ヘリコプターペアレントに育てられた男性の恋愛
生い立ちと恋愛スタイル
皆さんの恋愛傾向のパターンや、現在のパートナーとの関係に深く影響している価値観や思い込みについて考察してみたことはありますか?
SprismHealingや女性へのカウンセリングで心理学の学びの答え合わせをしてきた中で、恋愛傾向と仕事の仕方に大きく影響しているものは「親子関係」です。これは心理学界隈でもスピリチュアル界隈でも常識なのでもう知っている方も多いかもしれませんね。
最近子育てサポートをしている友人がヘリコプターペアレントについて書いていて、わたしも育ての親がそうだったから苦しかったな…と昔の自分を思い出したりしていたので、今日はヘリコプターペアレントについて記事にしてみます。
恋愛でうまくいかなくなるポイントがいつも似たパターンであったり、現在のパートナーとの関係がうまくいっていない原因などを深掘りしていくと、その背景には親との関係(育った環境・育児スタイル)、両親の夫婦関係、両親の両親(父母のそれぞれの父母)との親子関係や育児スタイルが大きく影響していることがわかります。
育児スタイルの大まかなパターン
1. オーソリタリアン(権威主義的)スタイル
親が正しいと信じている価値観による厳格なルールと高い期待のもと子供に対して厳しい態度を取ります。親の指示に従うことを強調し、従わない場合は罰を用いることもあります。
このタイプの親に育てられた子は、大人の顔色を窺い期待に応えることが正しいという思考で大人が求める行動をしようとします。規律を守ることができる一方で、自尊心が低く、自分で決めることへの恐怖心があり、常に誰か(主に目上の人)にとっての正解を選ぶような傾向があります。
2. オーソラティブ(権威ある)スタイル
ルールを設ける一方で、子供の意見や感情を尊重します。親子間のコミュニケーションが活発で、子供の自主性を育むことを重視します。
このタイプに育てられた子は、自信を持ち、周囲の人とのコミュニケーションの中で自分の軸をしっかり持ち、社会的スキルが高い傾向があります。
3. パーミッシブ(寛容)スタイル
子供に対して非常に寛容で、ルールや制限をほとんど設けません。子供の要求を受け入れ、自由に行動させることが多いです。
このタイプの親に育てられた子は、時に自己制御が難しくなることがありますが、創造性や自発性が高い傾向があります。
4. ネグレクト(無関心)スタイル
子供に対してほとんど関心を持たず、生命維持のための最低限のことだけする親、またはそれすらしない場合もあります。親子間のコミュニケーションが少なく、子供の成長や発達に対する関心が低いです。
このタイプの親に育てられた子は、大人に対する信頼感が欠如したまま育ち、ほとんどが感情的な問題を抱えて大人になります。
ヘリコプターペアレントとは?
