2016/3/25 CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ WatchOver ※他サービス過去ログの再掲
016.3/20、3/22
舞台「CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ WatchOver」@星陵会館
今作で5回目の上演となるCZ舞台。記念すべき50回公演も迎えたということで、なんだか感慨深いものですね。
CZという作品への想いから興味本位で観に行った初演。
舞台自体の完成度というより、作品に対し愛情を持って真摯に向き合ってくれた、役者さんたちの姿勢に心を動かされた。それぞれは未熟でも、そこにはたしかに愛が溢れていた。(千秋楽ラストのあれは今でも許せないけど)
大晦日の最後の最後に発表された再演。こんな日のこんな時間まで何してんだこの会社って思ったの覚えてる。笑
ただただ、「あの幸せな空間にまた行けるんだ」って想いだけだった。それがいざ幕が上がったら、役者の見違えるような成長が。原作の素晴らしさや愛情はそのままに、完成度は格段に上がっていて。こんなにも素敵な世界があるのかと感動したの。
そして、オトパでPart2の発表。とりあえず喜んだ。でも今思えば、初演のプレイベントで即座に魅了された日和さんの理一郎と、再演での目を見張るような成長に魅せられた猪野くんのキングがいたからこそのテンションで、舞台自体に対する熱量は完全に再演の時より落ちていた。
リバースマインドは完全に惰性で。歴代キャストたちが作り上げてきたCZ舞台の世界が大好きだったから、とりあえず観てやろう、みたいなそんな感覚。
そして今回。CZは上演される限りずっと観続けようと思っている舞台だから、当然迷わずにチケットは取る。でももう再演の感動を超えることはないんだろうと思っていた。
それなのに!いい意味で。本当にいい意味で。見事に期待を裏切られた。CZ舞台を大好きだと感じたあの時の気持ちを思い出させてくれる舞台だった。
井越撫子
毎回相手が変わって自分が一番大変なはずなのに、みんなを支えて照らし続けてくれる。有彩ちゃん以外の撫子なんて想像できないし、したくない。50公演ありがとう。
北村ビショップ
彼のCZにかける想いが嬉しくて苦しくて。ビショップを愛して、幸せにしてくれてありがとう。また逢えるって信じてます。
大島反逆者
原作で寅之助が好きだと感じた気持ちを思い出させてくれた。あれも一つの幸せの形。でも、ちゃんとあの世界のトラも幸せにしてあげたい。自己投影なんて一切しない私が、はじめて心から元の世界に帰りたくないって思った。
石賀キング
ベストオブ海堂鷹斗。まさに原作から飛び出してきたかのような完全なる鷹斗であり、神賀であり、キングだった。彼の鷹斗ENDが見たい。初演以来やっていない帰還でぜひ。
葵放浪者
カテコでマントぶわさーっやりながらティッシュ差し出してたのが強烈すぎて。さすがりったん。素敵でした。もっと放浪者が登場する脚本で観てみたい。
悠斗哲学者
初演から彼の終夜ぶりには感動していたけど、前回の哲学者はやっぱり敢闘賞の域を越えていなくて。だけどそこからの成長が素晴らしかった。今回はじめて観に行った友達も一番イメージ通りだったと感動してた。「時田終夜も哲学者も、誰にもやらせたくない」って泣きながら言ってくれたの、本当に嬉しかった。絶対に哲学者ENDやってくれると信じてる!
村上情報屋
前回、あまりの理想の情報屋ぶりに魅了された方。本当に大好きな央くん。もし舞台でも央エンドがあるのなら、村上さんにやってもらいたい。できれば北村くんとのコンビで。
平野ルーク
私がこうであってほしいと思うレインさんを見事なまでに演じきってくれた方。鷹斗ENDのレインさん、もっと言うなればレインENDまで。見たい。切実に。君の使命聴きたいの。
黒藤長
安定の最恐。親子バトルの迫力。この人が舞台を締めてくれるからみんなが活きる。どうしたって出番が少ない役なのに、それを感じさせない存在感と威圧感。
鷲尾楓
50公演、このカンパニーを支え続けてくれてありがとう。鷲尾さんがいなければ今のCZはなかったでしょう。なかなか聞けない彼自身の気持ちが知れて嬉しかった。本当にずっと卒業しないでほしい。
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……長っ。(笑)
子役ちゃんやアンサンブルさんももちろん素敵でした。早川くんのトラ最高。大和くんの細かい部分の作り込みさすが。一華ちゃんの大人びた演技。やっと鷹斗らしくなってきたのに大きくなっちゃった北藤くん。大友くんはお調子者っぽい(主観)のによくりったんになれてるなーって感心する。
今回、CZが大好きなんだって改めて実感した。そして、その世界をこんなにもたくさんの愛情で表現してくれるキャストさんと制作陣には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
大島くんが言っていたように、世代が変わってもずっと続いてほしい作品。
「今」を大切にしようっていつも改めて思わせてくれる。村上さんが言っていたように、大切でかけがえのない人への感謝を忘れずに生きていきたい。
今日も明日も、明後日も。……10年後だってずっと、多くの人に愛され続ける作品でありますように。