子育てと癒し•天使の育て方.Vol.19
これからの子育てについて•••
今年の、七月から記事を書き始めて、半年が過ぎ、天使さん達が幼稚園になる迄の子育ての経験談や、其の時得られた実感や、そして、子育てから、数十年過ぎた、最近になって思う事等をお話しして参りました。
たくさんの方々にお読み頂き、その上、フォローやスキを頂き、フォローワーになって頂いた事で随分と励まされ、支えられて感謝致します。
最近では、お一人お一人に直接、お話ししている様な不思議な感じがしていて、子育てという体験を通して、皆さんと繋がっている事に深く思いを致しました。
本当に、有難う御座いました。
これからも、子育ての大変さは続きますが、天使さん達も、少しずつ社会との接点が増えてゆき、家庭の中の暖かいインキュベート(卵を孵す場所)環境とは違い、少しずつ世間の荒波にのまれていくのです。
幼児教室を開室していた頃、障害児さん達もいらしていて、その子は、偶々障害という個性を選んで生まれてきてくれた、勇気ある天使さん達であると思っていました。
ご家族も、そんな天使さんを優しく見守られている、素敵なご家族であった様に覚えています。
又、以前、この記事のなかで、愛の頚木についてのお話を致しましたが、これからの子育てには、この愛の頸木と愛の鞭は、必要ないと思っています。
ただ、これから起きるであろう、世間の荒波は、予測不可能な荒波ですから、子育ての優先順位としては、先ず自分で生きていく事が出来る最低限の生活能力と自立心、そして、他人を思いやる心や自分で精神を柔軟にコントロール出来る、メンタルの強さと言うより、寧ろしなやかさが必要になってくる事でしょう。
先ほどのお子さん達は、他人を思いやる事の出来る優しい子ばかりで、文字通り天使の様なお子さん達でした。
ご家族も愛の頸木や鞭で、天使さんを追い込むことなく、穏やかで、ご家族の皆さんも、お母さんへの細やかな精神的サポートもされていた事と思います。
今では、すっかり大人になられ、ご自分で働いて収入を得ていらっしゃる事を、その子のお父様から伺い、大変嬉しく思いました。
前の記事にも書いた、地頭、自前、自力が、これからは必要になって参ります。
教室では、作文指導や絵画指導もしておりましたが、天使さん達は、とても楽しそうでした。
これまでは、ワークとしての脳🧠の機能も大切でしたが、此れからは、クリエーティヴな能力、特に自分の考えを文章にして表現する、と言うことが今以上に大切になってくると思います。
其の為、出来るだけ、絵本に親しむ機会や、低学年から、本を読む習慣があると良いでしょう。
物語や本の内容から、物事の筋道や、言葉が人とのコミュニケーションだけではなく、人を感動させたり、説得したり、慰めたり、魂まで届いたりすることが出来ると知るのです。
私が、初めて詩を書いたのは、幼稚園か小学一年生くらいでしたが、図書館で、初めて詩を読んでドキッとした詩があります。
其の詩には、赤ちゃんの手術の様子が、書かれていました。
小さい赤ちゃんの内臓が、赤い金魚にたとえられていたのに、私は、驚愕したのです。
(ナンシーちゃんという名の金魚を飼っていたので)
詩とは、そのものずばりの言葉より、比喩表現により、もっと強烈に、深く読む人に印象ずける力を持っているのです。
作文指導では、事実を最低限にして、思ったことや、感じた事を書いてもらう様に指導していました。
状況表現に、色や音などの五感の表現を入れると、ビビッドな表情が出て、生き生きとした、瑞々しい文章が書ける様になってきます。
マニュアル通りだと、文章としては、良いのですが、作文としては、面白みに欠けてしまい、他との違いが、鮮明になりません。
絵画指導では、輪郭を取らず、いきなり、筆で感じた色を画用紙の上に、のせていくのですが、幼稚園児から、かなりビビッドな色の感じ方をする子や塗り絵ではないので、大人びた絵を描く子が続出し、お母さん達は、とても驚かれていました。
さて、地頭、自力、自前が必要なのは、いつの時代でも同じ事なのでしょうが、特にこれからの時代は、答えのない時代とか言われて久しいのですが、私は、この10年間、テレビやメディアを見ずに、最低限生活に必要な時しか人と接する事すらありませんでしたが、そうする事で、より鮮明に、これからの子育ては、今まで通りにはいかないという事をおやが認識する事が大切である、と、いう事がわかりました。
最近、街を歩いていたりして、小さな天使さんに出会う事がありますが、この記事を書き始めてからは、乳母車に乗せられている天使さんが、「よぉ!」と手を挙げてくれたり、乳母車の上から、ハッとした顔をしたかと思うと、座り直したり、姿勢を正してから、振り返って此方を見てくれたり、お母さんに抱かれたまま、恥ずかしそうに、顔をお母さんの胸に突っ伏したりと、様々な反応を示してくれるのです。
今年も、残すところ、あと一分になりました。
皆様、どうぞ、良いお年を、お迎え下さい。
最後まで、お読み頂き感謝致します。
Mio