2016/3/8 JYUKAI-DEN -桃源- ※他サービス過去ログの再掲
2016.3.7 14:00
「JYUKAI-DEN -桃源-」@CBGKシブゲキ!!
公式サイト:http://hapidori.com/jyukaiden2016/
率直な感想としては、「もやもや」。
わずかな時間の中、多くの情報や感情が錯綜しすぎていて、わたしの小さな脳みそで理解するには、2時間という時間はあまりにも短すぎた。
賢者、村人、鬼。もっと言うと各個人。誰の立場に寄り添って観るかによって、まったく別の解釈になり得る作品だった。
一度の観劇で無理矢理全体を観るのには少し無理があったように思います。
自分の居場所を求め、大切な何かを守るために。その想いは同じでも、目指す形はそれぞれ違う。だから殺し合う。
呪いを解くため旅をする賢者。
平和な生活を守るため、忌むべき鬼たちを排除しようとする村人。
蔑み恐れられることに対する悲しみを心の奥に抱える鬼。
誰も間違っていない。でも、誰かの理想を叶えるには必ず犠牲はつきもの。今ある幸せは何かの犠牲のうえに成り立っている。
だけど、その犠牲にされたものたちの想いはどうなるのだろう。
人間によって生み出され、人間によって傷つけられ、人間によって滅ぼされ。どうしたって報われないじゃない。彼らは。
秘薬が川に流れ、結界がなくなり、共存できるようになったけど。希望の光は降り注いだけど。どうしても人間のエゴだと感じてしまう。
なんだか私は、素直に泣ける良い話だとは思えなかった(作品が悪かったという意味ではない)。……まあ、私が捻くれているせいなのだけど。
村を去る賢者に天人がかけた言葉が、よりいっそうこのもどかしさに拍車をかけるというか。結局、鬼は悪者っていう認識のままなの?支配って何……そりゃそうなんだけどさ……
二心の想いも、蝠の言葉も。ちゃんと伝わったのかなって疑問を感じずにはいられない。
必要悪って言葉で片付けてしまえばそれまでかもしれないけど。切なくて悔しくて仕方ない。
現代の自分たちに置き換えて考えたら、とても一言で表現できる作品じゃない。
楽しさや感動のなかに、確実に怖さがあった。
桃源郷とは、俗界を離れた別世界のこと。理想社会の実現を諦めること。到達不可能な夢幻のようなもの。
タイトルにあるこの言葉の意味を考えたら、やっぱり幸せな結末だったとは、到底思えないよね。
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書いても書いても、考えても考えても、消化しきれないこのモヤモヤ。
鬼たちの最期が思った以上にあっさりだった点も、またなんとも……
殺陣の迫力(プレミアム席だったからなおさら)は凄まじく面白かったけど、舞台全体の作り方としては、あまり好きなものではなかったので(話の重さはすごく好き)、次回作を観るかと考えると疑問。だけど、この消化不良具合はものすごく癖になる。
このもやもやを晴らす為、今日も観に行きたかったのが本音。晴らすどころか、さらに混乱する可能性大だけど。笑
あと、やっぱり猪野くんは、細部での心の動きの表現がうまいなって思った。
ときどき傷めつけすぎじゃないかと思うところもあるけど、不器用なりに、もがき、ぶつかり続ける姿勢はやっぱり魅力的。
でも今回、誰よりも目で追っていたのは赤狼役の山沖さん。
某カラス様のイメージしかなかったから色々衝撃だった。戦国無双でまた観られるの楽しみ。
あとは太陽さん。アイドルじゃない太陽さん。
初めて役者姿見て、 舞台とはまったく関係ない意味で感動しました。笑
瀬戸くんの硯さんもよかった。ちょいちょい中二病りったんを妄想してしまったけど。笑
馬耳とのやり取りすごくよかった。
物販に向かってきたところ不意打ちで間近でお顔拝見できて乙女心がパーンしました。
近くにいたお姉さん方も「青い人がいちばんかっこいい」言ってた(笑)
と、例のごとく長々と……
お付き合いくださった方ありがとうございますm(_ _)m