【アート #21】建築倉庫 ARCHI - DEPOT
こんばんは☺︎
mint(みんと)です。
奄美大島に行こうと思ったら、季節はずれの台風の影響で、不幸にも飛行機が欠航になったので、無理矢理、新幹線に乗って東京に行った日の話をしましょう。
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ここ最近、「建築」に興味があって。
もちろん自分で建物を設計してみたいとかそんな大層なことではなく、ただこだわりの建築を見に行くことが楽しいと思うようになりました。
何気なくこの動画を見て、日本を代表する建築家はそんなことを考えているのかと驚いて、「負ける建築」という隈研吾さんの著作をちょっと読んでみたり。
あるいは「名建築で昼食を」というドラマを気に入って見てみたり。
まあそんなミーハーなので、このドラマに出てきた場所にも行ってみたかった。
ということで、天王洲にある「建築倉庫」に行ってきました。
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この場所を知ったきっかけは、先に挙げたドラマで紹介されていたからなのですが、もう一つ理由がありまして。
こちらは先ほど紹介した隈研吾さんの動画と同じYouTubeチャンネル【MEET YOUR ART】の別の動画。
寺田倉庫の代表が、自身の会社の事業についてお話されています。
この寺田倉庫の取り組みがとても素敵だなと思って、以前から行きたい場所リストに追加していた場所でもありました。
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そんな念願の場所には、品川駅からバスで行きました。
晴れていたらきっとバスの車内から海辺の寺田倉庫関連の建物が素敵に見えたはずなのに、あいにくの雨で、少々暗い雰囲気。
それでも目当てのWHAT MUSEUMへ向かいます。
アートを預けるためでしょうか、高級車が停まる横を歩いて、エントランスへ。
こじんまりした美術館ですが、チケットを買うと、係の人が建築倉庫のある場所まで案内してくれました。
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まずは重厚感たっぷりのエレベータがお出まし。
扉が開いた瞬間思わず「うわ。」と声が出てしまうほどの圧力。
30㎝四方くらいの黒光りするタイルが貼られたエレベータは、自分たちをどこかに別の世界に連れ去ってしまうんじゃないかと思うほど。
案内係の人が自分たちが驚く中、淡々と案内をしてくれたのもあって、なんだか緊張してしまうような空間でした。
そんなエレベータも行儀よく6階で止まってくれました。
展示のパンフレットを受け取って、右手に進むと、そこは建築模型が収められた倉庫。
本当に倉庫です。
その空間はそんなに明るくはなく、そこにある模型がちゃんと見える程度。
まさに倉庫に眠った模型を覗かせていただいているような気持ち。
建築模型は、国内では保管スペースの不足によって、これまで十分に保管されてこなかった背景があり、多くは破棄されたり、海外のミュージアムに寄贈されたりするケースもあるそう。
模型は、どれもとても繊細で、美しかった。
建築を設計するための資料であると同時に、設計の技術を伝える史料でもあり、かつアートでもありました。
そして、この目の前の小さな「作品」をもとに、大きな建築を設計し、人々が安全に活動できるようなスペースを生み出す建築家の仕事に改めて感心してしまいました。
暴風雨が吹き荒れるなか行きましたが、新たな建築の世界を覗けたような気がして、とても良い時間を過ごすことができました。
【今日のカバー写真】
それにしても、寺田倉庫の事業が素敵だと改めて思いました。
世界のアート市場規模に対する日本の市場規模は、わずかに微増傾向にあるものの、例年3割ほどだそうです。
アメリカが40%、イギリス・中国が20%のシェアを占めていることを考えると小さく思えます。
日本のアート市場を盛り上げるような取り組みがもっと活発になって、たくさんのアーティストと作品が生み出されるような環境ができていけば、と思ったりします。
ただの素人の感想だけど。
また隈研吾さんの書籍も読んでみましょう。