あなたはあのとき鬱だった①
みなさん、お元気ですか?
いかがお過ごしでしょうか?
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ところで今回は鬱病について
考えてみたいと思いまじめに書いてます。
あなたは鬱になったことありますか?
または身近な人がそうだったりしますか?
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今日は物語を書いていこうかと思います。
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「 おい、明日、車、貸してくれ!」
信彦は奈美子に言った。
「 ええ。明日、どこか、行くの?」
信彦は答えた。「 熊本だ。」
信彦はとある靴がほしかった。それは熊本県のある店にしか置いてなかった。そんな時は自分の自動車は使いたくなかったのだった。遠出のときは奈美子の軽自動車を使おうと決めていた。
「 えー、じゃあ、私、車使えないのぉ。買い物できないじゃん。じゃあ、一緒に行こうかな。 」奈美子はしぶしぶ言った。
「 今回、寄るのは、靴屋とラーメン屋ぐらいだぞ。」信彦は答えた。
( 今回も…つまらなそうだわ )
奈美子は静かに思い、行くのを辞めることにした。
「 じゃあ、いいや。私やめた。温泉とか行くなら楽しくていいけどさ。 🤔」
すると娘の樹里が口を挟んだ。「 お母さん、お父さんと行くのに、面白さをもとめちゃだめだよ 」
(樹里はほんとわかってるわね。) 奈美子は思った。信彦の運転は基本無音運転なのだ。理由は安全運転に徹したいとのことだった。たいてい車中は無音ほぼ無言があたりまえであった。会話しても、ほとんど答えないし、会話も単調なのだ。明るい感情のない、淡々とした世界なのだ。
奈美子と樹里はいつも退屈になり・・イヤホンをかけ、それぞれの携帯を使ってSNS発信をしたり静かに読書するのだった。
奈美子は信彦に念を押した。
「 じゃあ、帰りには車にガソリンちゃんといれておいてね。よろしく。」
「あぁ。」
そんなな会話にいたるまでにはあるできごとがあったのだった。
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5年前からの出来事
実は信彦は昔はこんなタイプではなかった。昔はもっと楽しい感じの部分があったのだ。美奈子は思う。あのころとはもう違う人なんだな。120度ぐらい性格が変わってしまった。
母にも言われた。
「 鬱病に一度なるとね。なかなか完治までは難しいのよ。しょうがないの。 」
発症してからもう5年の月日が流れていた。
信彦が鬱になったきっかけはよくあるパターンだ。中間管理職の彼は組織の中にいて結構な重役を任されていた。
鬱になる前の信彦は後輩から頼りにされ、上司にも「あいつに任せれば大丈夫。なんでもそつなく仕事をこなす男だ。」とそんな評価をもらっていたのだった。
信彦自身何100人の前で表彰されたこともあり、順風満帆な時期もあったのだった。
だから、彼自身も
( 俺はできる男だ。 )
そう思っていた。
しかしそんな彼に暗雲が立ち込める出来事が起こったのだった。
定年前になった信彦はあと1年がんばればと張り切っていた。
4月になり、人事異動の際、上司が変わったことが発表された。
「 あれは噂の・・・ 」
信彦の顔が曇った。
移動してきたのはあまり評判の良くない上司だったのだ。いわゆる丸投げのトラさん。そんなあだ名がついていた。彼は早速、赴任早々、前の上司がやり残した責任重大の仕事を自分にはやりきれないと信彦に丸投げしたのだった。
「山本君、君の評判はきいているよ。よろしく頼むよ。」
「はい、もちろんです。」
と信彦は元気に言った。
しかし、内心は困っていたのだった。彼はプライドが高かった。1ミリたりともその苦悩はださなかった。
「俺にできないことはない。今までだってずっと俺はやればできたじゃないか…。」彼は大役を引き受けた。
しかし、丸投げされた仕事は手つかずだった。彼一人ではやりきれない量だった。
これを部下に割り当て、自分一人で抱えていなかったら彼は今とずっと違っていただろう。
彼は眉間に入ったシワが少し濃くなっていることに気づかなかった。
妻の奈美子も( 元から気難しい系の顔がよりいっそうしかめっ面ね )と深く思わなかったのだった。
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「トラさんやっぱり丸投げしたね。」
「 山本君引き受けるってさ。よかったぁ。おれじゃなくて😚!」
