2020年ー韓国ドラマの旅+αを振り返る
今年も残すところ10日余り。
在宅生活が本格化した2020年3月から、Netflix、Amazon Prime、U-NEXTといった動画配信サービスを使い、本当にたくさんの映画やドラマを鑑賞した。
本日時点で映画は100本越え、ドラマは26本を完走。
まだ2020年は11日あるので映画鑑賞数はもう少し増えるだろうし、ドラマも現在鑑賞中の2本を観終えたら28本完走という事になりそう。
今年のようにほとんど家に篭っている年なんてそうそうある訳ではないと思うので、コロナ下で観た作品(まずはドラマ)についての総括をしておこうと思う。
1.2020年、ドラマの旅
「愛の不時着」を観て、今まで興味がなかった韓国ドラマの世界に足を踏み入れたのがことの始まり。
以下の画像が2020年に鑑賞したドラマの一覧。
新旧織り混ざっているけど、基準は「2020年に鑑賞したドラマ」。
まずは韓国ドラマ。現在鑑賞中のものを含めると22作品とダントツ。
昨年まで好んで観ていた欧米のドラマは韓国ドラマ愛の台頭に伴い激減。
日本のドラマも欧米のそれと同列で3作品のみ。
個人的な感想だけど、最近の日本ドラマは海外ドラマに比べいまひとつインパクトに欠け、今年に限っては新作もほとんど見ることはなかった。
ちなみに、画像では制作国別に切り分けたけど、それぞれ観た順番になっている。
韓国ドラマで言えば、「愛の不時着」にハマり、そこからヒョンビン主演ドラマを観倒し、次に「愛の不時着」の脚本家パク・ジウンの作品を3つ鑑賞。
その後は今年のもう一つの韓ドラの顔「梨泰院クラス」、賞を受賞した「椿の花咲く頃」と言った話題作を観たあと、気になる新作・旧作を鑑賞という流れ。
ここでは、おおよそこの流れに沿って、今年鑑賞したドラマを振り返りたい。
*以降、紹介するすべての過去記事はネタバレ含みます。これからこれらのドラマをご覧になる予定のある方はご注意ください。
2.「愛の不時着」から始まった韓国ドラマ愛
ダントツに心惹かれたのはもちろん「愛の不時着」。
このドラマ抜きには私の「2020年ドラマ生活」は語れない。
「愛の不時着」に関するnote記事は全部で15本書いたけど、その中で最も読んでいただいた記事がこちら。
今年最も私を虜にした男「リ・ジョンヒョク」に出会い、韓国ドラマの世界へ私を誘った忘れられない作品だ。
溢るる想いを消化すべく書きまくった記事の内8記事をエキサイトニュースに掲載していただくことになったことも今年の良き思い出。
*「愛の不時着愛」が強すぎて、愛の不時着研究室なるマガジンもつくりました。
「愛の不時着」鑑賞後、リ・ジョンヒョクを演じたヒョンビンの魅力を堪能すべく鑑賞したのが「アルハンブラ宮殿の思い出」。
このドラマ、なかなかチャレンジングな作品なので好き嫌いは分かれると思う。モヤモヤ感が拭えないラストに納得がいかない部分もあるけれど、結構のめり込んだ理由はヒョンビン演じるユ・ジヌ効果ゆえ。
ちなみに、「ヒョンビン主演作品の旅」で出会った過去のドラマでダントツなのは、「私の名前はキム・サムスン」。
若きヒョンビンのギラギラした感じも尊いが、キム・ソナ演じたキム・サムスンのキャラクターが強烈で印象的。彼女が自分軸のある愛すべきヒロインだったことがドラマを面白くしたのだと思う。昔のドラマなのでクオリティ的には苦しい部分はあるけど、これは間違いなく名作。
何はともあれ、ヒョンビンの過去作鑑賞に膨大なる時間を費やした私。
せっかくなのでそこで感じたあれこれを記録した。
それが「ヒョンビン演じる主人公たちに惹きつけられる理由」と題したこちらの記事。
これで終わらないのが「愛の不時着沼」のすごいところ。
次にチャレンジしたのが「愛の不時着」の脚本家「パク・ジウン」の作品。
「愛の不時着」の前身とも思えるパク・ジウンの作品「星から来たあなた」「青い海の伝説」と「愛の不時着」を比較し、パク・ジウンの作品からみるロマンティックコメディについての考察を書いた。
ところで、パク・ジウンの作品で「愛の不時着」以外で気に入っているのが「プロデューサー」。