上記の4つの分類の中では1. オーソリタリアン(権威主義的)スタイルに入りますが、やっかいなのは、親子共に権威的である自覚が無いことにあります。
ヘリコプターが頭上でホバリングしながらずっと観察しているように子供の生活に過度に干渉し、常に監視し続け、適宜正しい(と親が思う)答えを先回りして子供に与えます。
親はあなたのためを思って良かれと思って愛情たっぷりのつもりで干渉しますし、子どもは親の言っていることが基本的には(社会一般の中で)正しい(と思われている)ことで、「あなたのためを思って」優しく愛情いっぱいの態度で言われることで反抗するにもしにくいためひとまず従うしか選択肢が無い状態。自分で決める余白を持たされずに育ちます。
このような親に育てられた男性は、自己決定力や独立心が育ちにくく、恋愛においても特有の傾向を示すことがあります。
ヘリコプターペアレントの影響
自己肯定感の低下
常に親からの監視や評価を受けるため、自分に自信を持つことが難しくなります。親の期待に応えようとするプレッシャーが強く、自己肯定感が低くなる傾向があります。
自律性の欠如
親が常に先回りして問題を解決してしまうため、子供は自分で問題を解決する力を養う機会を失い、自己決定力や自律性が育ちにくくなります。
社会に出て自分で決断しなければいけない場面が増えるとストレスになります。
デートプランも何食べたい?どこ行きたい?などと自分の意見を持たず女性の希望を優先することを重要視するため、関係が長期間になると常に相手に気を使う事に疲れてくることも。
リスク回避の傾向
失敗を恐れるようになり、新しいことに挑戦することを避ける傾向があります。親が過度に保護することで、子供は失敗を経験する機会が少なくなり、リスクを避けるようになります。また親をがっかりさせることにも強い恐怖心があるため、自信が辛い状況であっても親の価値観を優先して無理してしまうことも多くあります。
対人関係の困難さ
親が常に介入することで、子供は自分で友人関係を築く機会を得ることができません。自分で信頼する友人に出会ったと思っていても親の価値観にそぐわなければ「あの子と遊ぶのはやめたほうがいい」などの言葉に従うことになってしまう。結果、大人になってからも対人関係において信頼関係を築くことに困難を感じることも。
問題行動のリスク
親の期待に応えられないことへのストレスが原因となって遅い反抗期で大人の引きこもりなどになるおそれもあります。
ヘリコプターペアレントに育てられた男性の恋愛傾向
依存傾向: 親からの過度な干渉により、自分で決断する力が弱くなることがあります。そのため、恋愛においてもパートナーに依存しがちです。自分の意見を持つことが難しく、パートナーの意見に従うことが多いです。
自己評価の低さ: 常に親からの監視や評価を受けて育ったため、自己評価が低くなることがあります。恋愛においても自分に自信が持てず、パートナーに対して過度に依存し、ちょっとしたパートナーの行動や機嫌によって自己肯定感がひどく傷付きやすい傾向があります。
過度な期待: 親からの過度な期待を受けて育ったため、愛=期待の図式が無意識に刷り込まれているため、恋愛においてもパートナーに対して高い期待を抱くことがあります。これが原因で、パートナーとの関係がうまくいかないことがあります。
パートナーシップにおいて信頼関係を築くための取り組み
自己肯定感を高める: 自己肯定感を高めるためには、自分の強みや成功体験を振り返ることが重要です。日記をつけたり、カウンセリングを受けたりすることで、自分の価値を再確認することができます。
コミュニケーションスキルを向上させる: パートナーとのコミュニケーションを円滑にするためには、積極的に自分の気持ちや考えを伝える練習が必要です。
SprismHealingのカウンセリングでは言葉の選びかたや伝えるときのマインドセットなどの練習をしています。
独立心を養う: 自分で決断する力を養うためには、小さなことからでも自分で決める習慣をつけることが重要です。例えば、週末の予定を自分で立てる、趣味を見つけて一人で楽しむなど、自立した行動を増やすことで、自己信頼感を高めることができます。
結論
ヘリコプターペアレントに育てられた男性は、恋愛において特有の傾向を示すことがありますが、自己肯定感を高め、コミュニケーションスキルを向上させ、独立心を養うことで、パートナーとの深い信頼関係を築くことができます。
SprismHealingではトラウマを癒して体感を変化させることで、後からポジティブマインドが出来上がってくるお手伝いをしています。
これまでのカウンセリングさせていただいた中での具体例はクライアント様の了承を得て別の記事に書きますね。
トラウマという言葉を使うと過去のとても辛い体験で思い出すと恐怖心などが沸き上がってきてパニックになったりするもの・・・というイメージで、「自分にはトラウマになるほどの体験は無いよ」とおっしゃる方が多くいらっしゃいますが、幼いころに自分が本当に望んでたことを親に否定されて傷ついた、というのも立派なトラウマです。その時の苦しかったり悔しかったり、親に寄り添ってもらえなかった寂しさなどの身体感覚が刻まれてることで、今現在のパートナーシップにも影響しています。その身体感覚を今癒してあげることで、これからの人生が大きく変化する第一歩になるのです。
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