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運命的な物件との出会い【前編】

まだまだ慣れないnote投稿ですが、
脱サラ40代姉妹のゲストハウス開業奮闘記
として読んで頂けることが励みになっています。

今回は、物件との出会いについてのお話です。

''いつか叶えたい夢"ではなく"叶えるために今が踏み出す時だ!"と思えたのは、この物件に出会ったからです。


『恋文不動産』とは…

奈良県生駒市にて令和4年度から、空き家を活用し、地域課題の解決や魅力の創出につなげることを目指すプロジェクト「恋文不動産」という取り組みがあります。

『恋文不動産』プロジェクト開始の背景
市の空き家所有者アンケート等から、「社会的な活動のためであれば、空き家を安価に貸し出してもよい」という意向を持つ所有者が一定数いることが分かりましたが、自己管理し続けていることが多く、市場に物件が出回りづらい状況です。一方で、市には、多世代が集まる場づくりや地域食堂など、社会的な活動のために安価に使える空き家を探しているNPO法人や個人事業主等からの問合せも多く寄せられていることから、双方をマッチングするプロジェクトを立ち上げました。

生駒市公式HPより

『恋文不動産』見学会への参加

生駒市在住の姉が広報誌『いこまち』に掲載されていた見学会の案内を見て、参加してみない?と誘ってくれたのが1年前の2023年8月のことでした。

将来ゲストハウスをやりたいけれども、どこでどんな建物でやりたいかも未だ全くイメージしていませんでした。
近所で物件見学会があるというだけの理由でしたが、家賃の相場やイメージを掴むために軽い気持ちで参加してみました。

見学会の時の様子がgreenz.jpの記事で取り上げられています。

築85年の古民家の活用

見学会に参加させて頂き、丁寧に手入れされた築85年の下西邸には魅力的なポイントがいくつもありました。

  • 道路に面した奥行きのある土間

  • 中庭をぐるりと囲む縁側

  • 陸屋根に上がって見える生駒山の景色

  • 歴史を感じる建具や欄間

  • 母屋から繋がる広々とした離れ

  • かつて鍛冶屋だった名残りの作業場

私たちが1番惹かれたポイントは
日本屈指の''酷道''と呼ばれている国道308号線旧街道沿いにある、元宿場町という歴史でした。

暗越奈良街道、暗峠はかつて大阪と奈良をつなぐ最短ルートとして人や物の往来に使われてきました。大阪と奈良の県境には生駒山(いこまやま)があり、山を越えていく街道として利用されていたようです。江戸時代に入るとお伊勢参りが盛んになり、旅人も多く、下西邸がある小瀬町は宿場町として栄えていたそうです。

現代ではインフラが整備され、電車や高速道路を使って生駒山を越える人が殆どとなっていますが、ハイキングやロードバイクで傾斜と自然を楽しみながら暗峠を越えるのが今、密かに注目を集めているようです。

旧街道に面した下西邸の土間に旅人だけでなく地元の人もたくさん集まっている景色がイメージできました。私たちがぼんやりと描いていたゲストハウスの輪郭が見えた瞬間でした。

人が自然と集まる場所にしたいゲストハウスとして、懐かしさや、日本らしさ、歴史ある古民家の良さを改めて感じることが出来ました。

長くなりそうなので、
次回『運命的な物件との出会い【後編】』で続きを話ししたいと思います。

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