夜中に猫が誤飲!救急動物病院受診のタイミングは?危険な症状チェックリスト
猫は本能的に長いひもや電気コードにじゃれつくのが大好き。
そのため、遊んでいるうちに床に落ちているものを誤って飲み込んでしまうことは珍しくありません。
特に子猫はおもちゃで遊ぶと興奮してついおもちゃを食いちぎり、破片を飲み込みやすいので、注意する必要があります。
誤飲をしてもそのまま自然に吐き出せるケースもありますが、中には命の危険にかかわるケースも。
「かかりつけの動物病院が開いていない時間に、猫が誤飲してしまった場合はどうすればいいの?」
猫の誤飲は昼間に起きるとは限りません。
かかりつけの動物病院が開いていない夜間に起きる可能性も、十分あります。
でも大丈夫!万が一の時のために\救急動物病院/という夜間の猫や犬の救急症状を見てくれる施設があります。
「猫にどんな症状が見られたら救急動物病院に連れて行った方がいいの?」
とはいえ、なかなか飼い主さんだけで病院へ連れて行くべきかどうかの救急症状の判断はむずかしいですよね。
そこで今日は、猫の誤飲が疑われる場合にどんな症状があったら救急動物病院に連れて行くべきか、受診の目安や料金などについてお話します。
【夜間緊急!】猫の誤飲症状チェックリスト:救急動物病院へ連れて行く基準は?
猫は夜行性なので、夜に部屋で動き回っている際に何かを飲み込んでしまうことがあります。
ふと目を離したすきに何かを誤飲して、命にかかわる危険に陥るケースも少なくありません。
でも、医学的な知識がない飼い主が緊急性を判断するのは難しいですよね。
そこでここでは、今すぐ病院へ連れてくべき猫の誤飲症状のチェックリストを下記にまとめました。
あなたの飼い猫にこのような症状が現れたら誤飲している可能性があるので、夜間でもすぐに救急動物病院へ連れて行きましょう。
1.猫の誤飲症状チェックリスト
吐こうとしているのに何も出てこない
食欲がない
何度も嘔吐する
食欲がない
呼吸がうまくできず苦しそう
ぐったりしている
舌や口の中の粘膜・歯茎が青紫色になる
通常、猫は食べ物を飲みこんだあと3時間前後で消化されて腸に送られます。
それが便として排泄されるまで1日ほどなので、何日も排便が無い場合やオリーブオイルのような薄いグリーン色の便が出た場合は誤飲によって排便が上手く機能していない可能性があります。
また、誤飲は食べてはいけない食べ物を食べてしまった場合もあてはまります。
猫が食欲なかったりぐったりしているのは一見誤飲とは関係なさそうに見えますよね。
でも実は、猫に有害な食べ物を口に飲み込んでしまって体に影響が出ている可能性もあるので注意が必要です。
2.猫が誤飲・誤職しやすいもの一覧
猫が誤飲・誤食しやすいものをまとめました。
長いひも
毛糸
ティッシュ
焼き鳥などの竹串やつまようじ
肉や魚の骨
生ゴミ
ビニール
医薬品
輪ゴム
ティッシュ
猫が誤って飲み込んでしまいそうなものは、日常生活で身近なものばかりですよね。
これらは床に落ちている場合も多いので、注意が必要です。
また、猫はにおいに惹かれて食品を口にしてしまうこともあります。
人間の食べ物を食べるのは猫にとって良くないことですが、特に注意したいのはユリ科の植物やネギ、玉ねぎ、チョコレートなど。
これらの食べ物は猫にとって有害なので、食べてしまうと非常に危険!
