AI-OCRで出来ることや、AI-OCRのメリット
こんにちは、ミントゴレです。
企業のデジタル化や働き方改革を妨げる一因として挙げられるのが『紙の書類』です。
日本では、請求書や契約書、各種申込書などの様々な紙書類が使われていますが、デジタル化が進んだ今日、これらを1枚ずつ入力する作業は膨大な時間と労力を必要とします。
今回は、業務効率を向上させ、生産性を高める解決策の一つのAI-OCRとは何かについてご紹介します。
AI-OCRとは?
AI-OCRとは、紙の書類をスキャナーなどで取り込みテキストデータ化する「OCR」に、「AI」を融合させた技術のことを言います。
AIを組み合わせたことにより従来のOCRに比べ、高い精度の文字認識や非定型の帳票の読み取りが可能になりました。
AIは、スキャンデータを基に学習をしているので、漢字やカタカナなどの似た字も文字列単位で認識し、不明瞭の字は前後の文字から判断し読み取ってくれます。
AI-OCRでできること
AI-OCRでできることは主に2つあります。
まず、活字の書類の文字を読み取ってデータ化する事と手書きで書かれた書類の文字をデータ化することです。
活字にはない癖のある字やパッと見ただけでは分からない字でもデータ化する事ができるので、ストレスなくデータ化する事ができます。
また、文字認識処理を行いデータ化するだけでなく、汎用性の高いデータ抽出・出力する事ができます。
ミントゴレの一部である、AI-OCRの Kanda Suiteは、精度の高い文字の自動認識に加え、デジタル化したテキストの文字を検索する事ができます。
AI-OCRのメリット
1. データ入力の作業時間を大幅削減できる
AI-OCRによるデータ化(読み取り処理)は、1枚あたり数秒〜数十秒というわずかな時間で完了します。
文書をデータ化することで、RPA(Robotic Process Automation)などによるシステムへの入力がしやすくなり、手入力で行っていた時に比べ格段に時間の短縮をする事ができます。
特に毎月数千枚、数万枚の書類を扱う部署では作業時間・作業人数の大幅削減が期待できます。
2.入力ミスが軽減でき品質向上につながる
従来のように担当者が紙の文書を見ながらデータ入力作業をおこなうと、見間違えや打ち間違えなどの入力ミスが発生し、品質を確保するためにダブルチェックが欠かせません。
AI-OCRでも誤認識は避けられない部分ですが、担当者が誤認識の確認・修正に注力できるので、ミスを未然に防ぐ事ができます。
3.ペーパーレス化につながる
近年、必須になってきているペーパーレス化ですが、取引先から送られてくる紙文書やFAXを印刷せずにファイルサーバーへ蓄積し、AI-OCRでデータ化するシステムを導入する事で、コスト削減、業務効率化にも繋がります。
まとめ
AI-OCRの識字率は90%を超えていて、さらにAIが加わったことで多くの書類を読み取り学習させていくと精度は増していき、大量の書類処理業務をこなす企業にとって大きな手助けとなるでしょう。
また、ペーパーレス化によって柔軟な働き方への移行、コストの削減、管理・運用の効率化、リスクの軽減などの業務改善や効率化を行うことができます。