2ヶ月で2名の即戦力UIデザイナーを採用できた理由
HANOWAでデザイン責任者をしております、佐々木です。
UIデザイナーの採用は、売り手市場の現代において難易度が高く、多くの企業が苦労しています。そこで、2ヶ月という期間の中で業務委託の即戦力UIデザイナーをどのように2名採用したのか、実際に取り組んだ方法やポイントを5つのステップに分けて解説します。
デザイン責任者が主体となって採用
UIデザイナーの採用プロセスにおいて、最も重要なのは「誰が採用をリードするか」という点です。私の経験から言えるのは、現場のデザイン責任者が採用の主体となることが成功の鍵だということです。
デザイン責任者が採用プロセスに深く関与することで、チームにとって本当に必要なスキルセットやマッチする人材を見極めることができます。単にスキルマッチングだけでなく、チームとの相性や、求職者が持つ価値観や目指す方向性も考慮に入れることができるため、採用の精度が高まります。
また、デザイン責任者が直接関与することで、採用活動自体がチームにとっての重要なプロジェクトとして捉えられ、他のメンバーからの協力も得やすくなります。これにより、採用活動が単なる人事部門の仕事ではなく、チーム全体の責任として認識され、より効果的に進行します。
デザイン責任者が募集を作成する
求人募集の作成は、単なる業務内容の羅列ではなく、どのようなデザイナーを求めているのかを明確にするための重要なステップです。この作業をデザイン責任者が行うことで、より具体的で現実的な募集内容を作成することができます。
私たちの場合、デザイン責任者自らが「求める人物像」を明確にし、その人物が実際に携わるであろうプロジェクトや期待される成果を具体的に記述しました。これにより、求人を見た求職者が「この会社で自分が何をするのか」が具体的にイメージでき、応募の動機付けが強くなります。
さらに、私たちはYOUTRUSTという採用媒体を選びました。このプラットフォームは、将来的に転職を考えている潜在的な求職者が多く利用しているため、優秀なデザイナーとの接点を作るのに適しています。結果的に、YOUTRUSTからの応募者の中から、我々のチームにマッチする優秀なデザイナーを見つけることができました。
スカウトは心を込めて
スカウトの過程では、定型文のメッセージを送るだけでは効果がありません。スカウトの目的は、求職者に興味を持ってもらい、面接へと進めることです。そのためには、心を込めたメッセージが不可欠です。
募集の媒体は前述した通りYOUTRUSTを利用しましたが、企業からのスカウト機能に特化したPayCareerというサービスも利用しました。本当に高い熱量を持って欲しいと思う人材のみスカウトメールを送り、その人のこれまでの実績やポートフォリオに言及し、具体的に何に興味を持ったのかを伝えました。また、どのようなプロジェクトで力を発揮してもらいたいか、その人が我々のチームでどのように成長できるかについても言及しました。
このように、相手にとって魅力的で具体的なメッセージを送ることで、今回はたった1通しかスカウトを出しませんでしたが、結果的にその1通で1名の採用が決まりました。
ポートフォリオやFigmaファイルの共有は必須ではない
一般的に、UIデザイナーの採用ではポートフォリオやFigmaファイルの提出が求められますが、私たちはこれを必須としませんでした。その理由は、デザイナーが普段の仕事で何を考え、どのようにデザインに取り組んでいるかを重視したためです。
もちろん、ポートフォリオがあることは大きなプラスですが、それ以上に重要なのは、その人がどのように考え、どのように問題を解決しているのかです。実際のプロジェクトでの思考プロセスやデザインの選択理由について話してもらうことで、その人の本質を理解することができました。
また、Figmaファイルの共有についても、特定のプロジェクトにおけるデザインプロセスを知ることができれば、それで十分と考えました。結果的に、この柔軟なアプローチが、優秀なデザイナーの採用につながりました。
正社員にこだわらない
最後に、正社員採用にこだわらないことも、私たちの成功要因の一つでした。優秀な人材は、副業やプロジェクトベースでの関わりから始めることも多いため、そのような柔軟な働き方を提案することが重要です。
私たちは、まず副業としてチームに参加してもらい、実際のプロジェクトでの働き方やチームとの相性を確認するステップを取りました。その後、相性が良いと感じた場合に、正社員としてのオファーを行うことで、無理のない形で優秀な人材をチームに迎えることができました。
このアプローチにより、デザイナー側もリスクを感じずに会社に馴染むことができ、結果的に双方にとって満足のいく採用が実現しました。
これらのポイントを実践することで、私たちは2ヶ月で2名の優秀なUIデザイナーを採用することができました。採用は単なるスキルマッチングではなく、文化や価値観のマッチングも含めた総合的なプロセスです。現場の責任者が主体となり、心を込めた採用活動を行うことで、優秀な人材を効率的に見つけることができると確信しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました🍀
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