感想文 JALの現場力

〜JALの現場力(金子寛人)〜

概要

この本は、今あるJALが誕生するまでが書かれています。経営破綻から今の信頼を獲得するまでに、どんなことが会社の中であったのか知ることができます。
そこにはたくさんの人が登場しますが、やはり稲盛さんの存在は大きいなと感じました。

キーワード・内容

・アメーバ経営をベースにした部門別採算制度により、部門ごとの収支をみえる化。リーダーの経営意識を高める。
・会社にとって最も大切な財産は社員である。
・JALフィロソフィ
  『ベクトルを合わせる』『お客さま視点を貫く』etc
・『全社員の物心両面の幸福を追求』という経営理念
・副社長『現場と直接触れ合うのが僕の責務だと思っている』
・狭き門をくぐり抜けたパイロット訓練生が最初に学ぶのは『言語技術教育』と呼ばれるコミュニケーション法。これは、対話、分析、説明に大別される。

①対話
→相手が知りたい結論を述べてから、理由を話す。
②分析
→絵を見てメモする。その際に自分の憶測を加えたり、結論を急がないこと。そこから読み取れることだけ取り入れ、慎重に状況把握する。
③説明
→相手が次の行動を決めるために必要な要点を先に伝え、詳しい状況を後に回す。要点の伝え忘れを防ぐ。
JALの現場力(金子寛人)

稲盛さんの言葉

・『義を見てせざるは勇無きなり』と思い会長を引き受けた。
・NTT独占の体制を防ぐために、DDIを作った。その時の悩みを『動機善なりや、私心なかりしか』と問い続けた。
JALの現場力(金子寛人)

感想

まず思うのは、企業をあげての教育がすごいということ。稲盛さんがきたことで組織がうまく機能し始めたこともあるし、それをしっかり吸収しようとする社員の凄さも感じた。
会社の財産は人だと言うことが何回も書かれていた。社員を大切にする企業だからこそ、社員も企業のために貢献しようとする。その関係が今の素晴らしいJALを築いていったのだと思う。
最近、たまたま飛行機を使う機会が多くあるが空港、飛行機内の従業員の対応はすごいなと実感している。この本を読んでさらに航空会社がすごいと思うようになった。

社会人になったら、もちろん自分が生きるために働くと思う。しかし、自分のためだけでなくて、世のため、人のために、働こうと感じた。少しでも自分の人生と周りの人の人生を豊かにできるように勉強あるのみです!!

ありがとうございました!

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