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なんで今、週2回単独ライブやるのよ

「この世界が仮想現実だという可能性は99%」とイーロン・マスクの旦那が言っているぐらいなのでたぶんそう
だとすると 私レオちゃんの仮想世界の容量はWindows95ぐらいなんじゃないか
思い返せば、ファンになった有名人のアイルトン・セナ、WWEのエディ・ゲレロ選手、クリス・ベノワ選手はレオちゃん並びにみんなの仮想世界からも突然消え、2019年に月2回単独ライブをさせてもらって「僕のホームが出来た!」と劇場の壁に口づけまでした新宿ゴールデン街劇場もコロナ関係なく閉館(レオちゃんの口づけによる物理的な崩壊ではない)し、「触れれば消える」この身を“竜巻”と呼んでいた事も、「容量少ないから登場人物少なめでお願いします」だと合点もいく
けど卒業旅行で訪れた北海道で左目にハネた鮭のちゃんちゃん焼きの熱さはかなりリアリティあったなぁなんて思い返したり

お気づきの通り
レオちゃんを漢字三文字で述べよという問いの解は「空想癖」
いつだったか、女流作家のどなたかが「独居房に入れられても、私には空想があるから楽しく過ごせると思います」に深く共感した事もあるレオちゃんは自ら空想独居房に入るタイプ

これを活かせるのが「お笑い」だったわけで、これしか出来ないなりに28年間、楽しくやっていたはずが、一昨年前あたりからの「見てられないから手を貸します」的な助け舟が、乗った途端に横揺れ激しいジェットボートで、ただただ我に返らされ、「売れない事はみじめなんですよ」と明朝体で書かれた紙と重し石を持たされ岸に残されまして

持ち前の想像力が、それからというものネガティブの方に全振りして、背わた取ってないエビ茹でたんかぐらい丸まる日々

そういう状態の時って不運の隙みたいなものがガバガバになるんでしょうね
私レオちゃんは寝起きドッキリで家族の写真を見せられたら、窓の外のワニ池にぶん投げるような境遇なんですが、“願い叶えたあとのドラゴンボール”ばりに離散していたはずの家族のあれこれが、昨年10月あたりからビリヤードよろしく連続で跳ね返ってレオちゃんを打ちつけてきまして
この辺りの詳細は、もしも「ザ・ノンフィクション」のスタッフが興味本位で覗き見たら、ロケバス乗って逃げるぐらいのレベルでして
さすがにキャパオーバーになってしまい「ファンクラブ限定芸人になります」とYouTube動画1000本近くも削除するエクストリームご乱心
からの、程なくして2ヶ月早々のカムバック

で信用から何から失ったわけですが
それでもまだお声がけして下さる主催者のもとでライブ出演などさせて頂き
「レオちゃんキープスマイル!」とチアリーディング部顧問のように自分を鼓舞する日々で

ふと油断すると「28年近く売れないのによく続けてんなぁ」みたいな事ばかり考えるようになってしまい
自分が「お笑いをする動機」に気づいてしまったんです

「お笑いやってて楽しい」というより
「ネタやっている間は苦しくない」

お笑いはレオちゃんにとって麻酔みたいな位置付けだったんです

それと同時に「こんな不健全な動機で続けていていいのか?引退だ引退!」と鼻息荒くしてしまったんです
でも、よくよく考えたら僕がお笑いをしている事自体、世界のほとんどの人が気づいていないこの状況で、勝手に自己完結させて自我崩壊するのは、ただただ悲惨だという事に気づいたんです

「良からぬ考えが湧く暇もないぐらいネタを考えればよい」という極論に至り
週2回単独ライブをやります

悲壮感に飲まれる前に、お笑い自家発電で、我が身の汚泥みたいな部分を焼き切ってやろうかと思います

単独ライブの内容としてはショートコントを30本ほど、漫談的なトークパート、最近出会ったしまった文化「短歌」を詠んで解説したり、大喜利やったりなどなど
集大成です

タイトルはそれぞれ開催日と紐付けて「◯月◯日を楽しかった日にするお手伝い」としたんですが、今考えるとこれ自分に向けたやつですね

常軌を逸した開催ペースは下記の通り
9/2(月)
9/7(土)
9/9(月)
9/14(土)
9/18(水)
9/22(日)
9/25(水)
9/29(日)
10/3(水)
10/6(日)
10/9(水)
10/13(日)
10/16(水)
10/22(火)
10/25(金)
10/28(月)
10/31(木)

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