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台本を読む技術ってなんぞ?_俳優養成講座vol.4

どうも、ブルアのみおです。

今週はハッピーバレンタインでしたね。
私、チョコ好きとして毎年この時期は阪急百貨店のバレンタインフェアに行って今まで買ったことない新しいチョコを買うことを決めてるんです。自分用に。もう、これは直感で買うから、有名だとかなんだとかよくわかんないけど、とりあえずピーンときたお店でピーンときたチョコを買うんです。

で、今年買ったチョコの中に、大阪の洋菓子店とラム酒のお店のコラボ生チョコなるものがあったのですけど、買う時にそんなこと別によく見ずに買うもんだからさ、商品説明に書いてた「ONERUM」っておそらくラム酒のブランド名?を、ずっと「オネルム」って読んでたんです。

読めるよね?オネルム。

…まぁ本当の読み方は「ワンラム」なんですけどね。でも、ONEとRUMの間に空白がないから一単語だと思いません?思うよね?ね?造語かなーとか。

一度「オネルム」って認識しちゃったもんだから、もう疑いもなく「オネルムか〜初めて聞いたなー。美味しいなー!」とかなんとか思ってた。でも、よく考えてみりゃラム酒なんだから、ルムじゃなくラムやん。てことはオネじゃなくてワンやん。ってことに気づくのに結構時間かかりました。


🐣


なにが言いたいかというと、
今回の俳優養成講座のテーマ「台本の読み方」で話していたスコトーマ(盲点)って、日常生活でもあるあるだなーってこと。(※ここから、本題)

◾️台本の読み方って教えてもらったことありますか?

みなさんは、台本の読み方って、どこかで教えてもらったことありますか?

私はブルアで演劇をするようになって齊藤さんから教えてもらうまでは、台本の読み方というものを習ったことはありませんでした。

そもそも、「台本の読み方を習うって?🐣」と思った方もいるかもしれません。でも、台本の読み方は演技プランを立てていく上でとっても大切なもので、それには技術が必要なんです。

今回の講座では、その台本の読み方の基礎の基礎の基礎を、みんなで学んでゆきました。

ここで全部をお伝えするのが難しいので私的に「台本読む時に常に頭に入れておこー」って思ったところをお伝えすると、まず一つは、

台本は読み過ぎると盲点ができやすくなる

ということ。


◾️盲点があると、お客さまを味方につけにくい

これは私もあるなーと思ったのですが、例えば先に台本を読んだ上でその舞台を観劇した時とか、その逆のパターンの時、「こんな感じの話だったんだ?」と。

もし、観劇した時に「んー?」と思ったとしたら、それは演じ手の方が、台本を読みすぎて最初の感覚を失っている可能性があるのです。

普通に考えたら「この流れでこのセリフおかしいよね?」とか、「これってリアルだったら絶対こう返すよね」というのが、繰り返し読んで稽古していくと、あたかもその流れが普通になってしまう。やってる側がおかしいという感覚がなくなってきてしまうということ。

…うん、あるよなー🕵️‍♂️

あとは、勝手な思い込みで「こうだ」と認識してしまったら、脳がそれ以上そこについては考えなくなるし見なくなる。だから、中々変だということに気づけなくなるんですよね。

この盲点があると、お客さまを味方につけにくい演技プランになってしまうので、要注意なんだと。

オネルムも私の勝手な思い込みによりひと単語だと認識されだが故にラムが見えなくなっちゃってローマ字読みになっちゃって、…やられたぜ🐏

◾️盲点はいつ探す?初見でしょ!

ほいでも、セリフ覚えないといけないしさ、台本はどうしても何回も読むものよね。でも、読み過ぎると盲点ができやすくなってしまう。ほなどうしたらええねん?

それは、「台本を最初に読むとき」です。

理由は、台本を一番最初に見たときの感覚とお客さんが舞台を観る感覚が、一番近いから。

だから、台本を読む時間は初見に一番時間をかけて、横にノートを置いて「なんでこの人こんなこと言ってるん」とか「この人誰やっけ?」とか「うわぁ、ここ面白いなぁ」とか、感じたことを書き連ねていくのが、ブルア式台本の読み方。

◾️ゲシュタルト崩壊ならぬ、ゲシュタルト構築

ひとつのなぜ?と、また別のなぜ?を組み合わせて、自分の中で想像を巡らし、イメージして、感情を乗せていく。これが台本を読む上でとても大切なステップになります。

みなさんゲシュタルト崩壊って、聞いたことありますよね?

ゲシュタルト崩壊
全体性を持ったまとまりのある構造から全体性が失われてしまい、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象

台本を読む際はこのゲシュタルト崩壊の逆で、ゲシュタルト構築をしていく感覚なんですって。

ゲシュタルト(=形、形態)を構築していく。

例えば、「赤い」「車」と言うバラバラの言葉を聞いて頭に思い浮かぶのは…消防車、真っ赤なポルシェ、などが想像できたとします。簡単なことのように思うけど、これは想像力がなせる技であり、自分の中で出てきた新しいゲシュタルト、なんです。

台本読みに置き換えると…

あるシーンのある台詞を読んで「なんでこんなこと言っているんだろう?」という“なぜ”が、別のシーンの台詞を読んだことで「なるほど、だからああいうことを言っていたのか」という具合に点と点が一つに繋がり、人物やストーリーを創り上げる要素になっていく。

なぜ?という疑問点は最初のうちはたっくさん出した方がいいらしい。

これについては、詳しいことがブルアのホームページでさいとうさんがブログにて書いているので、興味のある方は、そちらもぜひご覧ください😊

«魅力演技入門③»誰も教えない台本の読み方


◾️さあ、そんなこんなで実際に台本読んでみよーぜ

てなわけで長々と書いてきましたが、後半戦からはいよいよ実際に台本使ってのワークに突入してゆきました。

題材は、いのうえひさし作「きらめく星座」。

これからしばらくは、演技プランの立て方の基礎を、この台本を使って学んでゆきます。あるシーンのある台詞を、どう演技プランを立てて読むか?

難しい!けど、楽しそう!

………あの、
ここから先も少しあったんですが、前半長く書きすぎたのと、きらめく星座の台詞ワークは次回からが本格的に入っていくので、今回はここまで!

◾️次回から、一つの台詞をどう読むか、やってくよー

というわけで、今回も長々とどうもすみません。

ここまで読んでくださった根気強いあなた、
もしかしたら俳優養成講座に興味あるな?

メンバーまだまだ募集中、オンラインでも受講可能ですので、ご興味ある方は是非お問い合わせくださいまし😊

俳優養成講座詳細ページ

では、またね〜🙌

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