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「Contrastet」のこの歌詞が凄いので9th前に形にしておきたかったという話

■はじめに

桜守歌織の新ソロ曲「Contrastet」について、思ったこと感じたこと。9thライブ前に、2点ばかりの気づきを文章として形にしておきたかったので、まとめました。

1.「Contrastet」のこのフレーズで感情が爆発する

ストレートに直訳すると、「対比重奏」
この意味するところについては、藤本記子さんがリリースされた際に、言及してくださっています
そのツイートから、「異なった二つの存在を並べて対比させる。その重なり合いで、よりお互いの境界(存在)が鮮明になる。」というコントラストがもつ、言葉本来のニュアンスを楽曲のタイトルとして用いていることがうかがえます。

そのうえで、私の視点から「Contrastet」の歌詞のうち2フレーズを抜粋して、強く受け取ったメッセージ性を伝えられればと思います。

■「“あなた”がいて “私”になる 響かせあう Contrast」

メッセージ性、それをもっとも象徴する歌詞として、挙げたいのが以下です。

「“あなた”がいて “私”になる 響かせあう Contrast」
「“あなた”がいて “私”がいる 溢れ出す「ありがとう」」
「“あなた”がいて “私”になる 響き渡れ Contrast!」

結論から言うと、“あなた”と“私”に当てはまる二つの存在、それぞれのコントラストが『アイドル桜守歌織』の輪郭を鮮明にさせる、エッセンスである。そう伝えてくれる歌詞だと捉えています。

・"ゲーム内でのプロデューサー"と”桜守歌織”
・”アイドル桜守歌織”と”51人の仲間、そのステージに訪れるファン”
・”現実の我々”と、”ステージに立つ香里有佐さん”。
・究極のところ、”香里有佐さん”と、”桜守歌織”の混ざり合いを歌っています

「どの関係性も欠けては成らない、それぞれが織りなす、コントラスト(対比)が必要なんだ」。というメッセージ性は、まさに藤本記子節で、とてつもない愛に溢れているという他にありません。

「ありったけの輝きで教えてくれる Mr. whole new world」
「まっすぐな眼差しで勇気をくれる Ms. my dear sisters」
の歌詞を鑑みても、そこに当てはまるのは、けして一人の人物でない。応援してくれる人間の性別の垣根を超えたものがあるのではないかと感じます。

ここから先は、私個人の体験をベースにした話です。先のミリオン8thライブ。こーりー演じるオペラセリア煌輝座、オスカーのパフォーマンスは、アイドル桜守歌織の可能性を(そのタイミングでは)届かない領域まで、押し広げていると強く感じました。
上手く言語化できているか自身はありませんが、ステージに立つ演者が、自ら演じるアイドルはここまでのパフォーマンスが可能だと定義したことで、巡り巡ってそれがアイドル桜守歌織に還元される。その瞬間は、対比が際立っていたとしても、時間が経つことで混ざり合い、お互いの像がさらに鮮明になっていく。「Contrastet」で表現されているニュアンスのひとつだと感じています。

そして、「響かせあう」から、「響き渡れ」に変わっていく歌詞。「MUSIC JOURNEY」のエッセンスが加わることで、彼女の芯の部分に戻ってくる構成は凄すぎるの一言に尽きます。

2.「Contrastet」のこのフレーズが泣ける

■「扉を開くカギは 今 信じること」

2番Bメロの、なんてことのないワンフレーズ。ですが、個人的に新曲の歌詞に入っていて欲しいと思っていたエッセンスだったこともあり、見つけたときは、はちゃめちゃに嬉しかったです。

このフレーズにこだわる理由はいくつかあって、初期も初期のメモリアルコミュ2で既に触れられているんですよね。

SHSの破壊力

「では、一緒に開いていただけますか? 新しい
世界へと続く、この扉……。」

◆メモリアルコミュ2より

ざっくり「今まで”誰か”のために歌うことはあっても、”自分”のためだけに歌うこと」を経験したことが無かった彼女。その彼女が、「誰かのためではなく、アイドルとして自分自身を輝かせるためにステージに立つ(歌う)」こと。
その決意を固めるための、桜守歌織のイメージを言語化したものとして、描写されています。

メモリアルコミュ以降は、ミリシタでは、しばらく内面の描写としてのこのフレーズは登場しませんでした。
一方、家庭用「アイドルマスター スターリットシーズン」の絆コミュ。ここでは、桜守歌織の葛藤の描写としてかなりフィーチャーされているので、記憶に残っているプロデューサーは多いのではと(勝手に)思っています。同時に、たとえ「世界観が違っても、彼女にとって根幹にある大事なイメージであること」が伺えます。

◆アイドルマスタースターリットシーズンより

※余談ですが、絆コミュのラストで「うわ~~~~」となったのは私だけじゃ無いと思いたい。最後の絆コミュのタイトルは「ふたりだけの新しい扉」です。やってます。

ミリシタに話を戻しますが、2021年5月に実装された「EVERYDAY STARS!!」の個人パートでも歌っていること。
つまるところ、彼女を構成する大事なフレーズであることを、藤本記子氏が汲み取り、それがちゃんと歌詞に落とし込まれている。その信頼感は言葉で言い表せられないものがあります。

「アイドルになることは 新しい扉を開くことでした」
「ダンスもお芝居も、…グラビアも…」
「そして今日のステージも♪」

◆EVERYDAY STARS!!より


■おわりに

昨年のMORでもっとも衝撃的だったのは、福富雅之氏がゲストで語られた、「桜守歌織のソロ曲は、初めに「MUSIC JOURNEY」が作られて、後に「ハミングバード」を書き下ろして、順番が入れ替わる形で提供された」というエピソード。
この事実を踏まえると、「Contrastet」は桜守歌織の”今”の歩みに沿った、本当の意味での新曲であると考えています。9thライブ、とても楽しみです。

■参考にさせて頂いた記事


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