「 あの人の下は大変らしいよ。でも、よかったよ。さすが山本君だよ。かれならきっと大丈夫さ😀。 」
「 だって彼はまじめだから。 」
😀😀😀😀😀😀
そしてある日のことである。
山本信彦はポキっと心の中が折れてしまったのだった。
彼は鬱病を発症したのだった。
「 お父さん、お父さん、大丈夫? 」
信彦は小さく震え形相がかわり布団からでてこなくなった。
小さなお父さん。
彼女がみた初めての信彦だった。
🍃💦💦💦💦💦💦💦💦
いきさつはこうだった。
信彦は仕事から帰ってきてもずっと頭の中は仕事でいっぱいだった。
そのころ奈美子も忙しかった。
「 あら、そうなの。大変ね。」
奈美子は夕ご飯を口にしながら答えた。
彼女は実は彼女で就活にいそしんでいたのだった。
無職の状態から職業訓練に通いながら、いい就職口はないかとハローワークでいいところを探していたのだった。
だからあまり、はっきり言って信彦の話を聞けてなかった部分もあったのだった。
「 あれ、まてよ。あの財務… 」
夕食を終えると彼は言った。
「 オレ、ちょっと職場に戻る、あの仕事が残ってる」
それは最近ひっきりなしだった。
奈美子はそんな主人の仕事は当たり前に大変なのだと思った。
そしてでも信彦だからきっと大丈夫だと思っていた。
彼女もまた、信彦の職場の同僚もそう思っていたのと同じ気持ちだった。
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しかし、誰も信彦の苦悩を本当には理解しきれていなかった。
一旦家に帰っても夕食を食べてはまた職場に戻り残業に戻る日々が続きました。
そして
ある夏の日曜日信彦は
またも職場に行っていた。
そして苦悩を抱えた顔で帰ってきた。
眉間のシワが異様に濃かった。顔つきも餌を必死にさがすサバンナの痩せたチーターようだった。
奈美子は心配になってきた。頼れる夫がいつもと形相が違っていたのだった。そこには、はっきりと苦悩が浮き出ていた。
「 大丈夫?」
「俺は一人で仕事をしてきたんだ。
おれじゃないとだめなんだ…。
信彦は汗をかいていた。
それは本当は暑いからかいていたのではなかった。不気味な脂汗がふきだしていたのだった。
「 あぁ疲れた。ほんとに…。勘弁してくれよ。
前の上司が仕事を丸投げして移動さ。
新しい上司が来てなにもかも今度は俺に丸投げしやがって…後始末をまかされた…大変なんだ…俺は全然休めないずっとだ…。」
奈美子はびっくりした。彼の苦悩が目に見えたからだ。
「そんなに、大変なら他の人にも頼もうよ。お父さんだけ、休めてないのはおかしいよ。あたしが職場に電話しようか?」
信彦は答えた。
「 いや、いい。 俺は他の人に任せたとしてもいい加減にされては困るんだ。 それぐらい、責任重大の仕事なんだ。」
そして次の日になった。信彦の顔がおかしかった。目つきがすわっていたのだった。奈美子もこれはただ事ではない気がした。
それから信彦は苦悩に満ちた顔でぼそぼそ言い出したのだった。
「 オレは眠れない。一睡も眠れない。もう俺はおれは、おれはもうだめだ。おれはもう仕事ができない。 」
彼は布団からでれなくなっていた。恐怖におののきでれなくなったのだ。
奈美子は悟った。まるで、目の前で今までの信彦が消えていくように、年が小さな少年にもどるかのごとくいつも自信に満ち溢れてた夫が小さくなっていく。
パンっと風船がはじけたかのように
夫はうつ病になったのだった。
( えぇ、ちょっと、ちょっと、あなた、私もまだ、無職だよ。夫婦ともどもどうなるの? )
実は奈美子は奈美子で交通事故にあっていてリハビリを終えたところだった。職業訓練をしながらの求職中の身だったのだ。
( えー!私どうすればいいのかしら・・・)
「 ちょっとまって、辞めるのはやめて。きっとなにか手があるはずよ。私今からあなたの職場にでんわするから、あなた、今日は病院行きましょう!」
奈美子は電話した。
「主人が疲労困憊でなんだか、おかしいんです。今日は大事をとってお休みします。すいませんが、よろしくお願いします。」
続く?
😞😞😞😞😞😞😞😞😞💦💦💦💦💦
ところで、あなたは鬱病になったことがありますか?なりかけるほどガンバリ過ぎてはいませんか?
もし、あなたが仕事で
または目標をかぎりなく
高くもちすぎて
やりすぎて
無理しすぎて
手がいっぱいだったら
少し手放しましょう。
ゆっくり、呼吸して
少し力を抜いて、
お笑いでもみて
少し笑ってほしいのです。
続きあり↓
それがきっとあなたのためだから。
あなたの笑顔がみたいから。
そしてもっと遊び心を入れてくださいね。
あなたが明日も元気で健やかでありますように✨。