放っておくと、急性腎不全や神経症状といった症状を引き起こし重症となる恐れがあるためすぐに病院での処置が必要です。
3.誤飲の形跡があるかもチェック
猫が誤飲したかどうか、その瞬間を見ていれば別ですが、ほとんどの場合は現場を目撃していないので、誤飲したかどうか判断付かなくても仕方ありません。
ただ、誤飲したものによっては命にかかわる可能性があるので、以下の状況から誤飲した形跡があるかも調べてみましょう。
ゴミ箱の周辺やキッチンなどが散らかっている
猫がいつも遊んでいるおもちゃが壊れている、なくなっている
飼い主のヘアゴムや服のひもなどが見当たらない。
飼い主のアクセサリーが壊れている、なくなっている
毛糸や糸など裁縫道具を猫がいたずらした形跡がある
クッションやカーテン、毛布などの布製品がボロボロになっている
保冷剤の中身が出ている
もし上記の形跡があれば誤飲が原因の体調不良の可能性があるので、夜間でも空いている救急動物病院へすぐ向かいましょう。
誤飲以外の猫の緊急症状
猫は誤飲以外にも、すぐに動物病院に行くべき症状があります。
子猫・老猫の下痢や嘔吐
呼吸が荒くて息が苦しそう
身体が冷たい・熱い
発作を起こしている
おしっこが出ない
怪我をした
猫の注意すべき症状① 子猫・老猫の下痢や嘔吐
\下痢や嘔吐/は、猫にとって普段からよくある症状の一つのため、症状が見られてもあまり気にしない方は多いのではないかと思います。
健康な成猫の場合は確かにそれほど気にする必要はないのですが、体力が少ない子猫や高齢の猫の場合は注意が必要。
なぜなら、下痢や嘔吐を繰り返すことで衰弱してしまうことがあるからです。
そのため、子猫や老猫にこの症状が見られた場合は、夜間でもすぐに病院で治療を受けられるよう準備が必要です。
また、成猫でも回数が多くてぐったりしていたり10分以上吐き続けているような場合は、中毒や誤飲が原因の可能性があるため受診が必要です。
その場合は、吐いたものや原因と思われるものを持って受診するようにしましょう。
猫の注意すべき症状② 呼吸が荒くて息が苦しそう
愛猫が口を開けて息苦しそうに呼吸をしている時は、受診が必要です。
特に舌の色が白っぽくなったり紫色になったりするなどの症状が見られた際は、躊躇せず病院を受診しましょう。
猫の注意すべき症状③ 身体が冷たい・熱い
夜間に身体が異様に冷たくなっている時や逆に熱く感じる時は、病院を受診した方が良いサインです。
身体が熱くなっている時は熱でこれ以上体温が上がらないよう氷嚢を当て、猫の身体を冷やしながら病院へ向かいましょう。
また、逆に身体が冷たくなっている際は毛布などで猫を包み身体を温めながら移動しましょう。
猫の注意すべき症状④ 発作を起こしている
猫に\てんかんなどの脳障害や神経系の病気/があると、身体がけいれん、硬直したり足をバタバタさせたりするなどの発作が夜に起こることがあります。
その場合は一度落ち着くまで様子を見た後、すぐに病院を受診する必要があります。
猫の注意すべき症状⑤ おしっこが出ない
猫が夜おしっこが出ないのは、とても危険です。
尿道がふさがりおしっこが出なくなってしまうと、通常なら体外に排泄されるはずの有害物質が体内に溜まってしまいます。
それが原因で尿毒症となり、一刻も早く治療をおこなわないと命に関わる危険も。特にオス猫は尿毒症にかかりやすい傾向があるので、要注意です。
おしっこが出ない場合は、すぐに救急動物病院へつれていきましょう。
慢性腎臓病や尿路結石にかかっている猫は尿毒症になりやすいため、特に注意してください。
猫の注意すべき症状⑥ 怪我をした
猫は高いところが好きな一方、転落して怪我をしてしまうことも珍しくありません。
高いところから転落するなど怪我をして、歩き方がおかしい、痛がるなどの症状が見られた場合は骨に異常が出ている可能性があるため、夜間でもすぐに病院を受診しましょう。
救急動物病院の特徴は?
\救急動物病院/とは、通常の動物病院の診療時間外である夜間や休診日に治療をおこなう動物病院のこと。
年中無休で対応している病院も多くあります。
夜間動物病院では通常のペットの診察や検査の実施に加え、ペットの状況によっては必要に応じて手術をおこなうこともあります。
かかりつけ医を受診するまでのつなぎという意味合いが強い夜間動物病院ですが、ペットの状況に応じて臨機応変に対応してくれるので安心してください。
また、救急動物病院の中にはかかりつけ医と連携してくれる医院もあるため、病院を選ぶ際の参考にすると良いでしょう。
救急動物病院の料金は昼間より割高になるので注意
救急動物病院を利用する際は、通常の診療時間よりも料金が高くなることがありますので、覚えておきましょう。
救急動物病院は通常の診療時間外に診療を行っているため、日中の動物病院よりも料金が高めに設定されています。
診療費などに加算される動物病院もあれば、深夜料金として診療費などとは別に加算する動物病院など、料金体系はさまざま。
ペット保険では、夜間専門の動物病院でも治療費は補償の対象となることがありますが、時間外診療で加算される料金は補償の対象外となることが一般的です。
受診した後高額料金の請求に慌てないよう、夜間に動物病院を利用する際は普段よりも割高になることを覚えておきましょう。
また、ペット保険に入っていれば治療費の負担金額自体は大幅に減ることがあるので、ペットを飼っている方は必ず入っておくことをおすすめします。
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万が一の時に通える救急動物病院をあらかじめ調べておこう
猫は私達人間と同じで、いつ誤飲を引き起こしたり体調不良になるか予測することは難しいです。
そこで猫が急に体調を崩してしまうことを考え、あらかじめ家から近い場所にある救急動物病院の目星をつけておきましょう。
探す救急動物病院は一つではなく、万が一を考え複数の選択肢を用意しておくのがポイントです。
猫は10歳以上になるとシニアと分類され、体調を崩しやすくなります。
突然の病気や怪我に備えるためにも、今のうちに家から通える救急動物病院を事前に見つけておくことが大切です。
後から救急動物病院を探すと病状が悪化し、最悪の場合手遅れになる可能性があるためです。
救急動物病院の選び方のコツは?
