🎄小説🎄ロックリスマス(7）　✨俺もうすぐロックリン✨最終回

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このお話は熊本から上京したロック歌手を夢見てもがく男を年末に向けて小説にしてみました。様々な葛藤や思想や、本能を盛り込みました。
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どうぞあなたの感性で読んでくだされば幸いです。下に行くと本編が読めます。↓

🩷クリスマス前の恋人たち🩷

「おじゃましまぁす。」
美鈴はそういって真治に続いて部屋に入った。

🤍🤍🤍🤍🤍🤍🩷🩷🩷🩷🩷

(せま）
彼女は思った。

彼
の
部
屋
は
ワンルームアパートだった。
玄関をはいるとすぐにトイレと風呂、そして台所があり奥が6畳ぐらいだった。一番奥に窓とベッドがあった。

手を洗い、二人はお茶を沸かしてプリンを食べることにした。


真治はエイジのコンサートDVDをつけた。

美鈴は言った。
『　やっぱりさぁ、エイジの歌声ってさぁ。多重音で音色が違うのよね。最高の声なの。』

ホント感動しちゃった💛

そういわれて真治は答えた。
「　だよな。この歌、ほんと俺もやられたあゎ。」
（だろ。わかるよな。そうだよな。最近少し人気に陰りが見えてきたけど。でもよ。やっぱり、エイジさんの多重音って、すごいよ🌟。俺の声は…）
真治は思った。

「シンちゃんお湯わかすからケトルかりるね。」
彼女はお湯をわかして買ってきたお茶を入れてきた。
「　このお茶、美味しいんだよ。。　極プリンも食べよ。」
といい、マグカップに口をつけた。


コ
ッ
プ
の
ふ
ち
に
リ
ッ
プ
が
つ
い
た。


こたつの端っこに座って
美鈴の買ってきた
小さな小さな極うまの
プリンを食べた。

「プリン美味しい！買ってきて大正解🩷」

真治は幸せそうな美鈴をお茶をチビチビ飲みながら見つめた。

幸せそうな笑顔は私も大好きです。

真治は美鈴の体を眺めた。美味しそうな眼の前の美鈴が食べたくなった。気分は悟飯が待ち切れない犬だった。

そんなときその気持ちに気づいたのか
彼女か言った。
💑
「　シンちゃん、シャワー借りるね。」
美鈴は言った。

「いいよぉ。スイッチそこ。しばらくするとお湯になるから。バスタオルこれつかえよ！」

真治はパサパサのバスタオルを美鈴に渡した。

真治はドギマギした。女性を抱くのは久しぶりだったからだ。
美鈴はバスタオルを手にとった。柔軟剤使ってない証拠だらけのバスタオルはなんだか鳥皮焼きのようにへこたれてパサパサだった。おまけになんだかカップラーメンの匂いがした。

🫢
く
さ
い
🍄

美鈴は正直思ったが
彼女は気にしないことにした。

そして服を脱ぎ捨てシャワーをあびた。しばらくすると
熱いお湯が出てきた。
✨
あ
ぁ
😆
気
持
ち
い
い
🩷

美鈴は思った。
携帯ボーチに入れてきたお気に入りのミニサボンで体を洗った。
いい香りのする泡に包まれると
シャワーで流した。
すると勢い余って顔にも
かけてしまった。

「　ヒャー ！」
美鈴の叫び声をあげた。

「　どうした？」
真治の声がきこえた。
美鈴は答えた。　

「大丈夫😅」

しかし、実は右側のつけまつげが取れてしまったのだった💦。

しばらくすると
パサパサのバスタオルで体を拭いたあと美鈴はまた服をきて戻ってきた。

「さむぃ。」
美鈴はコタツに潜った。

どうやら体だけ洗ってきたようだった。髪は濡れてないからだ。
しかし、なんか顔がへんだった。

「　あーちょっと、あーあのね。つけまつげがとれたのよ。恥ずかしいからあんまり見ないで。」

美鈴がカニのように手で顔を隠した。


「　だいじょうぶだよ。オレ気にしないから…美鈴ちゃん、そんなに恥ずかしいなら部屋暗くするから。」


美鈴はあきらめたのか手をはずした。

そこには素に近い、少し間抜けな顔のただの美鈴がいた。

真治は思った。
「　美鈴ちゃん、オモロイばい。つけまつげなんかせんでよかばい。」
（よか。よか。あんまり背伸びしてもな。俺も疲れるさぁ。）

それから少し離れて潜っていた彼女を
自分の元に引き寄せ後ろから抱きしめた。彼女も身を預けた。

いつから、クリスマスは日本のカップルにとってははてんこ盛り祭り
イベント化になってしまったのだろうか？
戦前はそんなのなかったから昭和時代から？

真治はフワフワした服につつまれた
美鈴を撫でてみた。
すると、そこに
大きなハムスターがいるような
錯覚に陥った。

彼女からはとてつもなくいい香りがした。

いらっしゃいませ。
一粒いかがですか？

真治は美鈴というハムスター両脇に抱え捕まえて彼女をギターに見立てた。そして彼女を弾いた。
エレキギターのロック歌手エイジ気分で彼女の弦を弾いた。

🩷🩷✨✨✨✨
キューーーン
テケテケテケテ
🩷🩷🩷🩷🩷

あなたにプレゼントだっちゃ。

じたばた動く美鈴が急に小学校のときに天草の海で捕まえた

ば
た
つ
く
ヤ
ド
カ
リ
みたいで　
可愛かった

😆

「　キャハハハッ。ちょっと真ちゃん、あたしをギターにしないでよ。・・・くすぐったい。やめてよ。」

（　おい、それは・・おなご言葉で絶対にやめないでください。だろ？　）

真治はその言葉に勝手な翻訳をしていた。


そして調子に乗って言った。
『　おまえ、眉毛もうちょっと
カットきれいにしろや。　』

美鈴が好きだという、俳優：辰巳将暉の映画のワンシーンにアドリブを加えて真似しててみた🔥😆

彼女がケタケタと下駄が鳴ったかの如く俺の腕の中で笑っていた。
(くー！可愛かー😆🔥）
🩷🩷🩷🩷🩷🩷🩷🩷
真治は思った。


ピカピカの丸いほっぺたに
にキスをしてみた🔥💑🩷

彼女の笑い声のトーンがしばらくするとバラードのように切なげな歌にかわっていった。
まるでヤドカリになった二人は
チクチクチーと互いにハサミをあげてダンスを踊りだしたのだった。
🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥💑🔥🔥🔥🔥🔥。

