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今月(2024年9月)の投資不動産マーケットレポート
すっかりさぼってしまったんですが、直近作りました毎月のレポートです。
金利上昇局面でも強気な購買意欲がマーケットに存在しているようです。
■不動産マーケットの見通し
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JLLのレポートでは、全世界の不動産投資総額が下げ止まり傾向。日本では急激な資金調達環境の悪化はないと考えらえ、投資市場の活況は続くとの予測。
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いつも見通しを出してくれるサンフロンティア不動産やロードスターキャピタルも金利先高感があるが、投資意欲は変わらないとのこと。
■マクロ指標
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もっとマクロでみると、倒産件数は746件(前年同月742件、0.5%増)と、28カ月連続で前年同月を上回った。8月としては、過去10年で最多となった。この結果、2024年1-8月の倒産件数は6553件となり、前年同期(5449件)を20.3%上回った。すでに2022年の年間合計を上回っているうえ、前年を2割上回るペースで推移している。物価高や人手不足、追加利上げの影響が今後広がるなかで、企業倒産がすぐに減少に転じる要素に乏しく、2024年の年間合計は1万件(2023年:8497件)を超える見通しである。(帝国データバンク)。
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アメリカの雇用統計は8月非農業部門雇用者数の伸びが鈍化、また7月も大きく下方修正され米国の景気後退懸念がフォーカスされ、FRBに対する利下げ圧力は強まっている。
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他、米国不動産に対する地銀債権の焦げ付きリスクが取りざたされていたが、不良債権率はかなり低いレベルとなり、
金融危機のような事象がすぐに起きる状況ではないように見える。
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不動産業の新規貸し出しは減少傾向。
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少しずつだが金利が上昇の傾向が見て取れる。
■賃貸マーケットの推移
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株式会社オフィスビル総合研究所 2024年9月号 (2024年8月末)
都心5区の空室率はあまり動いていない。
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新築と既存の空室率推移は、両方ともに低下傾向だが新築の空室率は比較的高い状態が続いている。
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株式会社オフィスビル総合研究所 2024年9月号 (2024年8月末)
大阪中心部は空室率、6月になって4%を超えたが8月は下落に転じた。
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三鬼商事 オフィスマーケットデータ
都心の賃料に焦点をあてると、各区とも前月比は上がっているように見えるが、前年同月では中央区、港区が下落している。
空室率が高いエリアでは厳しい推移だということがわかる。
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家賃は増加傾向になっている。
■不動産の売買動向
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新築マンションは供給が横ばい、契約率は大体60-80%の間で推移も在庫が減っていっていることから考えると販売数自体は減っているはず。
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中古マンションの価格は上がり続けているが登録数は伸びていないし、新規販売も伸びていないとなれば、さらなる高騰の可能性がありそう。
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土地の値段も高騰が続いていたが、ここ2か月下がっている。これが循環して手ごろな価格に落ち着くのはいつのことやら。
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東京のマンション価格の上昇は続く。。。
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ここのところのトレンドでは、オフィス、一棟マンションが高騰しているもの商業が伸びなくなっているのが気になるところ。インバウンドで潤うところも一部なんだろうか。
■その他のマーケット
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ホテルの稼働率は高い状態が続いている。
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ずっと勢いのあったロジも空室率は8%近くとなり、賃料も伸びていない。
次のアセットへ各社動くこととなり、冷凍冷蔵倉庫やデータセンターへの投資が増えている状況なんだろうと考えられる。