同じ業界から他社決算を見る ヒューリック(株)2024年12月期 第2Q決算 2024.7.26
先日ヒューリック(株)の半期決算でした。
とても業績好調、収益以外はコロナを経ても右肩上がりです。
この会社1957年3月に不動産業務(富士銀行(現みずほ銀行)の店舗管理業務)、保険代理店業務等を目的として、資本金3千万円にて日本橋興業(株)の商号で設立されています。
現状でも銀行の建物が相当数資産に入っています。
さて業績です。
伸び方だけでなく、半期で2,000億を超える売上であるのに、営業利益は40%(賃貸・管理は53.3%、不動産売却は34.8%)を上回っています。
配当性向も高く、
保有には向いている会社だと思います。
が、PERは今日時点で11.4倍です。
本日(2024/7/29)の終値時点、日経平均PER15.91倍なので、
割安ということになります。
不動産セクターも13倍が平均ですからそちらも下回っています。
配当も3.54%もあるのに。
要因は保有資産の大きさと負債の絶対額なんですかね。
不動産業ってそんなもんなんですけど(要因はあくまで私の私見です)。
調達金利は1%を下回ってます。10年債の金利が1%を超えている状況でです。
年約5,000億の売上、営業利益1,460億を超える同社がどう大きく伸ばしていけるのか、ここに現実性があればPERもぐっと伸びると思うのですが、仮に倍に業績を伸ばそうとすると
成長戦略投資、そのスケールを上げるしかないのかもしれません。
それこそ、同規模ぐらいの企業をM&Aするとかになってくるんでしょうかね。トーセイのように電鉄企業から出資を受けて資金調達環境を向上させる事例もあります。インフラ系企業が不動産会社を買収しているように、同社も中堅企業を飲み込んでいくことになるんでしょうか。
確証は全くない話ではありますが、無くない話なのかもです。