いざBritish Academy of Jewelleryへ!/1DAYリング製作ワークショップに参加する
さて「英国でジュエリー製作を学ぼう!」とパンデミック下でも学べる場所を探した私は、得意の小心者っぷりを発揮し「まずは体験教室に行って様子を窺おう」となりました。
前回の記事で私が見つけたジュエリー学校はBritish Academy of Jewelleryという名の学校です。HPはこちら↓
British Academy of Jewelleryは LondonとBirminghamの2カ所にキャンパスがあり、筆者である拙者は居住エリアがヨークシャー地方なので、どちらかというと家から近いBirminghamキャンパスを選択。
ワークショップの申し込みをオンラインで済ませると、Birminghamキャンパスの【カレン】(事務のお姉さん)から、注意事項とアクセス案内のメールが届きました。
ふむふむ、特に必要な持ち物は無く、手ぶらで参加して良いそうです。ただし、マスクはしっかりしてくるようにとのこと。校舎の入り口で検温があるとのこと。合点承知。
ドキドキしながら電車に乗り込み、いざBirminghamへ!
((イングランドの車窓から〜高速で流れゆく羊たちの群れを添えて〜))
渡英以来、のどかなヨークシャー地方で過ごしていた拙者は、英国第2の都市であるBirmingham(マンチェスターとの熱い議論があるらしい)の街並みに圧倒されました。
バーミンガム駅から学校のあるJewellery Quarterという、英国きってのジュエリー街まで黙々と歩きます。
Jewellery Quarterはその街の名の通り、エリアにジュエリーショップがずらりと並んでいます。そしてジュエリーショップだけでなく、ジュエリー製作の道具店や鋳造の専門店、宝石の卸のお店なども盛りだくさん。
ジュエリーを購入したい人にはもちろん、作り手にとっても魅力的な街並みが広がっています。
そして学校に到着。
なかなか近代的でモダンな建物です。
カレンさんから「到着したら電話してね」とのことだったので、入り口で電話をかけます。
しばらくすると、テニスプレイヤーの大阪なおみ選手にそっくりな女性が登場。
事務担当【カレン】の登場です。
簡単に挨拶と自己紹介をし、2ヶ月前に日本から来たことを伝えると
カレン「イギリスって寒くない?」とのこと。
うーん、どうでしょう。天気のせいでしょうか?🤔
カレンさんから簡単に校舎についての案内を受けつつ、今日のワークショップの場所まで案内されます。
校舎の中にはジュエリーの製作室、PCルーム、職員室、カフェテリアなどがあり、とても充実した様子。
ジュエリーの製作室に入ると、すでに人がたくさんいました。ディプロマコースの学生たちが授業中のようです。みんな各々作業をしています。
カレンに案内されワークショップのコーナーに向かうと、すでに一人の女性が座っていました。
バーミンガム在住のメアリーさん。
恐らく年齢が同じくらいなような気がするものの・・・マスクで顔がわからない・・・。
そしてロンドンからやって来たボブ君が教室に入ってきました。若い。
ロンドンにも学校はあるのにYOUは何故Birminghamへ?と疑問に思うと、
丁度良いワークショップがBirminghamだったとのこと。若者の行動力。
これはパンデミック下で渡英して初めて感じたことなのですが、お互いマスク同士の英語でのコミュニケーションはなかなかハードルが高いですね😂
そしてしばらくすると、先生らしき人が。
本日ワークショップを担当してくれる【チエ先生】の登場です。
あれ?ひょっとして日本人・・・・?
っと思いきや、台湾生まれイギリス育ち。
英国ジュエラー歴10年以上、ベテラン職人の【チエ先生】です。
うわぁ。
なんかめっちゃホッとする・・・!
同じ東アジアの民。。。仲間。。。
渡英以来なんだか緊張の連続だったので、優しい雰囲気をまとったチエ先生の登場になんだかホッとしてしまいます。感激😂
感激に浸りつつこちらが勝手にチエ先生を拝んでいると、
「あら、どこから来たの?」と質問されました。
「2ヶ月前に日本から来ました」と言うと、
「え!?まだイギリスに来たばっかりなのね?!」と驚くチエ先生。そして、
チエ先生「イギリスって寒くない?」
なにこの挨拶、流行ってるのかしら?🙃
とまぁそうこうしているうちにバラバラと人が集まり、合計6名ほどで1DAYワークショップの開始です!
各々席につくと、今日使用する道具とリング製作のテキストが配布されました。
チエ先生から道具と安全上の注意について詳しく説明を受けます。
作業机に座ってみてびっくり。なかなかゆったりとしています。
しかも席ごとに作業スペースが区切られているので、遠慮なく作業ができる環境です。
東京で通っていた彫金教室では周囲に肩をぶつけながら気を使いつつ作業していた(生徒数が多く人気の教室だった)ので、なんだか贅沢な気分☺️
そしてこの金属溶接用のガスバーナー(トーチ)が各席に・・・!
東京の教室ではこのトーチを、10人〜20人で2カ所を使いまわしながら使用する環境だったのでこれは嬉しい・・・!
チエ先生「今日のメインはシルバーリング製作だけど、まず練習のためにカッパー(銅)素材でリングを作ってみましょう!」
と、各々に棒状の銅素材が配られました。
チエ先生がまずデモンストレーションをしてくれます。鮮やかな手付きです。さすがです。
「金属にハンマーなどで自分の好きなテクスチャーを入れたり、イニシャルを刻印するのも良いですね」
とのことなので、ハンマーで縦模様を入れつつ、ついでに己のイニシャルを入れてみました。
そしてこの棒状の金属をペンチなどを使いリングの形状にします。
このリングの継ぎ目にSolder(銀ロウ:溶接用の小さな銀の破片)を載せ、火をつけたトーチで加熱し、金属を継ぎ目に流し込みます。
この時かなり金属が熱くなっているので、一度水にひたして冷却し、黒ずんだ部分をきれいにするため酸性の液剤ポットにしばらく漬け込みます。
数10分経過したらポットからリングを取り出し、継ぎ目の全体に上手くSolderが流し込めているかを確認します。
そして余分な金属を削ぎ落とし、しっかり研磨するとシームレスで美しいリングの出来上がりです!(※とてもざっくりな表現。)
参加メンバー皆、なかなか上手くできているようです。
続いて本番、シルバーリングに取り掛かります。
「必ずしもテキスト通りに作らなくて良いから、自由にデザインしてね!」
と、チエ先生からアナウンスが。
ふむふむ、どうしよう。テキストにはリングのトップがツイストされているデザインが見本として載っています。
このデザインを参考に、全体がゆるやかにツイストしているリングを作ってみましょう!
((この後黙々と作業に取り掛かる。集中しすぎて過程の写真がゼロである。))
こんな感じに仕上がりました。
1つめのリングと並べてみるとこんな感じ。
みんなで各々が作ったリングを見せ合い、和気藹々とした雰囲気です。
こんな感じその2(自宅で撮影)
あっという間に時間が過ぎ、楽しく充実した1DAYワークショップでした。
学校の雰囲気もとても良かったので、ここなら小心者の拙者も安心です…!
ワークショップ後、カレンに学校のカリキュラムに興味があることを伝えると、ジュエリーの製造とデザインを包括的に勉強できるベーシックコースがあり、近日中にzoomでのオンライン説明会があるとのこと。
「今度またメールで案内をするわね!」と言われ、次はコースのオンライン説明会に参加してみようと思います!
と、その前に。
次回、
【事件】我邦人、校舎の二重扉に挟まれしノンネイティブ
をお送りいたします・・・!
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