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北海道上士幌の秘境 その1 三股

上士幌町といえば糠平温泉が有名ですが、更に20キロほど山奥へ進むと、今風に言うと「エモい」秘境がポツポツと存在します。
山奥といっても袋小路ではなく、更に進むと三国峠、そして隣町・上川へと続きます。

糠平温泉から、上川へ至るまでのマニアスポット。ライダーやバックパッカーに人気と思われますが、タウシュベツ橋梁などは割と有名ですし、初級編でしょう。

少し前にその存在を知った「十勝三股(とかちみつまた)」。
一言で言うと、廃線地区です。鉄道好きさんいらっしゃい!

1978年まで、帯広から上士幌を通り、終点「十勝三股」を往復する鉄道がありました。
廃線に伴い、公共交通機関はバスに取って代わられます。そのバスも2003年には廃止に。今は、高速バスの停車駅にはなっているものの、樹木や草原地帯に1軒の喫茶店と1軒の民家があるのみで、近くに宿も無いので正直、こんなところで降りても車かバイクが無い限り困るのでは、ということで降りる人は殆ど無いと思われます。

というのは最近得た知識で、私が最初に三股を知ったのは、とある知人が仲間に、三股小学校の写真資料を見せていて「これは貴重ですね」と相手が言っていたので「ん?」と引っ掛かったのが2年前。

その1年後くらいに思い出して、ネット検索するも、廃校の写真としてすら出てこない。
えっ!?どういうこっちゃ?
ちなみにその資料がどこにあるのか、この時点ではは不明。彼らが近くにいるわけではないので、すぐ聞けるわけでもなく。

色々調べると、鉄道が通っていた最盛期・1950年代にはこの地に千 1000人が住んでおり、学校や各商店も存在する集落だった。今は跡形も無く消え去り、喫茶店と民家が1軒ずつあるのみ。
その跡地を散策した動画もありますが、ひたすら森林や草原が続くのみ、学校や民家の痕跡は今は一切無し。

学校や、沢山の民家は1970年代まであったようです。ネット上に上がっている当時の写真は極めて少なく、まして学校の建物や人々を撮影したものは皆無のようでした。民家の集落を写した白黒写真が1枚見つかりましたが、画質が粗いので、中々つぶさに当時を想像するのは難しい感じです。

そんなこんなで、いつか行ってみようかな、と興味が高まっていたのですが、先日ふと思い立ち、ドライブ。

着いてみて驚いたことに、スマホが圏外になっているではないか!

喫茶店には当時を再現したジオラマや、当時の地図が。

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喫茶店の名物「ビーフライス」は、地元産和牛肉のミンチを、長芋をつなぎに使って作られている、ちょっと贅沢なハンバーグのような料理。美味しかったです。

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私はアレルギーのため、ライス抜きのリクエストをしたところ、野菜サラダのドレッシングやスープも大丈夫か、色々気遣って下さって、とても親切でした。
そして喫茶店の向かいには、バス停と待合室。

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今はバスは殆ど停まらない中、自家用車やバイクで訪れるであろう旅行者の記念ノートは現役、建物の外も中も綺麗に掃除や管理がされている感じでした。

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そして、動画や写真通りの森林や草原。

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少し散策してみたい気もあったけど、足や体力に自信が無いので断念。
後で散策した人のブログを見ると、奥の方まで行くとヒグマ遭遇の危険を感じたとの事なので、行かなくて正解でした。

ということで、今は存在しない町に、尽きないロマンを感じながら1回目のドライブ終了。

ちなみに、2回目の訪問の帰り、資料を持っていた方に会うことが出来たので「貴重な写真」はどこにあるかお聞きしたところ、件の相手の人が今も持ってるとのことで、少し待てば借りれるとのことで、楽しみに待つことになりました。
それとは別に、ネットで見かけた「十勝三股物語」も興味深いです。
Amazonでは売っておらず、通販もされてないようなので、恐らく、買えるとしても上士幌町現地のみと思われます。

オマケ。
三股バス停に貼ってあった、更に山奥への地図。岩間温泉、の文字が。

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これも前回、帰ってから調べましたが、地図にもある通り、宿などの施設の無い露天風呂。更に、普通にヒグマが付近をうろつくらしいw
更に、崖崩れ?か何かで、今は通行止めとなっている模様。
夏にはテント張って宿泊する人も居たようですが、流石にこの辺はマニア中のマニアが行く、上級編なのだろうなw
ということで、通行止めじゃなかったとしても、施設無しはちょっと…w と思うので、行かなかったと思いますw

さて、続く第2弾は「幌加温泉」。おっ楽しみに!!←

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