読書記録5:檸檬先生
檸檬先生 珠川 こおり
共感覚を持つ私が、同じく共感覚を持つ檸檬先生と出会って、普通を覚える話。久しぶりに本で泣いた。私は先生に世界の見方を教わって、だから先生が私の世界の大部分を占めるのは当然だなと思った。
先生の、普通になってほしいという思いと、それが嫌だという思いが、矛盾しているようだけど、確かに共存している感じが苦しかった。
文章もきれいで読みやすかった。徐に、などはちょっと読みに迷ったけど、笑
ブルーピリオドの山口つばささんがカバーを描いたという理由だけで買って、しかも1年以上放置していたけれど、読めて良かった。
講談社 9784065228296