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信頼関係を築きたいなら相手を優先させてはいけない

相手を優先するのと
相手を尊重するのは違います。

相手を大切にしたいなら
優先するより、尊重することをオススメします。

「優先」と「尊重」

優先する
=他をさしおいて先にすること。
 他のものより先に扱うこと。

(コトバンク)

《優先順位》という言葉があるように
優先するのは、
どちらかを優位にするとか
どちらかを先にするとか
必ず「他」の比較対象が存在します。

例えば、カフェでのオーダーの際に
《期間限定》《本日限り》
なんて言葉があると
いつも頼むメニューよりも
そちらを優先する、とか

冷蔵庫内の
傷みはじめている野菜を思い浮かべて
「あれを先に使わなきゃな〜」と
食べたいものよりも
消費期限を優先して献立を考える、とか

「いつもの」や
「食べたいもの」より
今先に優遇すべきものを選ぶ、
という感じですね。

私も限定品には弱いです


相手を先に優遇する場合は
その比較対象の「他」は自分になります。

相手が「ラーメンが食べたい」と言うから
私はパスタが食べたい、けど
相手を優先して
ランチ先はラーメン屋さんになる。

という具合で、
相手を優先することは
自分の希望を後回しにすることになります。

・ ・ ・

それに対して、
相手を尊重することは
それ単体での存在を認めることで、
先に優遇することではありません。

尊重
=[名](スル)価値あるもの、尊いものとして大切に扱うこと。「人権を—する」

weblio辞書

そうなるとランチ先は
どうなるでしょう?

私:ラーメンもいいけど、
 私はパスタが食べたいな。

相手:パスタもいいね。
 そういえば先週はハンバーガーを食べたね。

私:そっか。先週も洋食だったね。
 じゃあ今週はラーメンにしましょう。

我が家はラーメン屋さんは月1回と決めてます。


相手の気持ちも尊重し、
そして
自分の気持ちも尊重して伝える。

すると
お互いが納得できる最適解
を目指す話し合いになります。

このランチの場合は
どっちも食べられるファミレスにする?
という選択もできますね^^

相手を優先するデメリット

相手を優先するのは
その見返りを求めているからです。

それは、
相手からの感謝や愛情、
承認や評価だったりします。

相手を優先して
相手を大切にしてるつもりなのに
どうゆうわけかイライラするのは

「いつもありがとう」
「優しいね」などの
見返り(の言葉)を期待していたり

または
自分から意見は言いにくいとか
言いたくない、言うのが怖い、などから
「あなたの意見は?」など
相手から聞いてくれることを
期待しているから。

イライラの種は
「こんなにあなたを優先してるのに!」
その言葉の裏側に
「そのために私はこんなに我慢してるのに!」
という感情があるからです。

「優先してあげてる」のは
「我慢してあげてる」なのです。

それが積み重なると
怒りが爆発してしまったり
あるいは、いじけて拗ねて
可愛くない態度をとってしまいます。

ほんとは喧嘩なんてしたくないのにね

このように、
相手を優先すると
大切にしてるつもりが
無意識のうちに
自分に被害者意識が湧き出て
関係性がこじれてしまう恐れがあるのです。

尊重し合うための魔法の言葉

相手と良い関係で在りたいなら
優先するより、尊重です。

ラーメンにするか、パスタにするか、
お互いの意見を擦り合わせる話し合いは
どちらかを優遇することも
置いてけぼりにすることもありません。

その関係性はフェアです。

お互いを同じ土俵に立たせ、
ちょうど良いところで決着をつける。

とはいえ、
これまで相手を優先させてきた方には
自分もその土俵に立つことを
怖いと感じる場合もあります。

私の希望なんて言っていいの?
相手は不快にならない?
嫌われちゃうんじゃない?

そんなときに使える魔法の言葉があります。

「そうなのね。私は・・・」

「そうなのね」
相手を認めて受け入れます。

そして必ず
「私は」と続けましょう。

「私は」を発すると
続きを言わざるを得ない状況になります。

そのためには
自分のことも尊重出来なければなりません。

自分はどう思うのか
自分の希望は何なのか

お互いフェアでいるためには
自分の気持ちを素直に伝えましょう。

居心地の良い関係性

嫌われたくなくて相手を優先する。
相手に心地良いと思ってもらいたいから
自分が我慢する。

実はそれよりも
相手の意見を受け入れた上で
こちらの気持ちも伝えたほうが
相手は「私も伝えていいんだ」と
気持ちが軽くなり、
心を開きやすくなります。

お互いに伝え合い、
意見や気持ちを認め合うと
「信頼できる」という
安心感に繋がります。

相手もちゃんと本音を言ってくれると
自分も肩の力を抜いて素直に伝えられて
良い意味で気を遣わなくていい。

それこそが「居心地の良い関係性」で
そうなると
いつも一緒にいたいし、
長く一緒にいたいと思うようになりますよね。

否定も批判もしない人となら
ずっと一緒にいたいと思うよね


相手をひとりの「人」として尊重し
お互いが納得できる最適解を
一緒に見つける関係性になる

なんて、難し気な固い言葉で
説明しちゃいましたが

要は、
親しくなるためには
相手を優先するのではなく
相手を尊重すること、
そしてそのためには
自分のことも尊重することが大事だよ
ってことです。

「そうなのね。私は」
このフレーズをぜひ活用してくださいね^^

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