キム・スヒョン演じる新入社員が初々しく愛おしい。地味だけど心温まる作品で、良質なドラマだった。個人的にはかなりオススメ。
その他、パク・ジウンの作品で未観のドラマ「棚ぼたのあなた」が気になる。
Amazon PrimeやU-NEXTで配信されているので、来年早々にも観たいと思っている。
3.日本配信@2020年の韓国ドラマの魅力
2020年、日本でヒットした韓国ドラマは「愛の不時着」だけじゃない。
「梨泰院クラス」も人気爆発だった。
ストーリー構成が素晴らしいこのドラマは骨太&見応えがある。
個人的にはパク・セロイをめぐるイソとスアの立ち位置の違いが興味深く、スアの視点から「梨泰院クラス」に関する記事を書いた。
癖ある女たちの良い面・悪い面をひっくるめて好きになれた作品で、悪役含めた登場人物それぞれのキャラクターが丁寧に描かれていたというのがこのドラマの印象。
次に観たのが、2020年の百想芸術大賞ドラマ部門で大賞を受賞した作品「椿の花咲く頃」。
カン・ハヌル演じるヨンシクとコン・ヒョジン演じるドンベクの恋だけでなく、シングルマザーとして生きるドンベクの苦労多き人生を描く。そしてジョーカーと名乗る殺人鬼を追うサスペンス要素もあり、よく練られた作品だった。
結果として、大きな賞の大賞も受賞しているワケで脚本含め素晴らしい作品なのだと思うけど、個人的には10話を過ぎるくらいまではやや退屈で続きを見る気にならない時期が長かった。
私の場合、ヒロインを好きになれるか否かがドラマを見る上でとても大切な要素なのだけど、「椿の花咲く頃」のヒロイン、ドンベクが苦手なタイプだったことがその理由だと思っている。
不幸な生い立ちと不運な人生を送る彼女が、前半は泣いてばかりで、弱々しい女であることにイラついてしまったのかも。
しかし、ドンベクの成長物語でもあるのがこの作品。
ラスト数話では、ドンベクがそれまでの弱い女から打って変わって強さを全面に出し始める。そのあたりからグッと面白くなった。
前出の作品「プロデューサー」ではちょっとイタイ女プロデューサーを演じていたコン・ヒョジンの魅力が「椿の花咲く頃」では物語後半で発揮された感じ。
これも全くもって個人的な趣味だけど、私は強いヒロインが好きみたい。
ユン・セリにしろ、チョ・イソにしろ、オ・スアにしろ、キム・サムスンにしろ、自分の足で立ち、果敢に困難に立ち向かう女だからこそ魅力を感じるのかも。
さて、最新のドラマからは「スタートアップ 夢の扉」。
この作品ではキム・ソノという新しいトキメキを得たことが一番の収穫。
キム・ソノを応援しながら完走したこのドラマ、恋愛のみならずスタートアップ の世界をリアルに描いているところが見どころ。
また、キラキラ感あふれる爽やかなこのドラマに、「愛の不時着」で中隊員ジュモク役だったユ・スビンがまあまあ重要な役で出演していることが嬉しくもあり。
ともあれ、このドラマの見どころはキム・ソノ演じる「ハン・ジピョン」。
新しい癒しキャラ発掘に浮かれる私なのであった。
そして、今年配信されたドラマの中で最後にご紹介したいのは「賢い医師生活」。
実は「愛の不時着」の次にお気に入りなのが「賢い医師生活」。
波乱万丈や劇的な展開とは無縁の、ほのぼのと優しい、それでいて心を鷲掴みにされるドラマがこれ。
私にとっての韓国ドラマのイメージを覆したこの作品のクオリティはかなり高い。
40歳医師たちの日常を淡々と描く物語がなぜこんなに魅力的なのか。
脚本はもちろんだが、キャストの魅力と演技力のなせる技なのだと思う。
「賢い医師生活」のシーズン2は、2021年4月から配信らしい。とても楽しみ。
4.キャストと脚本家がドラマチョイスの鍵
「賢い医師生活」からの流れで、次に観たのが当作品の脚本家である「イ・ウジョン」の過去作品。
「賢い医師生活」と同じくシン・ウォンホ監督とタッグを組んだイ・ウジョンのドラマ「応答せよ」シリーズにトライ。
このシリーズは、1988年、1994年、1997年それぞれの時代を現在から振り返りながら描くスタイル。(シリーズの制作順は1997→1994→1988で、各々別の話だ)
この作品は、ホームドラマであり青春ドラマであり、そして恋愛ドラマでもある。温かい作風は「賢い医師生活」に通じている。
