映画館で映画を観ること
世の中はGo To TravelやGo To Eatなど、お出かけを奨励するキャンペーンで賑やかだ。
未だに巣ごもりがデフォルトの私も、さすがに少しづつ外での活動の幅を広げている。
とはいえ、仕事は全て在宅なので基本的には家に居るのだが、余暇の過ごし方に変化の兆し。
今まで余暇と言えば、Netflixなどのストリーミングサービスで映画やドラマを見倒していたのだけど、久々に「映画館で映画を観る」ことにした。
映画館に行くのがイベントになっている今の生活は、数ヶ月前(コロナ前)を考えれば不思議といえば不思議。でもまあ、巣ごもり生活に慣れてしまったのだからしかたがない。
ちなみにここ2週間の間に映画館で鑑賞したのは「はちどり 」「メーキング・オブ・モータウン」そして、「ミッドナイトスワン 」の3作品。
どれも当たりの映画だった。
さて「映画館で映画を見る」に話を戻すと、どの映画館も感染対策がキチンとなされていて安心感があった。それが功を奏してか結構な数の観客が入っており、特に公開したばかりの映画「ミッドナイトスワン 」は、大きな劇場にも関わらずほぼ満席だった。
そして思う。
やはり映画館で観る映画は良い。
家で観るのと比べて何が良いのかといえば、そりゃ映画館の方が画面の大きさや音響が格段に上というのもあるけど、「逃げ場がない」という状況が良いのだと思う。
映画館で映画を鑑賞する時は、劇中にトイレに行く事態にならないように事前に化粧室へ行き、飲み物はフォルダに入れ、携帯の電源を切り、万全の体制で作品を観る。
お金を払っているというのもあるけど「この2時間は映画だけに集中する」という気合いと心構えが違う。
一方で、家でストリーミングサービスの映画を見る時は、飽きたら途中でストップ。スマホに入ってくる通知に気を取られる。それにセリフを聞き逃しても巻き戻せるので、根本的に集中力に欠けている。とにかく緩い。(それがおうち映画の良いところといえばそうなのだけど)
結果、映画から吸収するものにも差が生じるような気がする。
作品に感動する度合いにも影響するかも。
そう言う意味で「映画館で映画を見る」という行為には、それなりに意味があると改めて感じた次第。
ところで、街はもうすっかり通常モード。
どこもかしこも人で溢れていた。
そりゃそうなるよね。
今はいい季節だし。
さて、来週の楽しみは金曜日公開の「82年生まれ、キム・ジヨン」を観に行くこと。
トッケビ鑑賞以来気になる「コン・ユ」の出演作だし、何よりストーリーに興味津々。この映画を観るために原作は読まずに我慢した。(原作を読んでから映画を観ると、物足りなさを感じてしまうことが多いので)
いずれにしても、新作映画をチェックする日々が戻ってきたことはやはり嬉しいかぎり。
「ミッドナイトスワン」の感想を↓書きました。
写真:NYのチューリップ(フィルム写真)