秘技・いい女戦法_俳優養成講座vol.6
こんにちは、ブルアのみおです。
なんか早いもので3月突入してらぁー😳
忘れかけていた2月最後の俳優養成講座記録をまとめていきますので、今回もお暇な方は最後までご覧ください🐘
◾️あなたならこの3行を、どう読むか
さて、この日は皆でゲシュタルト構築と、構築したイメージのアウトプットのワークを行いました。結構面白い取り組みだったんで、どんなワークをしているのか?ご紹介させてください^^
○連想ゲームをはじめよう
ゲシュタルト構築というのは、一見バラバラでつながりのない形態や情景を組み合わせて、新たに思い浮かぶイメージを創造していくことで、表現の可能性を広げていくためにとっても大切な作業です。
(詳しくはこちらのnote記事をみてね)
題材は、いのうえひさし作「きらめく星座」より、広告文案家でオデオン堂の下宿人でもある竹田さんのある台詞です。
ここにまず、さいとうさんからひとつのエッセンスが投げかけられます。
○「周りを伺っているような表現」を入れるとしたら、どんな表現になると思う?
はい、ここから「周りを伺っている」をLet’sゲシュタルト構築!してまいります。この「周りを伺う」から連想される人(状態)を、とりあえず思いつく限り出していきます。
などなど、こんな感じで思いつく言葉を書き出していきます。
そして次に、この出てきた言葉を組み合わせてできるイメージ(それってどんな人?)を作り上げます。全部結び付けて一つのイメージにするもよし、この中から2つのキーワードで作り上げてもよし、なのです。
各自で出した言葉を組み合わせて、浮かび上がったイメージは、例えばこんな感じ。
どんな感じよ!
ってくらい、みんな異なるイメージの人物が生まれました(笑)
そしたら、今度はこのイメージを思い浮かべて、3行の台詞を読んでみるわけです。思い浮かんだイメージが、本当にこのシーンにあっているのか?の検証を行っていくんですね。
皆でそれぞれ読んでみて、「ちょっと違ったかも」「なんか感覚がつかめたかも」なんて具合に、自分自身にフィードバック。
ゲシュタルト構築を行うと抽象的で漠然としたイメージではなくかなり具体的なイメージを持つことができるので、迷いが減ること、「違ったな」「近いな」という自分へのフィードバックも結構明確になるというのがポイントかと思います。
こんな感じで、今回はこの3行の台詞の表現をみんなで研究していったのでした🐖🐖🐖
○普段の思考では思いつかない表現に辿り着くには
やっていて思ったのが、最初から正解を出すつもり(というか気負いで)やらないほうが絶対にいい、ということ。
正解を出そうとすると、なんか自分の想像できる範疇のことしかどうしても思い浮かばないような気が、私はしました。それよりも、「一回すんげー外してみるか!」くらいの姿勢で臨んだほうが、思いもよらなかった方向で、思いつかなかったような表現が生まれる可能性があるような。
ゲシュタルト構築、引き続き実践していき、常に頭を柔らかくさせていたいものですね。
◾️言葉による表現と動作による表現
こんな感じで、メインはゲシュタルト構築&アウトプットのワークでしたが、合間のお話の中で、心のメモに書き記したものを一つご紹介します☺︎
○言葉の表現と動作による表現。お客さんに“伝わる”のはどっちか?
これは、講座の中でも劇団の稽古でもよくさいとうさんから言われることのひとつです。私も「台詞で表現するなー」とか「台詞は棒読みでいいんやー」とかね言われることしばしばあるのですが、「台詞で表現する」というのは、伝える表現であります。
台詞というのは言葉であって説明です。お客さんは聞こえてくる言葉の意味で役の心情だったり状況だったりを理解します。これは、理解できない言語じゃない限り、「なるほどそういうことか」と認識することができますよね。
一方で、動作の表現は視覚から習得するもの。お客さんは、言葉以外の動き(手であったり目であったり、息遣いであったり)から、情報を取得していくわけですが、動作の表現って、言葉と違ってどこまでいっても曖昧で、「断定できない」情報です。
だから、動作表現のほうが「伝わる表現」になりやすい。
???
なぜ曖昧な情報にとどまっている動作表現のほうが、「伝わる表現」になりやすいねん?って思っちゃいますよね。
そこで私なりに「伝わる」というのはどうことなんだろうかということを少し分解してみたんですが、伝わるってつまり自分の気持ちが相手に届くっていう意味だと思うんです。そして相手に届くというのは、「感情を共有できている状態」であると言えると思います。
⇨で、自分の感情を相手に共有しようと思ったときに、考えないといけないのが「相手の受け入れ態勢」で、もしも相手が自分に興味なかったり対峙する気も失せるわって状況だったら共有どころじゃないですよね。
⇨だからしなくちゃいけない作業としては、相手に「自分に興味を持ってもらうこと」。受け入れてもらえる態勢を作り出すことが必要なのだ。
じゃあどうやって相手が興味もつかなと考えたときに、
「いい女戦法」が必要なんだ、と。
簡単に答え教えないよ?みたいなね。私が何考えてるか当ててみて?みたいなね。
人間って好奇心旺盛な生き物ですから、攻略できたり攻略できると思ったら途端に飽きてしまいますもんね。
⇨だから、「今のどういう意味だろう?」「なんであんなことしてるんだろう?」と思わせることができれば、相手はどんどん自分に興味を持って、相手のほうから「汲み取ろう」としてくれる。
この「汲み取ろう」とするアクションをお客さんに起こさせることができれば、その結果、舞台を挟んで心のやりとりが生まれて、お互いの心が共有できるのだ。そういうことじゃね?
○こういう相手の状態を作り出しやすいのがきっと、動作表現
汲み取ろうとするアクションを起こさせるためには、説明しちゃったらダメなのだ。
曖昧な情報だからこそ、お客さんは「また次の展開を見たい」と、次に繋がっていく。たしかに、答えがすぐにわからないほうが面白いもんな。
つーことで、お客さんの「面白い」を引き出す表現力を、もっと身に着けたいと思った次第です😤(いい女になる)
◾️俳優養成講座、締切間近!!
そんなこんなで、今回も講座を自分なりに振り返ってみました。
じっくり、でも確実に俳優の基礎を学びたいという気持ちがある方、3月までメンバー募集してますので、ぜひお気軽に見学でもお問い合わせでもおくれやすです。
オンラインでも受講可能ですので、ご興味ある方は是非お問い合わせくださいまし😊
俳優養成講座詳細ページ
ほいでは、また👋