第23話 私の性格を、あなたが決めないでください

これまでの人生でも、
「みおは○○だから」
と、私をあまり知らない人に、見た目で性格を決めつけられてきた。
そのたびに思うのは
なぜ、他人の性格を、良くしっているように言うのだろうか?
私の性格を、あなたに分析してほしいと頼んだわけでもないのに、、、。
ということ。
親しい人からでも、あまり自分の性格を決めて欲しくないのに、
良く知らない人に言われると、益々嫌な気持ちになる。
特に、衝撃を受けた言葉は
「あなたは強い人だから、癌でも大丈夫でしょ?」
という一言。
いえいえ、あなたはお医者様でも何でもないですよね?
そして、私の体調、毎日見ていますか?
あなたから見た私は、元気に見えていても、
この一言を言われたときは、
本当に体が痛くて、立っているのもやっとの時。
そんな人間に対して、こんな言葉を言える人って、
鬼にしか見えなかった。
癌の人だけではなく、
病気で弱っている人や、
人間関係に疲れている人に
「あなたは強い人」という言葉は誉め言葉ではありません。
その上、たたみかけるように
「私なら耐えられない~」と言う言葉。
むしろ、応援されているよりも、
馬鹿にされているのかな?と思うくらい嫌な言葉です。
強いかどうかは自分自身で決めること。
他人が決めると、悲しくなります。
強い人間だから頑張って癌に耐えているわけではないのです。
治療法が、ほぼ無いから頑張るしかないのです。
弱って、泣いて、病気が治るのなら、そうします。
でも、治らないです。
だから、耐えるしかない人間もいるのです。
医師に、
「転移しているから、
もう、手術は出来ない」と言われた人間に、
「強いから大丈夫」という無責任な言葉は投げかけないでください。
では、どのような言葉が良いのか?
私は、特に何も言われない方が助かります。
癌という言葉に対して、
「お大事になさってくださいね」
くらいで良いのです。
相手を思って、頑張って欲しいことを伝えたいという気持ちもわかります。
しかし、もう、既に、いっぱい頑張っているんです。
だから、これ以上頑張らせないでください。
51歳の誕生日を迎えられたのも、強いからではありません。
運が良かったからです。
病気の人だけではなく、
どの人に対しても、
あまり決めつけてお話をしない方が良いと思いますよ。
私も気を付けるようにします。

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