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【参加記録】第9回東京エクストリームウォーク100(2024/10/19-20)

100kmウォーク2回目の記録です。
今回は67km地点から妹が合流してくれました。
!読了まで約10〜15分かかります!

大会概要

日程:2024/10/19(土)〜10/20(日)
スタート時間:7:30〜順次
制限時間:26時間・24時間(選択可)
コース:小田原城址公園〜新豊洲Brilliaランニングスタジアム 100km
※主たるルートは国道1号と国道15号(第一京浜)

エイド:5箇所(21km、33km、54km、67km、83km)
参加賞:タオル、LEDバッジ
完歩賞:Tシャツ、記録証
参加費:18,000円

参加にあたって考えたこと

◆精神面
「1人で完歩できるのか」
この点に大きな不安がありました。参加申込みをギリギリまで悩む始末。
結局、妹が第4CP(67km地点、横浜)から合流してくれるとのことで、参加を決めました。前回とは逆に、わたしが妹を巻き込んだ形です。
33km歩くのだって十分すごいこと(TXWには33km部門がありますからね!)なのに、快諾してくれて本当にありがとう。

◆身体面
「春のTXW100での気づきを反映したら、何時間で完歩できるのか」
これに尽きます。

春のTXW100は完歩こそしたものの、「もう一度出たい」と思うようになってから振り返ると、小さな気づきがいくつもありました。
・荷物が重い(約5kg)
・興奮して話しながら歩いたため、余計な体力を使った(妹に呆れられたほど、途中で無駄な体力を使っています)
・歩行時間が長くなるほど足裏に負荷がかかる?
・腕を振れば勝手に脚が前に出て、速く進める?
等。
これらを改善したら、もう少し早い時間で完歩できるのではないか?と思ったのです。

自分の速度を知るためにはスマートウォッチがあった方がいいだろう、とGarminを購入。
GPS機能あり、バッテリー持ちが良い、手頃な価格の3点を兼ね備えたvivoactive5にしました。

Garminと一緒に50kmを歩いてみたところ、予想通り、「腕を振る」だけで上り坂が多い道でもキロ9:30(6.3km/h)程度は難なく出せることが判明します。併せて、その速度であれば50km歩けるものの、超ヘロヘロになるということがわかりました。

この経験をもとに、第4CP(67kmまで)は信号待ち込みでキロ10:00(6.0km/h)で進み、その後は成り行きに任せる形でサブ21を目標にしました。

準備

練習

9月に3回したのみです。
6月終わり頃に上述の50kmを実施後、9月までは一切練習しませんでした。
再度出るか悩んでいたのもありますが、週末は予定が埋まっていたことや、暑くなってきて外に出る気力がなかったのが理由です。

いつどんな練習をしたか?
①平日
ほんの数回だけ、時間を作れたタイミングでジムへ行き、30〜45分ほど歩きました。繁忙期だったため、ごりっごりに残業しており、夜の時間捻出はほぼ不可能な状況でした。やれる範囲で良いと思います。
ウォークの練習ではありませんが、週に1〜4日、早朝にジムで筋トレをしており、それは続けていました。

②休日
自宅付近20km、戸塚駅〜横浜駅(試歩22km)、横浜駅〜品川駅(試歩するも体調不良により18kmでリタイア)

荷物

※参加者の中では大荷物の部類だと思います※
前回同様、中身については別途、投稿しようと思いますので、本投稿での詳細は割愛します。

春より食べ物増えた…?笑
雨具(レインコート、シューズカバー)が重たかった

当日は「エクストリームウォーク」の名に相応しい天気予報(※)が出ていたので、雨具や防寒具に悩み、結局5kg弱を背負いました。経験は生かされず。笑
※風強め(2〜7m)、日中は晴れて30度まで上がる、夕方以降は雨が降り、翌朝は15度まで下がる

◆靴
前回同様、HOKAのRINCON3にスポーツ用の中敷きを入れました。

◆暑さ対策
当日の最高気温予報は30度!
極寒タオル(使い捨てタイプの冷感タオル)に助けられました。
30度予報が出た後、極冷スプレーを探しましたが、時期的に終売となっていました。残念。
タオルは同じようなものが沢山あると思います。
わたしは気分を上げるために、大好きなスヌーピーが夏をenjoyしているものにしました。

預け荷物

着替えとサンダルをお願いしました。
着替えは着替えやすいように長袖ワンピース、時期的にサンダルはおかしいので靴下もセットです。

その他

前回同様、月曜は有給休暇を申請しました。
また、各エイドの到着時刻目安を作りました。
・スタート〜第4CP  6km/h(キロ10:00)
・第4CP〜第5CP 5.4km/h(キロ11:42)
・第5CP〜ゴール 4.6km/h(キロ12:52)
・各CPでは30分休憩、第5CPのみ60分休憩
・50km地点(戸塚駅)に15:45に到着する
 ※CPでの休憩時間を考慮していない時間なことに途中で気づきました
・ゴールは日曜4:30目標

