UXデザイン連続セミナー2019 Day2
◆顧客ニーズの構造的理解と可視化のための方法◆
◇KA法による価値抽出と構造化
◇ペルソナデザイン法
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ーDay1のインタビューで得られたファインディグからインサイトを探るには?
データを選ぶ
↓
関連するデータをつなげる
↓
つながりを解釈する
↓
解釈をもとにより大きなフレームや意味を見いだす
◆KA法による価値抽出◆
個人の嗜好に基づく具体的な発言(”ファクト”)からその背景にある”心の声”を解釈し、普遍的に通じる本質的”価値”に置き換えていく。
◇ラダリングの際のポイント
①ファクトが2つの要素を含んでいるときは心の声で切り離して書く
②”価値”では普遍度を上げる。
例:新しい車に乗れる価値(←具体的すぎ)
↓
常に新しいモノに触れていられる価値
◆事実から価値への変換作業◆
例1:新車に乗ったときの印象は?
◇事実
すごくドキドキしました!
◇心の声
・初めての操作感にワクワクする!
・操作が慣れなくて不安・・・
◇価値
・新しいことを体験できる価値
・間違う不安がなく、安定している価値
※心の声は単純で素直なものでいい
※価値は「動詞+価値」になるように記入。普遍的なもの。
ネガティブな心の声(未充足)を価値に変換する場合は、ポジティブに変換する。
それがのぞましい姿になったときに得られるモノ
例2:
◇出来事
腰痛持ちなのでストレッチを習慣化したい。でも面倒であまりできない。
◇心の声
ストレッチしなきゃなー
でもめんどくさい・・・
◇価値
・やるべきことを習慣化できる価値
・自己コントロールできる価値
例3:
◇出来事
昼食は社食。健康のために野菜を1つはチョイスしよう。
◇心の声
健康に気をつかって野菜を食べよう!
◇価値
・野菜を食べることを習慣化できる価値
・今日は野菜を食べたゼと安心できる価値
・健康に気を遣っていると満足できる価値
プログラマーのためのPCではなく、ユーザーのためのPCでなければならない。
PCのすべての機能が使える必要はまったくない。
・たとえばエクセルで決算書がつくれれば満足。
・wordで文章打てれば満足。
・パワポでプレゼンの資料つくれれば満足…など。
「コンピューターは、むずかしすぎて使えない!」 アラン・クーパー著
(←リンク貼ってあります)
◆KA法による価値統合◆
KA法のメソッドに基づいて具体的”発話”から”心の声”を読み解き、その背景にある価値を抽出したら価値統合のセッションで被験者の属人的な具体性(=コンテクト)を切り離し、他の被験者の価値と相対比させてより普遍的かつ本質的な価値としての構造化を行っていく。
↓
価値のクライテリア(指向性)を見出す→ペルソナの大まかな価値指針になる
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◆良い製品・サービス体験のデザインに必要なこと◆
ー誰に?
ーどんな価値を?
ーどのように提供する?
エクスペリエンスデザインに必要なこと
ー誰に?
ーどんな価値を?
ーどのように提供する?
ー重要なユーザーとは?
あなたにとって、もっとも大切なひと
顔の見えるたった一人のユーザーにフォーカスする方法
ペルソナ
ーペルソナとは?
ユーザーの隠れたニーズや行動パターンなど、観察やインタビューで得られた質的に深い調査データを一人のユーザー視点の物語として一枚のシートに凝縮したユーザーセグメントを代表する人物モデル。
ある企業が対象にするペルソナは60~70存在する。その中で1体を選ぶならどのペルソナにするか?が大切。
ペルソナはセグメントを超える。
例:18歳/女子高生/東京都在住
36歳/サラリーマン/長野県在住
この2つが同じペルソナになる場合もある。
ー良質なペルソナとは?
science
プロジェクトのテーマに沿って必要なインプットの範囲や深さを設計し、適切な手法でデータを収集・分析する。
art
分析結果をベースに誰もがすぐに理解し、記憶できるかたちにアウトプットする
→クオリティの高いペルソナを作るためには、量的(データ)アプローチと質的(デザイン)アプローチの両面が必要。
ペルソナのメリット
1.人物像が共有できる
2.ユーザーの視点で考えることができる
3.インサイトが得られる
4.提供すべき顧客経験がイメージできる
ペルソナを作る意味とメリット
感情移入=腑に落ちる
例:アルムおんじはどうやって生計を立てているのか
→昔スイスの傭兵だった。傭兵の蓄えと軍事年金で生活している。
だから人嫌いなのかも…!
だから学校なんていかなくていいとか言っていたのかも!
人里離れてひっそり暮らしたいのかも…!
娘と上手くいかなかった原因もそのへんの性格も関係してるのかも!
亡くなった娘への懺悔なども加わってハイジをいっぱい愛してるのかも…!
とか、だれもがすぐに理解しやすく感情移入できる…
昔、スイスの傭兵だったという一つの設定でこんなに人物像ふくらむ=感情移入し腑に落ちる・・・(スゴイッ…!高畑勲監督、やっぱりスゴイ…!!)
◆良質なペルソナとは書いていない情報まで確信を持って想像できるもの(アルムおんじみたいに)
→そためにはペルソナ開発の工程をウンウン悩んで作ることが大事
◆ペルソナはout side in 自分を入れすぎない
◆”価値”は等しく扱う必要はない