10才の娘がLINEを始めたら、そこは思ってたのと違う世界だった!

10才の娘がLINE始めました。
・・・とは言っても、実は学童が終わった小4の4月からアカウントは作ってあって、
主に私とのやり取りのみに使用していたんだけど…

ある日今の娘の親友と言っていい子のママから、うちの子がお休みの時も一緒に公園で遊んだりしたいと言ってて、
○○(娘)ちゃんとLINEやりたいって言われて作ったんだけど、交換してもらえるかな?と好意的なLINEをいただいて、是非♪
と。その子のことは知っているし、ママともやり取りしているし、全然安心♪なので娘にも話して、さっそくつながりました♪
次の日には、その子と夕方LINEでやり取りして、マリカーをオンラインで対戦したりして楽しんでいた。
イマドキの楽しみ方だなぁ~なんてのんきに見守っていた・・・

・・・のですが!
2日後には
なんと2つのグループに娘が仲間入りしている!
その親友の子から招待を受けたようで、
3人のグループと5人のグループ。
もちろん、私がママさんとつながっているようなこともない。

夕方私が仕事から帰ってくるとゴロンとしながらずっとLINE。
ブーブーブーブー通知のバイブがなる。

娘は結構サバサバ系なので
「ナニコレヤバイ。LINE止まらないー。」
とか言いつつもやっぱり気になるようで。
まぁ、なるわな。

そしてさーらーにーーーー

次の日には今のクラス「●年●組」というLINEグループが出来ているではありませんか…!
何事?!
見たところ総勢12人。クラスの約1/3と言ったところでしょうか…。
てゆか、こんなにLINEアカウント、小学生みんな持ってたんだね…。

グループ作ったばっかで面白いっていうのもあるんだろうけど、
もう、ちょっと目を離しただけで未読100件こえたりする。

通知はうるさいので切ったんだけど、
読むだけでももう一苦労の域・・・

これは・・・
なんか、まちがっちゃったか私・・・?

ひとまず、21時以降はもう見るのやめなさーい!として2日が過ぎ、
もやもやしつつも、次の日は卒業式で4年生はお休み!
さて、パパは在宅だけどもプロジェクトが火を吹いてて一向に構えませんね、どうしましょう?
という前夜に、私の考えをコロっと変える出来事が起きたのです。

明日は学校お休みだけど、ママは会社、パパもあんまり構えないんだよー、お家でひとりで遊べる?と聞いたら
「みんなに遊べるか聞いてみる!」と。

「明日あそべるひとー!」
と娘がLINEで打つと
「イエス」
「あそべる」
「午前なら」
「午後からなら!」

と、とんとん返事が来る。

返事に交じって、変なスタンプとかも交じりながらわちゃわちゃしつつも
「どこに?」
「おひるどうする?」
「何時からいる?」
とかが飛び交う。
まるで教室にいるみたいに。

一通りいろんな会話がされたあと、一人の子が
「じゃあまとめると!」
というコメントを入れたら、ピタッとやり取りが止まって
「きほんは、○○公園の○○の場所に●時に集合ね。」
と。
その後はまた遊ぶ為の計画や準備で
「○○ちゃん、あれ持ってきて。」
「OK」
「レジャーシートが足りないかも。」
「うちにもあるから持っていくよー。」
「いいなー、オレ横のグラウンドでサッカーだよ。」
「じゃあみんなで見に行ってやるー!」
とかって話に。

そしてひと段落したところで
「ママ、明日はおにぎりとお菓子もって、公園で遊ぶことになったから!」
と。

なにこれ、、、めっちゃいいじゃん・・・!
すごく正しいLINEグループ・・・!

これで明日、遅れたりしてもすぐわかるし、途中参加したい子もまだみんな遊んでるかどうかもわかる。
持ち物も分担出来たりして、必要なものの抜けもなく楽しめる。

小学4年生が、自分達の話し合いだけで、休日におにぎりと、みんなで遊ぶ道具を持って10人以上が集まるなんて
LINEがなければ学級会でも開かないと不可能だったのではないかと思う。

他にも、娘に見せてもらったら、
「動画撮ってみた」
とピタゴラスイッチみたいなのを作ってみんなに見せてたり
(そしてみんなで色々評価してる)
今日遊んだことを踏まえて次はどうするかを話したりしている。

そこには、私がネットニュースで読んだような
子供たちのグループラインによるマイナスな面なんてないように思えた。

とてもとても、便利で画期的なツールだった。

そして思い直した。

車が、交通事故を起こすための道具ではないように
LINEは、いじめを起こすための道具じゃない。

車もLINEも、そもそもは人生を快適にするための道具として人間が生み出したもの。

ただ、正しい使い方をしなかったり、
本当にうっかりとしたことで
間違った結果が出てしまうことがある。

それが、大々的にニュースになったり、人生を激変させてしまうことがある。

だから大切なのは、
正しい使い方ができているかどうか。
ルールを守れているかどうか。

親としてするのは、禁止や規制をすることじゃなくて
見守れる環境をつくることだなと。

そういった意味では、LINEをやることについてワーワーいうのって
逆に危ないなと思ったりしたのです。

親がLINEに好意的じゃないと子供が感じてしまったら。
きっと隠しだす。

LINE内であったことを話さなくなる。

内容を見せるなんて問題外になる。

けど、LINEに親が好意的であれば
「○○ちゃんがこんなこと言ってるよ」
「見て、○○くんが上げた動画!」
とかって自分から見せてくれるし
もしなにかグループ内で問題が発生したときも話してくれると思う。

卒業式の前夜のメカラウロコな出来事でした。

そもそも、自分もプログラマとして開発者のはしくれであるので…

開発者の意図をくみ取った使い方をされるのが何よりうれしい。
どんなに便利なものも
使い方を間違えると凶器になったりする。
LINEを苦に自殺した子供の話が出た時、開発者たちは思っただろう。
そんなことの為に、世に出したわけではないんだ、と。
そんなことのために、作った機能ではないんだと。

これからも、何かの使い方を間違ってしまいそうなときには
それを作った開発者たちの声を聴けるように。

彼らが笑って
「ね、ホラ、めっちゃ便利でしょ!楽しいでしょ!最高だろう!」
と言っているのを想像して、感謝して使うように、教えていきたい。

と、思ったのでした。