一線まじえた二人はしばらくまどろんだ。夢みたいに気持ちよかった🩷🔥💑。

しかし、すぐに現実に引き戻された。

真治のかけたDVDが終わり、普通のテレビのコマーシャルが流れた。

真治はそバツが悪そうに下着をはく彼女をみつめようとした。女がタイツを履く姿がちょっと面白そうだったからだ。

「　やだぁ、ちょっとこっちみないでよ。シンちゃんももう裸は終わりよ。」
「　あぁ。」
真治もパンツを急いではいた。

一つの欲望をみたし、現在に戻されたふたりはこの瞬間なんだか地上で一番ふりだしに戻ったバンドマンになったような気がした。

ふとカーテンの隙間を見ると真っ黒だった向かいの家のクリスマスツリーが光っていた。
✨✨✨✨✨✨✨✨🎄✨✨✨✨

🌟🎄🌟🎄🌟🎄🌟🎄🌟🎄🌟🎄🌟🎄🌟

「あっ、光ってるね✨。クリスマスツリー✨✨✨✨✨」

美鈴も気がついた。

「私、そろそろ帰らなくっちゃ。」

も
う
帰
っ
ちゃ
う
の
？
真治はいがいにも
そんな気持ちになった。

「子どもたちのところ帰らなくっちゃ。シンちゃん今日は会ってくれてありがとね。楽しかったよ。☺️」

そういいながら美鈴は思った。

（　シンちゃんの部屋ってさ。なんだか全体的にカップヌードルなんだよな。カップヌードルな男・・・・

体に沁み込むんだよね。

🌟
🤔今度ごはん作ってあげようかな。
☺️お弁当作って遊びに行こうかな。

🌟
それともやっぱり、
どうしようかな。
☺️
🤔
🤫

それより、
あたし、
明日こそ、
🩷アイと🩷たっくんと
遊んであげないとな。
ケーキも
注文
しなくちゃね。
・・・
あたし
おかあさんだもんね）

🌟

美鈴は帰り支度をはじめながら
思った。

美鈴を駅まで送ろうと外にでると意外と沢山の家が小さなイルミネーションをさりげなくともしていた。

美鈴は何かをふっきたのかもう、腕は絡めて来なかった。
✨✨✨✨✨✨✨✨✨🙊✨✨✨

あれ？、腕絡めてこないんだ・・・。

美鈴を送って行った後真治は部屋に戻るとバタンとドアを閉じた。

「　ああ、寒い。」
かじかんだ手を洗った。
でも、いつもより少しだけじんわりと暖かった気がした。


部屋に戻って
女がいなくなるといつもの部屋に戻った😆🌼😆🌼🌼🌼🌼🌼🌼

真治は、嬉しくなった。さっきまで美鈴がいなくなるなるのが淋しく感じられたのにほっとしたのだった。

✨

本
来
の
オ
レ
！

🌟
真治はトイレにいき、スッキリした。
風呂場にいき熱いシャワーを浴びる。
シャンプーしなら歌を歌った。
美鈴が使った
パサパサのバスタオルで体をふいた。
彼女のいい匂いがした。

お湯を沸かし、美鈴がくれたお茶をわかした。

そしてブラック日記をとりだした。

真治は書いた
🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥

美鈴ありがとう。おまえよかったよ。だけど、離婚したのはびっくりした。

俺、美鈴のことはありがたいし、うれしいけど、正直どうなるかなんてわからん。
おれはいっとくが、結婚はしないぜ。
でも、あんたのおかげで溜まっていたイライラは消えた。あんたももしかしたら、俺で何かを発散したかったのか？

🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥

そして真治は歌詞を書いてみた。

🌟🎄俺はロックリスマス🎄🌟
🌟🎄俺はロックリスマス🎄🌟
🌟🎄俺はロックリスマス🎄🌟

ふたりで慰めた１２月。
であったころは何も思わなかった二人。俺達これからどうなるのかもわからない。

歌詞が複数形であることに真治は気がついた。
そして、それからの確証がない歌詞をみつめた。やっはりエイジの繰り出す歌詞とは違っていた。これじゃあ女は振り向きそうになかった。

感情をぶつけてみた。

🎄✨🎄✨🎄✨✨✨🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄

俺はまた路上のバンドマンか？ロンリーなのか？ロックか？
いやロックリスマスだろ！？

🎄🎄🎄✨✨✨✨✨
真治はまた書きなぐった。

「おれ、夢かなうのか？あきらめなければ？叶うのか？」

そう、網戸の向こう側を見つめる冬の小金虫のように・・・真治はブラックノートを閉じて電気を消した。
窓の外にはクリスマスツリーがまだ静かに点灯していた。

ーフィンー

🩷あとがき🩷
↓

拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。もしよろしかったら励みになりますので下の💛を押してくださるとはげみになります。ありがとうございました。

✨✨✨✨🩷🩷🩷✨✨✨✨