超高難易度クエストを2ヶ月でクリアしないと爆発する初心者の話:はじまり
私に突きつけられたタイムリミットは、ワニの100日よりも短い。
テイルズオブアスタリア。
私の多感な時期を支えてくれたアスタリア。
Twitterをやっていなかった頃に好きな絵師さんが始めたと聞いてテイルズオブのテの字も知らないのに即座にインストールしフレンド申請を送り「いつも見てます」と今思うと気色悪すぎるメッセージを送った場であるアスタリア。
私が初めて触れたテイルズオブ作品。
その作品が二ヶ月後、サービス終了を迎える──はずだった。
「アスタリアのイラストがザ レイズのホーム壁紙に!」
他人を修羅の道に突き落とすのには、たった23文字しか必要としないのだ。
まず、私が再びテイルズにハマった理由と、推しの話をする必要がある。長いし読む価値はないので、お手数をおかけしてしまい申し訳ありませんが【自分語りここまで】までスワイプしていただけると幸いです。
昨年2022年11月7日正午。もう一つのソシャゲ、「テイルズオブザレイズ」にテイルズオブエクシリア2より、
ビズリー・カルシ・バクー
の参戦が決定し、浮かれたアベックがチョコ付きプレッツェルを口実に乳繰り合う11月11日のメンテ後に、ゲーム内に実装された。2017年に開催されたネタバレなんぞ知らんとばかりの最大の敵限定推しキャラ投票、2019年のナイスミドル投票のどちらも参加しながらも、惜しくも参戦内定獲得の1位を逃し続けた漢が、満を持してティル・ナ・ノーグの大地に降り立った。
この投票イベントのたびに脅迫じみた名前とアイコンとヘッダーとプロフィールで検索を重ね、投票相手に迷う人やビズリー社長の話をした人へ手当たり次第にリツふぁぼの怒号犀を浴びせ続け、親族友人フォロワーそのまたフォロワーまでビズリー社長のように利用できる人間は利用したあの日から約5年(もしくは3年)、待ち侘びて待ち侘びて待ち侘びすぎて脳みそが崩落のあまり抱絡蝶になったのである。ガチャで全財産を消し炭に引けた時には感極まって母親に電話をかけたほどには。
【自分語りここまで】
そんな私がなぜ、アスタリアではビズリー社長を手に入れていないのか。それは社長を入手できる唯一の方法が、キャラの育成に心血を注いだ廃課金やりこみプレイヤー向けの、超高難易度かつ期間限定クエスト「Master Of Elements」(以下、MOE)のボスを撃破することだからだ。
元からやりこみ系のコンテンツにあまり興味がなかったことに加えて、アスタリアは高レアがいなくては始まらないガチャゲー寄りのところが肌に合わない(個人的にプレイヤースキルを求められる方が好き)こともありスルーしていた。しかし今回のサービス終了と、救済措置とも言えるザレイズのホーム画面化を前にして、目を逸らし続けてきたソレと向き合わざるを得なくなってしまったのだ。
推しは推せるときに推せ、というオタクの基本に胡座をかき「アスタリアはデカいタイトルだしサ終しないだろ〜」とたかを括り、社長を迎える準備を怠った私のツケが今、2000万ガルドよりも重い負債となって降ってきた。自らの選択の責任を負う時が来た。
二ヶ月のタイムリミットの中で、六人乗りのノアの方舟に、ビズリー社長を乗せる。なんとしてでも。ビズリー社長からは生娘の匂いがした。
長くポエミーな前置きはさておき、状況をまとめると以下の通りになる。
サ終前にお気に入りのキャラ絵6枚を、存命ソシャゲのザレイズに移行できる
私の推しであるビズリー社長を移行するために超高難易度クエストのクリアが必要
2ヶ月でキャラを鍛えて超高難易度クエストに完全勝利しなければならない
という感じだ。8月最終週で夏休みの宿題を全て片付けるが如き蛮行……あれ、これはいつもの私なのでは?
しかしMOEは超高難易度クエストである。一朝一夕でなんとかなるものではない。
コレである。各属性5段階に加えてボス戦があるのに、最初の時点でコレである。情けなさすぎてツイートを打つ途中で涙目になった。
ここで一旦育成方面にシフトする。高レアで固められる単色パーティで育成素材を集め、地盤強化から始めることにした。
自分を社長秘書長だと信じてやまない輩。
スキルを全員最大まで上げたあと再挑戦したところ、難なくMOEの初戦をクリア!スキルの重要性に気付く。
スキルも医療も高けりゃ食費も高いコハクの本消費量に腰を抜かしつつ、風属性のRank1もクリア。スキルが噛み合えば致命傷を負ってもほぼ全快まで持っていける回復要員の層の厚さから、育成周回を水から地パーティに変更する。
星5をまとめて全体のバランスを確認する。そしてとんでもない量の育成素材と、その分の周回が待ち受けていることに絶望しかけたが、絶望は歩みを止める理由にはならないので前を向く。そうだ、私はクランスピア社社長の夢女子であり、その社長は何よりも『あきらめる』ことに対して厳しい人である。だから私はあきらめてはいけないのだ。
なのでBGMを『互いの証の為に』にした。
知らない方のために解説すると、メチャクチャ熱いが切ないバトルで流れる覚悟を促される曲である。
タイトル画面が出た途端『互いの証の為に』。
お知らせを確認しながら流れる『互いの証の為に』。
ホーム画面で微笑むアリーシャと流れる『互いの証の為に』。
キャラを強化しながら流れる『互いの証の為に』。
咳をしても『互いの証の為に』である。この常在戦場の精神を否が応でも刷り込ませる強硬策が果たしてどう転ぶのか。そしてこのブログをきちんと来週も書けるのか。
2023年で一番早い二ヶ月が幕を開けた。