THE REALITY 〜not realistic〜 2017/11/5

THE REALITY 〜not realistic〜
2017/11/5 17:00 @アトリエファンファーレ東新宿

30-DELUXさんの「THE REALITY 〜not realistic〜」を観劇。

村瀬くん演じる作家が描く、ファンタジーからリアルまで様々な世界観の物語によって展開されていく作り。登場人物のどれもが個性的で魅力的。
かれこれ10年ほど色々な舞台を観てきているけど、今回のようなオムニバス形式(でいいのかな?)の作品を観るのは初めて。目まぐるしすぎる場面展開に脳内の疲労感が少しばかり否めなかったりもして。
そんな中印象的だったのが「勇者FUMINORI」。魔王コバーの言葉が好き。必要悪というのは絶対に存在するもの。いつでも戦いや争いが世界を進化させるんだもの。人間とは醜い生き物だ。

若手俳優陣による挑戦と謳われていた通り、どの役者さんも体当たりで演じられていたなと感じた。

中村くんのお芝居は相変わらず大好き。彼の芝居を観るのは今回が3度目だったけれど、回を重ねるごとにどんどん好きになっていく。刀を握るかっこいい姿も、お菓子をほおばる可愛い姿も、どこまでも前向きでちょっと頭がアレな姿も、どの表情も本当に魅力的だった。
最後の挨拶にも心揺さぶられるものがあり、ますます応援の気持ちに熱がこもった。これから先もずっと追いかけ続けていきたい役者さん。

他にも、泉くん演じる秀吉の下衆な笑みが最高に好きだったなってこととか(その後のプロデューサーでの身体の張りようも素晴らしかった)
殺陣シーンでの村瀬くんの身のこなしがやっぱり綺麗で素敵なこととか
竹之内くんから感じる不思議な魅力だとか
終演後の大成くんのすこぶる爽やかな笑顔に不覚にもときめいたこととか
初めて観る女優の栞菜に感慨深さを覚えたりだとか

色々と書き出したら止まらないけど。

とにかく楽しかった。こうやってシンプルにわくわくできる演劇って最近あまり観ていなかったから。いい時間だった。
あと感じたのが、好きなことややりたいこと、夢中になれることがあるって素晴らしいなと。
葛藤しながらも楽しんで演じている彼らの姿はどこまでも魅力的だった。それと同時に羨ましいなとも感じたり。

そしてありがたいことに最前列で観させていただけて。
目と鼻の先で繰り広げられる殺陣の迫力といったらなかった。あの狭い空間であれだけのものを魅せてくれる。努力と積み重ねの賜物だね。

毎度のことながら、チケ販やら、各情報のアナウンスやら、もろもろの不満はあるけれども。
よく言えばアットホームなあの雰囲気も、アドリブ満載の演目も大好きだから、なんやかんやで今後も行ってしまうのだろうなーと。

ただ、椅子の座面が固いのと低いのとで段々と下半身がしびれてきちゃって、せっかくのお芝居に集中できなかったのは残念なポイント。主催者側の意向は理解したうえで、それでも2時間の観劇に適した環境ではなかったかなあと感じずにはいられない。
良いものを見せてもらっているだけに、ネガティブな意見も特筆すべき点かと思いあえて残しておきます。

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舞台とはまったく関係のない余談で、直接感想を伝えられず悔しかったのが心残り。聞いてくれたことに対してただ答えるしかできなかった不甲斐なさったらこの上ない。DASHERSまでにメンタル鍛えておくのが個人的な課題。

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