【レポ】2023年5月21日中瀬智哉ピアノリサイタル@金沢
2023年5月21日(日)
中瀬智哉ピアノリサイタル
@赤羽ホール(石川県)
🎶プログラム
ベートーヴェン/ピアノソナタ27番
シューマン/アラベスク
シューマン/謝肉祭
ショパン/バラード1番
ショパン/バラード2番
ショパン/バラード3番
ショパン/バラード4番
(アンコール)
ショパン/小犬のワルツ
シューマン/トロイメライ
ピアノはスタインウェイ。
風が強い日。
お天気が良くて気温も上昇。
夏服で歩く人も多く、GWほどではないにしても通りは賑やか。
演奏曲は当日発表でした。
柏崎と同プログラム。
髪を切った中瀬くん、なんだか新鮮。
当日のことを一部、書き留めておきます。
シャキッと迫力あるベートーヴェンのソナタ第一楽章。おだやかな第二楽章。中瀬くんのベートーヴェン、今回もドラマティック。
娘は心に残った様子。いつか弾きたいと言ってました。
一呼吸置いてからのシューマンのアラベスク。
終盤あたりがとても好き。
空にふわりとかけ上がってゆくようにリズムを刻んでゆく演奏も、水面をたゆたうようなやさしい歌いかたも、とても心地よい。
つづく謝肉祭は冒頭とコーダ、どういうわけかドキドキしてしまって…。理由はわからないけれど。
ノリがロックみたいだったりジャズみたいだったり。どこをとっても楽しいのだけど、あえて言うならテンポがゆるくなるところが好き。
力強い演奏から一転、後半は繊細なショパンの曲バラードへ。
1番から2番、3番から4番への流れが良くて、ショパンの描く壮大な物語が中瀬くんの向こうに見えました。
先日のリサイタルでも思ったのだけど、今までそれほど好きではなかった3番。とても好きになりました。
不思議なものです。
4番。
先のリサイタルから、たった2週間。深みが増してました。
3年後、5年後… 演奏がさらに磨かれてゆくのが楽しみ。
トークのあとにアンコール曲。
小犬のワルツ。
当たり前だけど小学生の頃の演奏とは全く別物。
やんちゃな小犬は、気品ある小犬に生まれ変わっていました。
特にラストのかけ降りてくるパッセージ、素敵でした。
来月ピアノ発表会でこの曲を弾く娘は感無量の様子。
そしてもう一曲、トロイメライ。
とても綺麗だった…。
また聴けて嬉しかったです。
久しぶりの赤羽ホール。
調律のしかたで音はずいぶんと変わるのですね。
ロビーに出ると人だかり。
そのなかに埋もれていたのはリサイタルの主役。
写真にサインに大忙しの様子。
今年の前半、彼の演奏をたくさん聴くことができて幸せでした。
また演奏を聴きに伺えますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?