ハーチン空に舞う2034⑥
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前回のお話、
では続き↓
手の届かない女
マリは翌月には別の部署に異動した。
二人はめったに会うことはなくなっていった。
それから1年が経過したある8月の午後2時
疎遠になった真理と廊下でばったり会った。月日とともにもう彼女ははやくまるを避けることはなくなった。真理は爽やかに目を合わせて言ったのだ。
「あ、課長お久しぶりです、私事ですが、
この度の9月なんですが寿退社します。」
やくまるは固まった。
(寿退社!まじか!。
もう会えないのか・・・)
💦💦💦💦💦💦💦
「そ、そう。おめでとう。よかったね。」
やくまるはそっけなく答え急ぎ足で逃げた。
もう、真理を自分の視野に入れたくないと思ったのだ。
(まりちゃん、オレの煌めく思い出がハートといっしょに塩漬けになっちゃうよ。
涙で悲しくて、しょっぱくて痛い。)
💦😭😭😭😭😭😭💦
すると後ろで声がした。
「真理ちゃん結婚!えーあのテレビの?
たいすけお兄さんと!びっくり。」
その日やくまるは妻の具合が悪いと理由をつけて
早退した。
若者は若者と
時間は16時、帰り道いつもとは違う方向に向かい、家電量販店によった。
💡💡💡🛒💡💡💡
「いらっしゃいませー。」
赤いハッピをきた店員が言った。平日の夕方はお客が少なかった。
やくまるはスタスタ、テレビ売り場の方に歩いて行った。
「いま、ちょうどいいシーンがやっていますよ!」
🖥️
店員は声をかけた。
ちょうど、その時
5kテレビでは
侍ジャパンが
敵のボールを打つバッターの姿が
画面いっぱいに映し出
されていた。
🏏🧢⚾
カキーーーーン
⚾⚾⚾⚾⚾⚾
金属バットに当たる痛快なボールの音が店内にこだました。
✨⚾✨
「 おぉーーーー!やるねぇーーー!」
✨⚾✨
店員は歓喜の声をあげ、
誇らしげにテレビを見た。
✨⚾✨
すると薬丸は言った。
「あの、チャンネル変えていいですか。」
「‥‥え!、
もちろん
😅、
どうぞ、
😦
あっ?」
(えっ侍じゃバンだよ。見ないのか?おい!)
面食らった店員はしぶしぶお客様にリモコンを渡した。
😮💨
やくまるがリモコンをうけとるとすばやく画面を変えた。
すると
画面から
愛らしいキャラクター
が現れた。
カラフルなロボットが
可愛い高音の声をだして。
ほのぼのとした空間の中
子供たちと
楽しく語らいがはじまった。
🤖😊🤖
『ポピット、たいすけお兄さんがもうすぐみんなに
プレゼントをくれるんだって。』
😊🤖❤️
「なんだろうね。」
「なんだろうね。」
✨❤️😊🤖🩷
子どもたちがそわそわしだすと、
背景の板がぐるりと動いた。
ぱっくり半分に割れた方と思ったら
両端の床からドライアイスの煙が立った。
そして
風船と紙テープがキラキラ輝きだし
子どもが喜びの
歓声の声をあげた。
すると、
愉快なメロディが流れ出し
セットが動き出した。
ズッコン
ババコーン
ズッコババ
コーン
風船を拾い上げると
すると、ぬいぐるみのキャラクターに扇動され、
子どもたち嬉々さた。
せーの!
「たいすけお兄さんー」
画面の中からカラフルな衣装をきた
陽気な
若者がウキウキと
軽快のステップをリズミカルな音楽とともに、
踏み出したのだ。
きゃーきゃー
きゃきゃきゃきゃ。
キャぽっこキャぽこぽー
ズッコン バッコン
ズココーーン。
どこどこどんどんどーかん
赤いハッピを着た店員はなにも、声をかけられなかった
、幼児用の番組をみるその中年男が悔しそうに涙を流していたからであった。
🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬
(こいつか~オレのまりちゃんを・・・くそ・・・はぁ。悲し)
🤬💦😭🤬💦😭🤬💦😭🤬💦😭
やくまるは 番組を見終わると、気分がもやもやして、
彼は家に帰る気にもなれなかった。
「 ああー!ああー!もう、やけくそ。だ。競艇に行ってみるか。」
車に乗ると、近くのボートレース場に向かった。
やくまるははっきり言ってパチンコもかけ事も好きではない。
😮💨
なんとなく賭け事は他力本願の世界のようで好きになれなかったのだ。
🚤🚤🚤🚤🚤🚤🚤🚤🚤💦
しかし、今日はひどい喪失感に見舞われ、まっすぐ家にも帰る気になれず、いつもあまり行かないところへ行こうと決めたのだった。
階層と空気の法則
今日は昼間から夜までレースがあるらしく、ボートレース場は混んでいた。
やくまるは入口付近のブースに入ってみた。
すると大画面で映像が流れ出した。
やくまるはこのPVに偉く感動した
(はあ、!すごいー!)