すべてのシリーズを完走し終えるのにかなり時間がかかったけど、飽きることなく楽しめた。
さて、シリーズの中で一番のお気に入りは「応答せよ 1994」。
チルボン演じるユ・ヨンソク(「賢い医師生活」にも出演)にハマるきっかけにもなった。その流れでユ・ヨンソク出演の「ミスター・サンシャイン」を鑑賞。つまるところ、ドラマのチョイスはキャストと脚本家次第ということか。
ちなみに「応答せよ 1988」はパク・ボゴムの出世作らしい。
何はともあれ、名言が多用されているのもこのシリーズの特徴。
気軽に観れるタイプのドラマなのに、突如深いところに刺さったりするところも良かった。
さて、「賢い医師生活」の監督シン・ウォンホはもともとバラエティ番組の出身。
その経歴からバラエティ界隈のプロデューサーと親しいらしい。その流れだと思うが、応答せよシリーズのキャストが「花より青春」というバラエティ番組に多数投入されている。
この番組は、前触れなく所持品を没収された俳優が、いきなり海外旅行に放り出されるというドッキリ系のバラエティなのだが、これはこれで、俳優たちの別の顔が拝めて楽しめた。
ちなみに「賢い〜」シリーズの「賢い監房生活(刑務所のルールブック)」は未観。近々トライしたいと思っている。
5.ドラマに癒された2020年、その他の印象に残る作品
Netflixによるオススメ「愛の不時着をご覧になったあなたへ」の常連だった「トッケビ」。
名作との呼び声が高かったこと、また韓国映画「男と女」でコン・ユを知ったことでこのドラマに興味を持ち鑑賞することに。
で、泣いた。。
コン・ユとキム・ゴウン演じるトッケビとウンタク、そしてイ・ドンウクとユ・インナ演じる死神とサニーの恋、それぞれがせつなく悲しすぎるのだ。
ちなみにこのドラマを鑑賞したのは夏の盛り、8月だった。
その頃の私はクーラーの効いた部屋で巣篭もり生活真っ只中。
自作の激辛カレーとお気に入りのワインをお供に、泣きながら「トッケビ」を観ていたのが今年の夏の思い出だ。
印象的な作品の2つ目は「ミセン-未生」。
U-NEXTのオススメに頻繁に出てくるので鑑賞してみた。
あまり期待せずに観たが想像をはるかに超える良い作品だった。
サラリーマンの経験がある人なら共感する要素満載なのがこのドラマ。新入社員が主人公ではあるけれど、彼を取り巻く上司や同僚、そして組織についても深く描かれていて、多くの世代で鑑賞に耐える良質な作品だった。
演歌調なOSTがちょっと笑えたけど、「人生って確かに演歌調なところあるよね」と妙に納得してしまったり。
最近、Netflixでミセンの主演イム・シワンの新ドラマ「それでも僕らは走り続ける」が配信開始になったからなのか、本日現在でNetflixでも鑑賞できるみたい。(Amazon Primeでも配信中)
ここまで韓国ドラマについて熱く語ってきたけれど+αについてご紹介。
韓ドラ以前によく観ていたのは欧米のドラマだった。その中でもお気に入りが「ザ・クラウン」。
この作品は現英国君主であるエリザベス2 世とその家族の人生、人間模様を描いた壮大な歴史ドラマだ。
11月に待望のシーズン4が配信され早速鑑賞。こちらも期待を裏切らない出来栄え。シーズン4では1970〜1990年代が描かれ、サッチャーやダイアナの登場が見どころ。
このシリーズは1から観ることを心よりオススメ致します。
6.最後に
2020年は正に韓国ドラマの年だった。
思いもよらずハマってしまった韓国ドラマ沼だけど、想像以上に居心地がよくこの流れは来年も続きそう。
我ながら本当によく観たし、よく書いた(@note記事。ここに紹介した以外にも多数記事を執筆)と思うけど、コロナ下で始めたnoteを楽しく続けられたのは動画配信サービスで鑑賞できるドラマ&映画が多数あったからこそ。
来たる年末年始も巣篭もっていた方が良さそうな状況なので、ドラマ&映画三昧で過ごす予定。
それにしても全ての始まりである「愛の不時着」には感謝だな。
最後はリ・ジョンヒョクへの想いを綴ったこの記事の紹介で締めようと思う。
ありがとう!
愛の不時着!、そしてリ・ジョンヒョク!
*2020年映画の振り返りはこちら