Sessionレポート:経営者から見た中国
こんばんは。
所信表明で岸田総理が対中国🇨🇳について話されていたり、中国恒大集団の話だったりと話題が多い中国について。
以前、10社会社を経営されている坂本先生から中国について聞いた時の話が面白かったので、レポートをアウトプットしていく。
ちなみに、坂本先生曰く中国は日本と戦争するつもりはないそう。
坂本先生はSession公式Instagramにプロフィールがあるので、そこから引用。
講師:坂元英司
1958年生まれ。宮崎県出身。日本大学法学部を卒業後、広告代理店、学習塾勤務を経て、29歳で大手学習塾「さいじゅく」を創塾。そして現在、10社もの企業経営をされている。
私自身のまとめはこちら↓↓
本日は、坂元先生の実体験から、日中ビジネスや関係性について学ぶ時間です。
法人10社を経営されている坂元先生の実体験からくる、日中の考え方・価値観の違いについてお伺いしました。
①中国人とビジネスやプライベートで関わる上で大事なことはなんでしょうか?
→面子と関係(グワンシ)ですね。
中国人特有の考え方や行動パターンがあり、それを知っているだけでビジネス上でもプライベート上でもやりやすくなります。
②面子を重視するといことですが、中国の「円卓外交」とはどんなものですか?
→関係を深めていく上で、この「円卓外交」がとにかく重要になってきます。よく日本では酔っぱらって吐瀉したり潰れて寝てしまったりする人がいますね。中国でそんなことをした日には、友人関係は破綻し、ビジネス上では相手にされなくなってしまいます。これは、中国では乾杯と乾杯の間はお互い真実を話すことであり、信頼の証とされているからです。酔いつぶれてしまうと、己を律せられない愚か者だとされ、相手を無下にしたことになります。中国人と同じと認められれば、面子を重んじる彼らは力を貸してくれます。
③なるほど、では中国人から日本はどのような見られ方をされていますか?
→中国は水のない国なので、水と土地を持っていることはかなり名誉なことです。中国では土地は国の物なので、海外=日本で土地を持つことは面子でいえば最上級に値します。また、日本人を知る中国人はまだまだ少ないので、日本人と友人関係にあるだけでかなり面子が立ちます。さらに中国人は1秒でも早く日本に行きたいと待ちわびているので、コロナ明けは今以上に来日する中国人が増えていると思います。それも以前のように爆買いではなく、体験したい、学びたいに変わって来ているので日本側も別のアプローチをかけていく必要があります。
④中国人との関係をつくるうえで、タブーとされていることはありますか?
→中国では、緑色はあまり良い色とされていません。特に男性に贈り物をする時は、注意が必要です。中国の故事から、「愚鈍で弱い男」の象徴とされています。また、贈り物もだんだん価値を上げていく必要があります。ずっと同じ物を上げ続けると、あなたとの距離や信頼もずっと同じですよ、と捉えられるのです。
⑤坂元先生がもう中国とは、どんな国ですか?
→とにかく成長が早く、茨城空港が3年で成田空港になるくらいのスピードで変化していきます。街中モバイル決済が当たり前で、現金を持ち歩く人はほぼいません。その反面、昔ながらの慣習や建物が数多く残っていて、近代的な部分と混在しています。そのギャップが面白いと感じますね。
まとめ
中国を知るうえで、基礎となる部分を非常にわかりやすく聞くことができました。中国が急成長していくのも、面子と縁、そして国策でスピード感を持って一気にやり遂げるからだと繋がりました。また、「中国」や「中国人」で分けたり、自分の価値観で図ったりするのではなく、なぜそうなのか?まで考えることが相互理解になるのだと改めて考えさせられました。坂元先生、貴重なお時間をありがとうございました!
★2021.07.06