このひしめき合った箱の中で、ちっぽけな私たちが出来ることは何だろう。

「天気が良いからスカイツリー
　(の展望台)に行きたい」


とダンナが言うので、
急遽、行ってきました。

昨日の続きで、
チビが小学生になると
何でも入場料が高くなるので
駆け込みです😅

私はあまり東京の展望台って
好みじゃありません。

例えばヨーロッパの街並み。
凱旋門の上から
シャンゼリゼ通りを見るなど、
有名な寺院等は大抵
上に登れてそこから
街を一望出来ますが、
これは好きなのです。

美しく統一された
テラコッタの屋根や
芸術的な教会の尖塔が
緑と馴染んで調和していて
いつまでも見ていられます。

だけど、
東京タワーに登ったときも
そうでしたが、
東京の街並みは、
見ていてあまりに緑が無いので
ちょっと悲しくなります。

スカイツリーの影。東京はビルばかりです。

お約束のガラスの床。一番下まで見えます。

私は展望台というより
どちらかと言えばこちらの方が好きです。

展望台に行くための
エレベーター前の天井が
麻の葉文様(禰󠄀豆子ちゃん柄)のところや、

秋がテーマのエレベーター。
神輿飾りの鳳凰を金箔で表現しています。

こちらは夏がテーマのエレベーター。
江戸切子で花火を表現しています。

壁も一部が麻の葉文様です。

スカイツリーは伝統を重んじていて
ショップも職人の手作りの
お財布やかんざしなどのお店が多く
見ていて楽しいです。

だけど、東京の巷では
緑が切り倒され
高いビルが建てられ続けていて、



子育て世帯は東京離れが進んでいるのに
何故更に自然を奪おうとするのか、と
思います。

土地はその所有主のものだから
条例などの縛りを守っている限り
どのように使おうが
自由なのですがね。

20歳の頃
ニューヨークのジュリアード音楽院に
短期留学していました。

ジュリアードの寮は高層階にあり
寮の部屋からニューヨークの街が
一望出来るのですが、
私はそれを見ていて
「ここ、好きじゃない」と思っていました。

高層ビルばかり建っていて
緑がセントラルパーク以外
何も見えないんです。

気候も原因でしょうが、
肌はすぐに乾燥して
空気がいつも澱んでいる。

だから、イギリスに行ったとき
当時にして既に
100年前と同じ緑の量を
増やすことに成功したこの国の
風景は大好きでした。

ロンドンにも
リスがいて、白鳥がいて、
朝、キツネが出る。

東京は、ニューヨークと同じ。
緑が一部の公園にしか見えない。
息苦しいように並んだ箱が
ぎゅうぎゅうとひしめき合っている、
ように感じます。

残念なことです。