五感で学ぶ
自然環境リテラシー学 第1回(7/3〜7/4)
参加コース:Aチーム
こんにちは、Mioです。私は今回7/3〜7/4にかけて南伊勢で行われた自然環境リテラシー学に参加してきました。
大学に入学してから、津市の外に出たことがない私にとって南伊勢での実習はとてもワクワクするものでした🛶
2日間、私が何を見て何を感じたのか、時間軸に沿ってお伝えしていこうと思います。
1日目 AM(7/3)
この日は1週間前からずっと雨予報で、当日は大雨・波浪・強風・雷注意報が出ていました。しかし現地に到着してみると、雲はあるものの空は晴れていて波もとても穏やかでした。👇
(天気予報は案外当てになりませんね)
写真1: 当日の南伊勢の天気
現地に到着したあと、南伊勢の竈方(かまがた)の歴史を学んだり、製塩小屋を見学させてもらいました。
写真2: 竈方の歴史を聞いている様子
写真3,4: 製塩小屋の様子
およそ800年前に平家の子孫が切り開いたとされる、竈方は7つの集落から出来ています。「竈方」の「竈」とは、塩を焼く竈(かまど)のことで、昔この集落で平家の落人たちが塩を作って生計をたてていたことに由来しています。
https://kamagatasalt.jimdofree.com
ここで作られた塩を味見させてもらったのですが、いつも食べているしょっぱいだけの塩とは違い、ほのかな甘さも感じられました。「ミネラルも豊富に入っているので、お肌にも良いんだよ」と教えてくださった塩の作り手の方のお肌は、確かに綺麗でした。
このような歴史ある産業も、地域の超高齢化や若い人々が村から出て行ってしまうことで継承が難しくなっていっていると村長さんが仰っていました。
私は千葉県(三重に比べたらちょっと都会)出身なので、少子高齢化がどれほど深刻な問題なのか実感する機会があまりありませんでした。しかし、実際に竈方の現状を見てみると、人の少なさや高齢化によりこの伝統が無くなってしまうかもしれないという現実に、現地の方々の寂しさとやるせない思いを感じました。
1日目 PM
スタッフの1人として、伊勢志摩でカヤックスクールをしている柴田さんがロッジさらくわ(キャンプ場拠点)周辺の海を、海図を用いて説明して下さいました。
写真5: 柴田さんの説明を受けている様子
説明を受けて、この周辺はリアス式海岸なので、波が穏やかだということを初めて知りました。
学校でリアス式海岸を習ったときには、そんなものもあるのか程度に思っていましたが、実際に海に出てみて、波の穏やかさを身をもって経験しました。波のある太平洋と比べると、とても漕ぎやすかったです。
写真6: カヤックの乗り方の説明を受けている様子
その後は、ライフジャケット・スプレースカート(水避けの黒いスカートのようなもの)の着方を習い、カヤックの乗り方を教えてもらいました。
転覆したくなかったので、バランスを崩さないために両足で乗り降りするということを常に意識しました。また、カヤックのハッチと言われる空気が入る部分の蓋はちゃんと閉めないと沈没するので乗るときは気をつけて下さい。
写真7: 出発!
最初は左右に方向転換することもままならなくて、怖い・早く上陸したいという気持ちが強かったです。でも坂本先生をはじめ、インストラクターの方々にコツを聞きまくってなんとか漕ぎ方を少しずつマスターして行くことができました。
写真8: ぶつかってる様子
👆方向転換が苦手だったので、他の子のカヤックによく体当たりしていました…
写真9: 1日目の航路
1日目は太平洋が目の前に広がっているのを見たところで、帰路につきました。
(全身の筋肉を使って漕ぐことができなかったので、翌日腕が筋肉痛になりました。)
2日目(7/4)
2日目の早朝は、海に霧がかかっていてとても神秘的でした。出発する時間には綺麗に晴れてしまったので、少し残念でした。
写真10: 早朝の霧
写真11: 座佐浜に上陸する様子
これまでの行程はなんとか転覆せずにきていましたが、浜に上陸する際が1番バランスを崩しそうになって難しかったです。浜に対してカヤックを垂直にして、両足をしっかりつけることが大事だと思いました。
写真12: 座佐浜お昼ご飯
写真13: コンパスの使い方🧭
コンパスの使い方が割と複雑だということを初めて知りました。最初は全然理解できなかったけど、説明を何回か聞いて、自分でも実際にやってみることで使えるようになっていきました💪🏻
写真14: 帰り道
写真15: グループの皆と
👇写真では見にくいかもしれませんが、授業で習った「ゆらゆら帯」(塩分濃度の違いから、水の中がゆらゆらと揺れて見える現象)をみることができました。授業で習った現象が本当にあるんだと思うと、嬉しかったしとても印象に残っています。
お昼過ぎにロッジさらくわまで戻った頃には体力的にとても疲れていました。腕だけではなく足も痛くなっていたので全身を使ってちゃんとペダルを踏めた証だと思うと、少し嬉しかったです。
まとめ
2日間を通して、自然相手だと予測できないことも多いし、ちょっと怖いと思うことも多々ありました。
その中でも今回のように安全に気をつけて、自然の中で楽しむには、柴田さんも仰っていたように
①安全管理(危険を予防すること)
②危機管理(危険になった時どうするか)
③リスク管理(どこにリスクがあるのかを確認すること)
がとても大切だと思いました。
常に危険と隣り合わせだけど、素晴らしい自然の中で過ごし、それぞれの管理力を学ぶことができてとても貴重な体験になりました。
残りの2回分の実習もそれらのことを常に意識しながら、自然を堪能したいです。