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【アート #27】デイヴィット・ホックニー展

こんばんは☺︎
mint(みんと)です。

東京都現代美術館で開催中の「デイヴィット・ホックニー展」に行きました。
とってもよかったです。

行ったのは8月上旬。

あれから1か月も経ってしまいました。
8月中に書こうと思っていたのに、あんまり自分の思った通りに書けなくて、ずっと下書きに眠っていました。

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自分の思いをそっくりそのまま伝えるのってすごく難しい。
どうしたらその時々の、一瞬の感情を自分の思った通りに伝えることができるのかなと考えたりします。

しかし、デイヴィット・ホックニーはその困難をどうにか乗り越えられないかと、いろいろな方法を探して探して、チャレンジして、60年という長いキャリアを積んできた今もまだ、新しいことへの挑戦を続けている。
そんなところがとても気に入りました。

私はこの展覧会の広告で、はじめて彼の名を知りました。
第一印象は色づかいがポップな作風の画家だと思いました。
だけど、調べていくうちに、白黒の絵もあれば、コラージュの作品もあって、作風が異なるものがたくさんあることを知りました。

なぜこんなにも多彩な作品を生み出すことができるのか、そこに興味を持って、この展覧会を心待ちにしていました。

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展覧会は、コロナ禍で描かれた「春の到来 ノルマンディー 2020」という作品から始まります。

青い空をバックに黄色のラッパスイセンがよく映える明るい作品です。
もう今は自由に外出ができるようになり、マスクでの生活は不要になったため、コロナ禍の苦しい感じも少しずつ忘れていってしまっていますが、明るい生活を欲していたあの時をちょっと思い出すところからスタート。

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そこから先はホックニーの長いキャリアをちょっとずつたどっていけるような展示になっていました。

彼の作品は、自分の見ている風景をできるだけそのまま伝えようとする気概を感じます。
水の動き、光の様子、そのときの感情。どの作品からも見たもの・感じたことを作品をどのように作品に落とし込むか。
それに対する強いこだわりがあるように思いました。

特に印象に残っている作品を二つ紹介します。

一つは、映像の作品。
「四季、ウォルドゲートの木々」です。

そこは四方を映像で囲まれた空間で、それぞれ同じ場所の春・夏・秋・冬の景色が映っています。
そのそれぞれの映像は、小さな写真が集まって一つの画面になっていて、写真のようだけれど、映像になっている。
文章にして説明するのは大変難しいですが、まさにその場所に自分も訪れて、一緒に散歩しているような気持ちになって。
きっとこの美しい四季の様子をホックニーも誰かに共有したかったのかな。
静止画の写真からリアルな風景を生み出すことができることを知りました。


二つ目は、今回の展示会の目玉ともいえる作品。
「ノルマンディーの12か月」です。

こちらの作品は冒頭の作品と同じくコロナ禍で描かれました。
全長90メートルの大作で、名前の通り、ノルマンディーの四季折々の様子を絵巻物のように描いています。iPadで描かれているというので驚きます。

この作品が本当に気に入って。
一周では足りなくて、思わずもう一周してしまうほど素敵な作品でした。

それは田舎の自然の風景を季節の変化を少しずつ加えながら、つなげていった作品になっていて、歩いていくと静かな田舎の1年をゆっくりと味わったような気がします。

コロナ禍で描かれた作品ということを知った上で鑑賞するとまた少し違った見え方もあるのではないでしょうか。

あのとき、それまであった自分の中の情熱が、大好きな友だちや仲間と直接会わなくなったことでどんどん薄れていき、そのときの気持ちを伝えることすら怠るようになっていた気がします。
そんなときにも、ホックニーはその静かな1年を伝えたいとこの作品に思いを込めたのではないでしょうか。

デイヴィット・ホックニーの60年間の情熱を感じることができたとってもいい展覧会でした。

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ミュージアムショップでは、グッズをいくつか購入しました。
・「春の到来 ノルマンディー 2020」のポーチ
・ランダムのキーホルダー
・「ノルマンディーの12か月」の一部を切り取ったポストカード

いまポストカードは、トイレの壁に貼り付けています。
四季の移り変わりを感じることを忘れないよう思いを込めて。

【今日のカバー写真】

この作品もとても大きな作品でした。
やっぱりカラフルな色使いがすてきですね。

「春の到来、イーストヨークシャー」

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