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読書記録:8 ウェルテルタウンでやすらかに



ウェルテルタウンでやすらかに 西尾維新

 故郷の安楽市を「自殺の名所」にするという町興しのために自殺小説を書くことを頼まれた小説家、言祝寿長が故郷が「自殺の名所」になってしまうのを防ぐために奮闘する話。

 まず登場人物の名前がみんな個性的で覚えやすい。読んでいてこれ誰だっけ、って絶対ならない。

 言祝の視点で話が進んでいくが、彼の過去や気持ちは少しずつ明かされていくので、物語への印象が少しずつ変わっていくところが面白い。

 最後の方はあとこれだけのページ数で終わるの!?と思いながら読み進めていたが、個人的には結構好きな終わり方だった。

 西尾維新は、存在は知っていたけれど、読んだことはなくて、この本も買ってから西尾維新
であることに気づいた。やっぱり有名な人の作品は面白いし、有名なだけあるんだな、と思った。(何様)

講談社 9784065306314

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