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ReHacQ⭐︎学びの未来(安野貴博)
このnoteの読者でしたらもうご覧になったかもしれませんが、あの「東京都知事選に立候補した安野貴博さん」の対談動画が、YouTubeにアップされています。
サクサクっとした語り口で、教育分野のいろんな『確変』(確率変動、パチンコの大当たり)に触れていて、とても興味深い内容になっています。
早速、シロウト目線でQuick review してみました。
<Take note したこと>
①ブロードキャスティングは情報や知識のマス配信(個人は受け身)
②ブロードリスニングは情報や知識のパーソナライズ(個人が呼び込む)
AI活用で学習スタイルが変わる:① ⇒ ②
「学習で挫折するのは、教えてくれる人が周りにいなかったから」というのは、まさにその通りですね。分からないことに出くわした時、サッと聞ける人がそばにいてくれたら。。。
ChatGPTがあればいつでも聞ける(学習のサイクルが回りやすくなる)ので、学習スタイルだけでなく効率も確変しそうです。
プログラミングとAIは相性がいい。AIを使ったプログラミング学習を通じ、双方の理解と学習が同時にできる。
AIが勝手に仕事をしてくれる時代はまだ先。いまは「AIの潜在能力をどう活用していくか」のステージ。
はじめの一歩は「ゲームが作りたい」「コードの書き方」といったシンプルな欲求を投げかけてみるのでOKだそうです。
分からないことがあったら「聞きながら対話を進めてみる」のが賢い使い方だとか。
社会で必要なスキルと学校で学ぶスキルがどんどん乖離している
Completely agree です。
このことは、社会人なら誰もが感じていることですが、学校教育関係者には「そうは思わない」という人がまだまだ多いようです。
そしてもう一つ。教育界には「カリキュラムの断捨離(スクラップアンドビルド)ができない」という、巨大なバグが存在します。
先生のリストラや再配置、教育学部の再編(ダウンサイジング)なんて、当事者にしてみればやりたくないことばかりですから。
AIの進化・普及で「人に求められるもの」がどんどん変わっていく
AIでできることが広がると、その仕事(をやっていた人)は不要になります。その時「新しいミッションに取り組める人」と「ドロップする人」が出てきます。
こうした場面に備えて、小さいうちから基礎知識の蓄積と学ぶ力(独学力)を養っておくことは、今まで以上に大切になってきます。
学習塾はかなりの部分がAIに取って代わられる
YouTubeなどでは「塾より優れたコンテンツ」がどんどん増えています。
これに「AIを使った自習」を組み合わせれば、年間○○万円の月謝が浮きます。これを子どもに「好きに使いなさい」と渡したら、モチベーションも爆上がりですね(親が素直に渡すとは思いませんが)。
学歴社会はもうオワリ
動画内ではお相手役がしきりに「東大なんてもう崩壊ですよね」的に粉をかけてきますが、安野さんはその手には乗らずスルッとすり抜けます。
少子化や学校教育の希薄化を見れば、偏差値社会が溶けていくのは自明の理ですが、「東大を頂点とするエスタブリッシュメント社会」は否定していません。
安野さんは開成⇒東大なので、「見える人には見えている世界がある」ということかと思います。
AI社会の論理的思考力は『言語化能力』
そしてその中身は「国語と数学」
新井紀子さんもずいぶん前から同じようなことを言っていましたが、その通りと思います。
学校でも、ビジネスに近い「実践的なモデル」を学ぶ機会があるといい
「学校の勉強がどう役立つの?」という永遠の疑問に、きちんとした出口を用意するのは、今や教育の義務です。
そしてそこに、興味やパフォーマンスがキャリアにつながる導線をつけることができれば、『学校教育のコスパとタイパ』は飛躍的にアップするはずです。
おまけ
動画ではけっこう SAPIX が叩かれていました(中学受験をはじめとする受験産業の巨人的存在なので致し方ないかもしれませんが)。
この動画では受験戦争で失われるものについての議論がなかったのですが、実はこの弊害の1つが「自信のない若者を増殖させている」ことのように感じています。
「子どもたちのためになんとかしなきゃ」とずっと思っているテーマなので、また別の機会に掘っていきます。
<ご参考:以前書いた記事>