「 カッ、カッコいい。このコマーシャルいい。すごい、いい!」
久しぶりに女の子じゃないものにやくまるは感動したのだった。
しかし、やくまるはボートレースのことなんてまるでわからなかった。
中に入ると舟券の売り場がある。
やくまるは、すぐに買うのをやめて周りの客が何をしているのかを観察した。
ここに居る男たちにオフィス街にいるようなスーツを着たこざっぱりした客はいなかった。
タバコのにおいのしみついた顔色が黒いおやじ、目が鋭い角刈りの男もいた。人相に爽やかさを持ち合わせてる人は10パーセントもいなかった残り90パーセントはどんよりとした何とも言えない空気感をまとってる人ばかりだったように思った。
が、ようっと声をかけあい、中には陽気にしゃべってる人たちもいた。
( あぁ、なんだ、この空気は?よどみ?)
スピリチュアル系の何かを感じた感があった。
そこは
お金
お金
お金
金への欲望が渦巻いている感じがした。
そしてやくまるはみんなが知らない事実を知っていた。
このボートレース場の近くの森で全財産を使い果たし最後の賭けに出た男が絶望し自殺していたことを。
だからやくまるはかけ事は恐ろしい。何事ものめり込みし過ぎはいけないそう思っていたのであった。
しかしそんな今日は、マイナス感情をマイナス的な場所でプラスにしてみようかと思ったのだった。
そして置いてあった競艇予想のフリーペーパーを読んでみた。
一番二重丸が付いてる舟券を買ってみた。
それからお腹が空いたのでフードコートへ向かい
2階に上がった。そこには美味しい佐世保バーガーが売っていたのだった。
佐世保バーガーがは800円ぐらいした。やくまる財布をみたが、残金が2800円だった。あまりお金がなかったので、家に帰ればハーチンの美味しいご飯があるからと
皮付きポテト300円だけにした。このポテトの揚げたては絶の妙うまいのだ。
彼はポテトを食べながらのレースを見た。
二階席のフードコートにはは新しい液晶画面が備えられていて
レースが中にいながら食べながらでも見れるようになった。
ピ、、ピ、ッピ ポン レースが始まった。
この瞬間戦隊モノを見て育ってきた
男たちならみんなそのカッコよさにときめく
のではないか。
🟢🔵🔴⚫🟡⚪
ブオーーーーーーーーーーーーーーーン
一斉に色とりどりのボートが走り出した。選手の真剣な走りとともにコーナを曲がるところで一瞬スピードが落ち順位が入れ替わるのだ。そしてあっという間に2周してレースが瞬く間に終わった。
⚪🟡⚫🔴🔵🟢
稼ぐ人使う人
そこには聴衆とは対照的な見事な緊張感の選手郡がいた。
みんなキリリとして気合が入りかっこいい。なにせ、水の上を
ボートで80キロで走行する。
むき出しの体で乗る80キロは風圧をもろにうけ相当な速さなのだ。また、水面もスピードとともに硬くなる。
毎日どれだけの練習量をこなしてこの選手たちは生きているのか。
賞金王たちと舟券を買うやから。
そこには相関する生き方があるのではないか。
ボートが走る、ボートが走る、
あっという間のレースだった。
すると150円の舟券が外れた。
はぁ~。
やっぱりね。オレだからさ。
こんなだから。たった150円の損失に落ち込むのであった。
と思いながら、ポテトも食べ終わったので
もっと上の階に上がってみた。
ここはVIP専用席で
中に入るには2000円払わないと入れないラウンジだった。
どんな人が入っているのかちょっとした隙間から見えるか見えないかそんな感じだろうか。
ただ、ここに上がると空気感がまるで違う感じがするのだった。
よどんでない。
体が体感するのがわかった。
さっきの下界の空気感とは違っていた。
ガラス張りのVIP席が見えた。
するとそこにオレンジ色に輝く女の後ろ姿があった。
リッチな服装の人たちと静かに雑談していた。
やくまるは
(ハーチン???まさか!)
彼は胸騒ぎを覚え投げ無しのお金2000円払い
入って行った。
すると、そこで見たものは驚愕するものだった。
=続く=
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