mint誕生秘話①(白川の視点)

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昨日、mintという新しいベンチャーキャピタルの設立を発表させていただきました。

すでにDiamond Signalの岩本さん、BRIDGEの平野さんに丁寧にまとめて頂いていますが、Apricot Ventures、TLMというそれぞれのファンドを運営していたベンチャーキャピタルがひとつのチームとなり新しい挑戦をする、という比較的珍しい事例ですので、「mint設立までの過程」をメンバー4名それぞれの視点で振り返って書いてみたい(2日連続!)と思います。

最初はジェネラル・パートナーの白川の目線から書かせていただきます。

・Apricot Ventures設立

思い入れのある「ベンチャーキャピタル事業」で、投資先の起業家たちに負けないような会社をつくりたい。僕が2018年にアプリコット・ベンチャーズを設立したのは、端的にいうと「自分も起業したかったから」です。

サイバーエージェントで事業経験を積むなかで、ぼんやりと考えていた「起業」が現実的に感じるようになったこと。
ベンチャーキャピタルの仕事をずっと続けるために、起業家たちの立場や感情にもっともっと寄り添うための手段が「自分も同じようにリスクをとる」ことだと思ったこと。
ベンチャーキャピタルの大先輩方が語る、数々のストーリーに憧れたこと。

ありふれた理由で始まった会社は、僕1人で始まり、7億円強の1号ファンド設立、24社の投資先、投資先の成長、と一歩ずつ進んできました。創業期のスタートアップが初期プロダクトのPMFを目指すように、僕自身もファンドとして一定の検証が進んできたような感覚です。

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↑シェアオフィス開設日、1人で。今はビル一棟が満員御礼

・Why mint? Why TLM?

ベンチャーキャピタルは、およそ3年周期で新しいファンドを作ります。

投資先に貢献できることをどう増やしていくか?
LP出資者の皆さんに、どのように安心して出資いただけるようにできるか?

2018年に1号ファンドを作った僕が、2号ファンド(2021年)までにやらなければいけないこと。どちらの答えも「チームビルディング」でした。

・自分の与信でお金を集め、投資し、実績が期待できる人
・人をリスペクトし、起業家、出資者の皆さんからの信用がある人
・「シード投資」の共通点は持ちつつ、補完関係・相乗効果がある人
・「自分たちの心地よさ」ではなく「中長期の大きな目標」を一緒にとれる人

仲間探しにあたってこんな条件を考え、一番最初に思い浮かんだのが「TLMの木暮圭佑さん(てるまさん)」でした。

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↑てるまさん。この写真からは、決して条件に合致してそうには見えない

・3ヶ月ひたすら飲み続ける

同じくファンドを運営する立場なので色々な制約があることを覚悟しながらも、てるまさん行きつけの日本酒屋で単刀直入に話してみたところ、TLM3号ファンドの組成直前で「このタイミングしかない状況」だったこと、課題感も共通していたこと、から真剣に考えてみようか、という流れに。
以降、約3ヶ月毎週会い続け、時間を変え場所を変え、ポジティブなシナリオだけでなく、むしろお互いにとってのワーストケースを喧々諤々出し続けた結果、2020年の年末に「一緒にやれるね」という決断に至りました。

その後、2021年に入ってからそれぞれのファンドに出資予定だったLPの皆さん、各ファンドメンバーの岡澤さん、田島さん、投資先の皆さん、それぞれと話していきましたが、前向きに想いを受け入れていただけたことにとても感謝しています。

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↑みんなではじめての合宿。充実のサウナ、舞浜ユーラシア

・すごいベンチャーキャピタルを、チームでつくる

「mintは、今のメンバーが心地よくやるための組織ではない」という点は、特にこだわっています。なぜなら、冒頭に書いたように「投資先の起業家たちに負けないようなベンチャーキャピタルをつくりたい」からです。

大きな目標を掲げて、着実に実績をつくって、足りていないリソースを集めて、大きな目標を達成していく。スタートアップがそれぞれの持ち場で挑戦していることに、我々もチームで取り組んでいければと思います。

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次回はキャピタリストの田島さんの視点からmintを語ります(今日の夕方くらい?)

また、昨日から起業家の方のお問い合わせもたくさん頂いているので「設立記念!mintオフィスアワー」もやることにしました。起業準備中/資金調達中の起業家の方はこちらもぜひ登録ください〜!



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