア、2トンあるんだよ。近くの小屋に執事みたいな人がいてこれを開けられない人は家に入れないって」
「H〇NTER × HU〇TERゾルディック家の試しの門かよ!」
「彼女もあのドアを軽々と開けてると知って、住む世界が違うと思ってオレは諦めたんだ」
「それが正解だな」
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