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おばさん構文について考える

私は紛うことなき昭和時代に生まれているおばさんである。

最近、「おじさん構文」「おばさん構文」が若者にバカにされがちという記事をあちこちで読んだ。

おばさんがおばさんらしい文章を作って送って何が悪いんだ?  オラ!(落ち着け)

イキリから始めたが、これは心の声なので表に出す事は決してない。

そういえば、おばさんといえば1989年頃に『オバタリアン』という言葉が流行った。図々しい迷惑な中年女性の事を指す言葉だった。まだ若かった私はそれを見て、「あんな人から煙たがられる迷惑おばさんにだけはならないように気を付けよう」と心に誓った。

その誓いは元来の小心者な性格も手伝って、おばさんになった今でも守っている。絶対に人を押しのけて迷惑を掛ける事だけはやめようと。死ぬまでそれだけは守り続けたい。

身の振り方のスタンスとしてはそうだが、残念ながら、最近ではLINEどころか話し言葉まで、「あら~」「……だわ」とかおばさん化している自分に気が付いて空恐ろしくなる事が多々ある。おばさん言葉というのは年を取ると無意識に身に付くものなのだろうか (怖っ)

いや、きっとそうではなく、私は心の中でかなりガラが悪い言葉を使っているので(さっきも漏れた) だからこそ、無意識に品の良い(?)おばさんっぽい柔らかい言葉を使って誤魔化そうとしているのかもしれない。

そんな中身スケバン(死語)な猫かぶりおばさんが『おばさん構文チェック』をやってみた。

それでは、1個ずつ解説していく。

❤❤❤や✨✨✨など絵文字を重ねて使う

これに関しては、私は当てはまらない。そもそも昔から❤は余程の事がない限り使わない。絵文字を入れるのはむしろ恥ずかしいという感覚すらある(✨はたまに使うが、決して重ねない)

音の伸ばし「~」を使う

これは、私自身のまったりとした話し口調を文章で表しただけで、おばさんとはあまり関係ないような気もする。若い頃からそうだった。決して「ぶりっ子口調」という訳ではない(ぶりっ子は超キライ)

語尾に「~よ」「だわ」を使う

「だわ」は特に使う。これも昔からの口癖だと思っていたが、おばさんになってからなのだろうか。既に記憶にない (この辺がおばさん)

文章が長くなりがち

これはメール文化の名残だろう。私がメールを書くとかなり長くなる。余す事なく伝えたい、追加で何か新しい事を伝えたい、相手の話題に全て触れて返さなくては気を悪くするかなと思っていると、メールを長い期間続ければ続けるほど文章も自然と長くなりがち。最初は200文字程度のメールが気が付いたら、5倍以上になっていたというのは良くあった。LINEがやり取りの主流になってからは、あまり長くせずに意識して要約するようにはしている。

句読点「、」「。」を使う

若い子の句読点アレルギーの記事を見て、「何で??」って声が出た。句読点に圧を感じるらしい。なんでやねん!  若い子は私達と違って逆にメール、もしくはメッセージ文化を知らないからだろうとは思った。そもそも若い子のLINEは会話の延長なので、「相手に分かりやすく伝える為」という意図が薄い。意味が何となく感覚で伝わればいいのだろう。どうやら、これ書いたら失礼になるかも?とか気を悪くするかも?と考えながら書くのはおばさんの証拠だということらしい。

余韻を表現する時に「…」を使う

こればおばさんというより、物書きの癖かもしれない。余韻やちょっとションボリしたり、弱気になったり、そういうのを表現したいだけ。

語尾に「あいうえお」の小文字を使う

「~だなぁ」とかは使うが、昔のギャル言葉のような小文字の使い方はしない。

返信するときに文頭に「あら」「あらら」を使う

これは、LINEをリアタイで会話としてやり取りしている時と、メールのようにお互いの時間が合わなくて連絡する時によって違う。リアタイの時は会話感覚なので「あら」は使うかも。

お母さん目線の文章を送ってしまう

お母さんという訳ではないが、誰に対しても「身体に気を付けて」というのは必ず毎回書く。これは、きっと友達と毎日会話代わりにLINEしている訳ではなく、近況報告のメールの代わりとしているからだろう。「最近暑くなった(涼しくなった)」とか。相手の安否とか体調に気を使うのは、やり取りの礼儀とすら捉えている。

最後に

一つ一つチェックしてみたら、やはりおばさん構文な事が判明した。

今はそんな機会は無いが、もしも、この先若い子とやり取りするにしても、「身体に気を付けて」くらいは入れると思う。ただ、長文に慣れていない人に対して、長くすると単純に読むのに負担になると思うので、その時は短くする配慮はするとは思う。臨機応変の上の譲歩は相手を思いやるという点で必要だろう。

これからも相手を思いやりながら、お互いが心地良いやり取りが出来る文章を書いていこうと思う。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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春原美桜(miosuhara)
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