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ドバイ移住に向けて 自宅マンション売却記 

はじめに:人生の大きな決断と覚悟


#マンション売却体験記

人生の大きな決断には、必ず覚悟が伴います。

私がドバイ移住を決意したとき、最初に直面した大きな課題が「自宅マンションをどうするか」でした。

約8年前に購入した3LDKの新築マンション。日々の暮らしの中で積み重なった思い出と共に、この家をどうするべきか—。

自宅マンションの現状


私が購入したのは、まさに不動産価格高騰の直前。今となっては「最後の新築マンション」と言っても過言ではないタイミングでした。

私が売却したマンションは、3LDKで1階の角部屋に位置する部屋でした。
1階というのは、好む方もいれば避ける方もいるという、好みが分かれるポイントです。

マンション売却記

マンション1階の"メリット"

  • 専用庭の魅力

  • 騒音トラブルを気にする方に人気

  • エントランスやゴミ出しへのアクセスが良い

  • 子育て世帯や高齢者にとっての住みやすさ


マンション1階の"デメリット"

  • 日当たりや眺望が限られる

  • 防犯面での不安

  • 購入者の好みが分かれる


立地条件

  • 駅から徒歩7-8分

  • 大型スーパーが近隣に3軒

  • 公園・学校・商店街が徒歩圏内

  • 繁華街まで1駅


マンション売却に約半年を要した私の経験から、重要な気づきがありました。

それは、「完璧な物件は存在しない」ということ。

想像してみてください。駅から目と鼻の先、一見理想的に見える物件。
しかし、その魅力の裏には必ず影が潜んでいます。
広々とした立地の代償として、息苦しいほど狭い室内。
眺望抜群とうたっても、実際は隣接するビルにほとんど景色を遮られてしまう…。不動産業界の、いわば「裏の常識」とでも呼べるこの現実。

ですので、「1階だから」「駅から少し遠いから」「築年数が古いから」と、ネガティブな要素にとらわれる必要は全くないということを。


三つの選択肢

マンションをどうするかを考えたとき、大きく分けて以下の三つの選択肢がありました:売却する賃貸に出す保有し続ける。それぞれにメリットとデメリットがあり、慎重な判断が求められました。

中古マンション売却記

1. 売却する

まず浮かんだ選択肢が「売却」です。現在の不動産市場では、私のマンションのような駅近物件の価値が高まっており、購入時よりも1,000万円以上高い価格で売れる可能性がありました。さらに、売却することで今後の固定費や管理費の負担がなくなり、ドバイ移住に向けて身軽になれるという大きなメリットがあります。
ただし、売却すればもうこの物件に住むことはできません。将来日本に戻る際に同条件の物件を購入できるかどうかは保証されないため、慎重に考えざるを得ませんでした。

2. 賃貸に出す

次に考えたのが、「賃貸に出す」ことです。この選択肢では、マンションを手放すことなく毎月の家賃収入が得られるため、資産を残しながら運用できるのが魅力です。特に、エリアの需要が高い場合は、空室リスクが少なく、安定した収入が期待できます。
一方で、賃貸に出すには不動産会社への管理委託費やリフォーム費用が発生します。また、賃借人が退去した際の空室リスクやメンテナンスの負担もあり、運用には一定の手間とコストがかかる点が課題でした。

3. 保有し続ける

最後に、「保有し続ける」という選択肢も検討しました。この場合、将来日本に戻ったときにまた住めるという安心感があります。特に、私のエリアは新築マンションの供給が少なく、同条件の物件を再び手に入れることは難しいと感じました。
ただし、固定資産税や管理費・修繕積立金などの維持費は継続してかかります。さらに、ドバイでの生活費も新たに発生するため、二重のコスト負担が大きなリスクとなります。


売却を決断した理由

数か月間にわたる検討の末、私は「マンションを売却する」という選択を決断しました。
この決断に至った背景には、以下のような理由がありました。

マンション売却 ブログ

1. 中古マンション価格が天井に近づいていると判断したため

私がマンションを購入したのは、不動産価格が高騰する直前のタイミングでした。それ以降、このエリアの不動産価格は約1,000万円以上上昇しており、非常に良い売却機会が訪れていると感じました。一方で、少子高齢化や今後の景気動向を考えると、不動産市場がこれ以上伸び続ける保証はなく、価格が下落するリスクも無視できません。この「タイミングの良さ」を逃したくないという思いが、売却を決めた大きな要因です。

2. 二重の固定費負担を避けるため

ドバイへの移住を決めた以上、現地での生活費が新たに発生します。ドバイでは家賃を年払いで一括精算するのが一般的で、その負担は決して軽くありません。その一方で、日本にマンションを保有し続ければ、固定資産税や管理費・修繕積立金などが継続的にかかります。この二重の固定費を負担し続けるのは現実的ではないと判断しました。

3. 賃貸運用のリスクを避けたいため

賃貸に出す選択肢も検討しましたが、空室リスクや賃借人とのトラブル、さらにリフォームやメンテナンスの費用がかかる可能性を考えると、負担が大きいと感じました。また、遠方に住んでいると、トラブル対応が遅れるリスクもあります。安定した収入を得られる可能性があっても、そのための手間とリスクを負うことを避けたかったのです。

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マンション売却において、最も重要かつデリケートな局面
—それは「適正価格の見極め」と「信頼できる仲介業者との出会い」です。



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