#4 あの時みたいに 笑えなくてもいいよ もう一度 君に会いたいんだ
4. 巡り行く季節の中で…/HERO
あの時みたいに 笑えなくてもいいよ
もう一度 君に会いたいんだ
一年前、年明け早々おばあちゃんの体調が悪くなった。なんとか持ちなおしてくれたことが何度かあったから、今回もきっと元気に戻ってくれるって信じてた。約1か月後、願いも空しく旅立った。
認知症がひどくなって、4年間ずっと施設に入っていた。少しでも元気でいてくれるように、忘れないでいてくれるように、毎週のように通った。大好きだった一口まんじゅうを持って行って、たわいもない会話をした。
それでもどうしても日々失われていく記憶。名前を間違えられるようになった。名前なんだっけと聞かれるようになった。「可愛いお姉さんね」って言われるようになった。
忘れられていく事実が苦しくて、会いに行くのが恐くて、こうなる前にもっと何かしてあげられなかった自分が悔しくて。
大好きだったおばあちゃん。今も時々夢の中で見かける。でもこっちを見てくれることはなくて、いつも見えるのは背中だけ。
もう一回、会いたいな。
歌詞全文:https://www.uta-net.com/song/164116/