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Café Carpe diem・・・eigaとongaku 1,
人生に於ける、美学を考える
ライフ•エステティックス•カフェ
海辺の小さな町にある、カフェ•カルペディエムにようこそ・・・。
ボルサリーノ
このCafeの事は、”苦難を超えて、栄光へ.・・・”Ad astra per aspera.Vol.1”の記事の中で、一度ご紹介していますので、同じくVol.8の予告どうり、ここでは、私は、カフェのマダムMioとして、毎回、映画と音楽について、軽いお喋りを・・・。
さて、何故、映画や音楽が私達に、”なくてはならないもの”になっていったのでしょう。
か?
その答えは・・・このカフェで、お喋りした後で、皆さん其々が、ごく自然に、考えてみて下さいね。
最初に映画館で観た映画と、最初に、感動した映画のお話は、”苦難を超えて、栄光へ・・・Ad astra per aspela .Vol.5”に書きましたが・・・。
今回は、初めて感動した映画のお話をしましょう。
その、映画は、「ボルサリーノ」ですが、主演は、ジャンポール•ベルモントと、アランドロン。
ギャング映画で、1930年代のマルセイユを舞台にした、チンピラ二人が大物にのし上がっていく、めっちゃカッケー映画です。
題名のボルサリーノは、あの有名な、帽子のメーカーで、メーカーの名前がそのまま、帽子の代名詞になってますが・・・。
余談ですが、これを知ってると、知らないとでは、大違い、以前、ニューヨークの5番街にあるサックスと言うデパートで、このボルサリーノを探した時の事、其処では、製品をあまり、ショーケースに出してないので、店員さんに、聞くしかないのですが、ボルサリーノでは、全く通じないのです。
それで、「Like a gangster・・・.」と言うと、気の利いた店員さんが、「a.han・・・.」とか言いながら、奥から出して来るのです。
この、我儘言ってます感が、いいんでしょうね。
しかし、お値段見てびっくり、ブランドのお財布が買えるくらい、日本で買うと、もっとびっくり、ハンドバッグが買えるくらいのお値段・・・。
実は、この帽子、「フェドーラ」と言うらしいのです。
結局、カシミヤのベレー帽を買いました。
余談は、これくらいにして・・・。
最初のシーンで、刑務を出所した、アラン•ドロンが演じる、ロッコ•シフレディが、同じくカッケー、マルセイユの漁師が被るキャスケットで登場します。
其処からは、血で血を洗う、ギャング映画なんですが、心に残るのは、最初は、恋敵だった二人の男の熱い友情でした。
因みに、フェドーラが思い出せない時は、”ボルサリーノ”のテーマ音楽を口遊むのも良いかも。(”ゴッドファーザー”かな?)
さて、映画の中では、ジャンポール•ベルモント演じる、フランソワ•カペラが、出世していって、誰かに、大金を渡すシーンがあり、小切手に自分の顔をびっちり印刷してある小切手帳を取り出して、サインをするシーンがあり、何時は、自分の顔が印刷された、小切手帳を、と、子供心にも思ったのですが、既に世は、キャッシュレス時代・・・。
この、ジャンホール•ベルモント、なかなか、個性的な俳優ですが、何かの雑誌で、フランス俳優協会のお祭りの余興で、サーカスをやった時、決死のダイビングをやったそうで、玄人顔負けの技で、俳優というのは、人が長い時間かかってやる事を、短期間でこなせないといけないなんて、凄いなぁ、と思いました。
映画では最後に、二人とも権力抗争に巻き込まれて、どちらかがその犠牲に・・・。
これ以上は、ネタバレになってしまうので・・・。
さて、既に、主演俳優二人のうちの一人は、亡くなっていますし、もう一人は、スクリーンから姿が見えなくなって、今は、スイスに・・・。
(最近、何となく、理由がわかりました)
此処では、映画の解説と言うより、それを見た時代の、空気感や背景にある、社会の様子なんかを、感想と、当時の生活感覚などを交えて、独自の世界観を、お伝え出来るといいな、と、思っています。
最後に、私にとっての、映画は、海外の歴史や文化、人の生活や考え方を学べ、習慣やマナー、料理やインテリアやファッションのお手本を学べる、映像で学ぶ教養学習教材みたいな、有難い存在でした。
それだけでなく、新たな発見や感動、人の人生の多様さやその心理の複雑さ、困難にあった時の対処や、人に対する愛の表現、そして、最後には・・・
人生に於いての、独自の美学の発見です。
皆さんにとっては、いかがでしょう。
そして、最初のタイトルに、映画をeigaとしたのは、何故か・・・という理由は、この記事を、最後まで見てくださっていたら、わ•か•り、ます・・・。
次回は、初めて買った、LPレコード(古っ)をテーマに、JAZZの巨匠、ビルエバンスの、アルバムで、“WHAT’S NEW”について、お話しようかな、と思っています。
またの、ご来店、お待ち致してております。
それでは、また・・・”a bientot!”
Mio