我が街に牡蠣奉行がやってきた
私は牡蠣が大好きだ。
ある時、広島に旅行した時は、居酒屋の牡蠣フライがとても美味しくて、調子こいて食べ過ぎた。戻った宿泊先のホテルで腹痛で寝込んだ (珍しく1人ではなく、よりによって好きな人と呑んだ時)
その翌年、宮城に旅行した時は、居酒屋の蒸し牡蠣が美味くて、日本酒を呑み過ぎてフラフラになるまで泥酔した。酔い醒ましに行ったドトールでタリーズのカードを間違えて出した (上記の人にフラれて、また違う人に片思いして呑んだ時)
そんな好きな人の前で、立て続けに恥を晒した思い出とセットでも……私は牡蠣が大好きである!(全て実話)
過去の恥は永遠に置いといて。我が街、上尾に出張カキ小屋「牡蠣奉行」がやってきた。
東北復興支援の一環で、全国各地のショッピングモールなどを廻っているらしい。
今日は初日なので、お客さんも結構入っていた。私も牡蠣やホタテを買って、席に案内してもらった。案内してくれた兄ちゃんが、牡蠣の焼き方と片付けの仕方(セルフ)の説明をしてくれた。
周りがもれなくグループの中、安定のおひとりさまですが、何か?
原付で来たので、ノンアルビール。本当の生を呑みたかった……。
早速、牡蠣を焼き始める。
テーブルの横に牡蠣の焼き方の説明書が付いていたから、念の為に読んでみる。
おい、兄ちゃん! フタの事は一言も言ってなかったじゃん??
改めて、フタをしてタイマーを掛けて焼き始める。
その頃、右隣の席に老夫婦が座った。旦那さんがトングで牡蠣の殻を乗せて、「もういいだろ」って取ろうとしたが……。
お父さん!!! まだ10秒しか経ってないよ???
いくら炭火で焼いているとはいえ、3分焼かなきゃならん牡蠣が、10秒で焼ける訳ないやろ!!!(興奮するとエセ関西弁)
思わず、お父さんと言ったのは、多分、うちの亡くなった父と同じくらいの年頃だと思ったからだ。この年頃の男の人は何故、こんなに短気なんだ……(亡くなった父も含め)
それともアレか。普段、料理はお母さんに任せ切りだから、焼ける時間が分からんのか。
お母さんも「まだ早いわよー」と言っていたが、お父さんは「牡蠣は生でも食えるだろ?」と。
ほらほら、キタキタ。自分の間違いを指摘されると、認めないで屁理屈をこねるんだから!(亡くなった父も含め)
ちなみに、お節介でタイマーの事を何回か説明してあげたのだが、「あー」とか言いつつ、聞き入れてもらえず。亡くなった父も(以下略)
他所んちの事は放っておいて、両面焼けたので、トングとナイフを使って殻を開けた。
何とか殻を開けていたら、隣でその様子を見ていたお母さんが「お姉さん、上手ねぇ」と何度も言い、お父さんに「ほら、お姉さん上手だから見とかないと」と言って、お父さんも「本当だ、お姉さん上手いなぁ」と2人に凝視された。
お姉さんって言われたの久しぶり!!(そこかよ)
童顔でかなり若く見える私。ほんの数年前までは「お姉さん」だったけれど、ここ最近は「奥さん」って言われ続けてショックだったので (結婚してねーよ)
でも、確かに老夫婦から呼ばれるとしたら「お姉さん」が適切なのか。
そんなどうでも良い事を考えながら、何となくお隣さんと和やかな雰囲気になりながら、焼きあがった牡蠣とホタテを食べた。
牡蠣は正直小さかったが、それは予測済みだった。案内のお兄ちゃんが、もし開けてみて、殻だけや小さ過ぎる牡蠣があったら、言ってくれれば交換しますから!って言ってくれたが……。
その交換する牡蠣が大きいという保証はあるのか?
専門家は殻を開ける前から中身の大きさが分かるのか。それとも、予め開けてある大きな物と交換してくれるのか……。
結局、小さくても交換して貰わなかった小心者がここに1人。
どうやらこのカキ小屋、12/24までやっているらしい。とりあえず満足した。もしまた気が向いたら来てみよう。
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