見出し画像

おひとり様のリアル

私は自虐記事が得意な(?)おひとり様マスターである。

過去の「おひとり様レベルチェック」という記事が未だにビューが伸び続けている(スキは少ないが)おひとり様で不安な同士が読んで下さるのだろうか?

今回、この記事を書こうと思ったのは、上記の記事がビューが多いというだけではなく、昼間に記事で「理系の人々」というエッセイ漫画を紹介したが、同じよしたにさんが描かれた「大宇宙ひとりぼっち 40代独身天国」というエッセイ漫画が「理系の人々」よりも遥かに共感しまくってしまったので、私も同じ独身なので女性の立場から何か書かねばという謎のモチベに繋がった(よしたにさんより更に年上だが)

そんな訳で、おひとり様事情の概要及びエピソードから記していく。

私の母親の世代は結婚するのが当たり前、婚期(昔はクリスマスと言われる25くらいまで)を過ぎても独身でいると、周りが世話を焼いてくれて見合いをする事も珍しくなかった。

そういえば、うちの母は5人兄弟なのだが、末っ子の妹である叔母さんが35で結婚しなかった時に、「お前はうちの恥晒しだ!」と今は亡き祖父が怒鳴り散らして修羅場になっていたのを見た記憶がある。

1980年代までは95%くらいの人達は結婚していたらしく、つまり結婚は出来て当たり前という価値観が長く続いていた。だから、私もいつか当たり前のように誰かと結婚して子供を授かる日が来るのだろうと思っていた。

結論から言うと、私にそんな日は来なかった。

ちなみに、ぶっちゃけると私の年齢は芸能人でいえば藤原紀香さんと同じ年である(調べたい方はこっそりと調べて下さい)

昔よりは婚姻率が下がったとはいえ、私の年代の生涯未婚率は約17%らしい。つまり私の年代の83%は普通に最低1回は結婚している。私みたいなバツがない生涯未婚のおひとり様が少数派なのは間違いない。

それなら、今からでも婚活すればー?という意見もあるだろうが、あるデータを提示する。

私の年代の初婚率は女性で0.33%らしい。1%すらいかないんかい!と悲しいツッコミを入れる。

これを絶望的と言わずと何を絶望というのか?

むしろ、完全なゼロじゃない事の方が奇跡のような気もしてきた。

原因は明白で、私と同年代の男性はどうせ遅く結婚するなら若い女性が良いと思うのが一般的だろう。あとその年頃まで未婚で残っているのは男性よりも女性が少ない。でも、仮に女性の方が多く残っていたとしても、若い方を選ぶと思う(子供が欲しい場合は特に)

男性はいくつになっても子供を持てる可能性があるが、女性にはタイムリミットがある。これは非情なまでの事実である。

悲しいのでこれくらいにしておこう。

最近は同じような年代の主婦に囲まれながら仕事をしているので、休憩時間の話題から私は完全に取り残されている。浮きまくっている。いや、それ以前に一般的な女性が興味を持つ話に興味を示さないのも浮きまくっている原因なのだが、それは置いておく。

最近気が付いたおひとり様あるあるを挙げてみようと思う。

昭和末期~平成初期から始まった国民的アニメを一度も観た事がない

具体的に言えば「アンパンマン」や「クレヨンしんちゃん」なのだが、それらが放映され始めた頃は、既に子供向けアニメを卒業している年であり、当然、自分の子供もいないのでチャンネルを合わせる機会がない。私の年代の主婦達は自分は観ていなかったが、子供が観ていたからとほぼ必ず視聴している。

お年玉を一度もあげた事がない

これは私の環境が特殊だからかもしれない。自分の子供どころか、私の弟も未婚の為、甥っ子、姪っ子もいない。親戚付き合いも薄く冠婚葬祭くらいしか顔を合わせないので、従姉妹の子供達にお年玉をあげる機会がない。ご近所付き合いのある家にも子供はいない。ポチ袋を買った事がないので100均などで多彩なデザインのが売っているとビックリする。

10年くらい子供とまともに話した事がない

前記したように親戚付き合いも薄く、近所にも子供がほぼいない。私にとって子供は通りすがりくらいしか顔を合わせる機会が無いし、当然会話をする事もない。最後に話したのは古い友人のお子さんだと思われる。そもそも、接客業でもやらない限りは見知らぬ子供と話す機会はない。

ママ友がいない

子供がいないのだから、子供を通じた友達が出来ないのは物理的に当たり前。子供同士は仲良くても親同士が相性悪い場合は大変だと聞くと、「あー大変そうだねぇ」と他人事の感想しか呟けない。独身だと自発的に広げようとしない限り、交友範囲が極端に狭い。

負のオーラが付き纏う

街の幸せそうなファミリーを見る度に、自分が独りで負け犬になった事を思い知らされ、ネガティブな感情に支配される。しかし、自分の方が少数派なのでその感情を飲み込んで受け入れるしかない。それがまたストレスになる(気にし過ぎ)

最後に

生涯未婚の人は昔よりも確実に多くなっている。私も若い頃にはそれでも全然構わないと思っていたが、年を取るにつれて体の衰えと共に老後の不安がチラつくようになった。ご近所や親戚付き合いも薄いので、このまま結婚出来なかったら、誰が私の介護をしてくれるのだろう?と悩むようになった。

主婦の方々から「独りだと時間を自由に使えて気楽でいいね」と良く言われるが、今の自由な時間と引き換えに今後の安心を放棄しているようなものだ。

辛い現実だが、生涯未婚を貫くには相応の人脈と資産力が不可欠である。特に大金持ちなら手厚い介護付の施設に入れる。昔の人が多少無理やりにでも当たり前のように結婚していたのは理にかなっていると最近しみじみと感じている。人はどんなに頑張っていても、いつまでも自分だけの力では生きていけないという現実を悟った。

だからといって、結婚しようと意気込んだところで何者でもない私が0.33%の狭き門に入れる自信もない。老後に向けたこの過酷な現実をどう打開しようか考え中である。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

春原美桜(miosuhara)
少額でもサポートして頂けたら泣いて喜びます!