救急動物病院を選ぶ際は、まず\自宅からの距離/をチェックしましょう。
夜間に動物病院を受診する場合、移動手段はタクシーか自家用車を使用することが想定されます。
しかし、家から病院まで1時間かかるような遠い場所に病院があると、移動中にペットの容体が悪化し、緊急対応が間に合わないリスクも。
自分の近くに救急動物病院がない場合は、かかりつけ、もしくは近くの動物病院で夜間も対応可能な病院がないか確認しておきましょう。
救急動物病院では新人獣医師しか対応してくれないってほんと?
救急動物病院について調べていたら「救急動物病院で対応してくれるのは新人獣医師だけ」という噂を耳にしたのですが、実際はどうなのでしょうか。
恐らくこれは、病院によるのではないかと思われます。
夜間は患者が少ないため、一部の施設では新人獣医師に任せることがあるかもしれません。
しかし、多くの救急動物病院では経験豊富なベテラン獣医師が対応しているはずです。
「救急動物病院に猫を連れて行ったら、救急対応に慣れていない新人獣医師しかいなかった」
ということがないように、あらかじめ自分の家の近くの救急動物病院は新人獣医師なのか、ベテラン獣医師なのかを口コミや実際に連絡して確認しておくと良いでしょう。
救急動物病院を受診すべきか迷った場合はオンライン診療が◎
夜間に愛猫が誤飲や体調不良になった際、救急動物病院を受診すべきか朝まで様子を見ても大丈夫か素人判断ではなかなか難しいところもあると思います。
そこで、夜間に救急動物病院を受診すべきかどうか迷った時におすすめなのが\オンライン診療/。
たとえば東京都港区にある夜間専門の動物病院の\麻布ペットクリニック/では、「麻布ペット夜間相談室(有料) 」を開設しています🐱
獣医師がビデオ通話でペットの様子を確認しながら、夜間のペットの体調不良についての相談に対応してくれます(^^♪
獣医師がモニター越しにペットの状態を確認できるオンライン診療は、電話では伝わりにくいペットの様子を正確に把握することが可能!
そのため、朝まで様子を見て大丈夫かどうか、すぐに病院に行くべきかなど的確な指示を受けることができ、飼い主の不安を解消するのに役立ちます。
オンライン診療であれば全国どこに住んでいても対応してもらえるので、病院に連れていくべきか判断に迷ったら積極的に活用しても良いかもしれませんね!
もちろん、何かあった時に連れていけるよう、リアルに夜間でも診てもらえる動物病院探しも大切です。
救急動物病院に受診した際に獣医師に伝えるポイント
実際に猫の誤飲が発生して救急動物病院に向かった際には獣医師に伝えるべきポイントもおさえておきましょう。
誤飲した物の種類と量:具体的な物品名や量を正確に伝える。
誤飲の時間:いつ頃誤飲したか、どのくらい時間がたっているかを明確に伝える。
猫の症状:現在観察されている症状を詳しく伝える。
誤飲の経緯:どのような状況で誤飲が起きたのか、詳細な経緯を説明する。
大事な猫のトラブルではありますが、そういうときこそ冷静に医師に状況を伝えることで適切な処置をしてもらえます。
ただし猫の状態がおかしいことに気づくためにはやはり日頃の観察が重要ですね
まとめ
大切な家族の一員である愛猫と1日でも長く一緒にいるためにも、夜の体調不良にも対応できる救急動物病院を見つけておきましょう☘️