一番左が持ち歩いた紙、残りは結果です

スタートまで

前回同様7:45スタートのため、7:00頃に小田原駅着の新幹線で向かいます。
到着後、受付を済ませ、記念撮影をしたり、ゴール後の自分へのメッセージ(妹への感謝も♡)を書いたりして、大会の雰囲気を存分に味わいます。
勝手がわかっているので余裕がありました。

道中

いざ、スタート!
スタート時間はゆるい感じなので、自分のブロックが呼ばれたらスタートできます。7:30にスタートしました。既に汗が噴き出る暑さでした。
ここからは写真とともに振り返ります。

スタート!!
門があるので、出陣!という感じがしてとてもいい。

コースがわかっているのでスイスイと進み、第1CPを目指します。

信号で食べ物を食べつつ、進む。
途中、暑さに耐えきれずにタオルを開封。
首に乗せるとヒンヤリして気持ちがいい!
春と同じ富士山スポット
雲がかかっていても綺麗ですね。
なぜ富士山には心惹かれるのでしょう…

富士山を撮影し、自撮りをキメていたらどんどん抜かされました。
わたしは抜かされてもいいから、写真を撮りたい。この辺りの考え方は様々でしょうが、軽い旅行の気持ちが強いのかな。

そんなこんなで10時頃。信じられない暑さ。5月より暑いよ……
手持ちのBCAAを飲みきってしまい、コンビニで麦茶を購入します。この先第1CPまでコンビニがなく、自分の判断に助けられました。

第1CPが春とは違う場所。
まっすぐですが知っている道なので頑張れました

まださほど車の多くない134号を進み、第1CPに到着(10:53)!
砂浜歩きはありませんでした。よかった。

お水、カレーパン、みかんをいただきます。
持っていたのになぜかワセリンをもらってしまう。
疲れていて断る元気がなかったのですね…

ここでのみかんは嬉しかったです。
甘さと酸味のある果汁が口の中に広がり、疲れた身体に沁み渡りました。

今回の帽子には50年代のスヌーピーを刺繍しました。
スヌーピーと一緒に完歩するぞ〜!

特にやることもなかったので、7分の滞在で第2CPへ向かいます。

景色が変わらないので、江ノ島との距離を縮めていく気持ちで。

途中、ボランティアの男性から「女性で5番目くらい」と言われ、びっくり。
単調な道、かつ日差し&風で疲れていた心身がシャキッとしました。ありがとうございます!

江ノ島が近づいてきた!
堆砂はほぼなく、歩きやすかったです

この辺りから天気が気になり始めます。
夫からの情報によると、横浜付近は17時から雨。第3CPに17:30着予定だったので焦りました。
「とにかく雨が降り出す前に行けるところまで行く。第3CPまでは雨に遭わない!」と心に決めて、祈りながら進みました。

黙々と進み、第2CPに到着です(12:52)!

エイドは1回目と同じかな?
ジュース、おにぎり、塩羊羹

足の裏は痛くなかったので靴を脱ぐ予定はありませんでしたが、風が強くて足が砂だらけになっていたため、靴下を交換。Garminも充電します。冷感タオルも交換しました。
※実はGarminの仕様を理解していなかったため、電池残量を見る画面を出せず、このときは充電できたのかすらわかっていませんでした(苦笑)

ジュースを飲み干し、どら焼きとアミノバイタルのショット(赤)を投入します。おにぎりはまた後で食べよう。
15分程で出発準備が整ったので、第3CPに向かいます。さあ、雨が降る前に保土ヶ谷へ!

江ノ島、さようなら

ここから21km……正直、長いです。辛いです。
藤沢のコンビニまで、藤沢のOKストアーが見えるところまで、遊行寺の坂まで、戸塚駅まで、前回妹とはぐれかけたところまで、と自分の中で通過ポイントを定めながら進みました。

冷凍ペットボトルを買おうとするも、時節柄なのか売っておらず。麦茶は2本目。
蓋ができるクーリッシュをチョイス。

ここから遊行寺の坂へ向かいます。
そう、春にエキスパートクラスの人に追い抜かれ始めた場所です。
今回は、あのときのキツさは何だったんだろう?と思うほど普通に登れましたし、なんなら平地より歩きやすさを感じました。不思議。

遊行寺の坂!
実はこの手前でも麦茶を購入しています。3本目。

坂を登りきったところに、「ナイスウォーク」「目指せ完歩」と書かれたうちわを持っている女性が現れます。
なんと、個人的にエイドを設置されたそう。
絶妙なポイントで元気を分けていただき、感動。
ありがとうございます!本当に嬉しかった。

後に、この方がayaさん(@aya_chun_sanpo)という超高速で歩かれる女性だと知るのでした。
以前、ボディフィットネスの優勝選手にお会いした際にも感じましたが、王者はみな細やかな気遣いができる方ですね。いや、だからこそ、王者になれるのか?わたしも見習わねば。

私設エイド!泣いちゃうね。
塩分タブレットをいただきます。
スズメちゃん(ちゅんすけ、というそう)かわいい!

元気付けられ、戸塚駅を目指して進んでいたところ、別の参加者の応援者に肩を叩かれます。
???と思ったら、「余ったから」とキンキンに冷えたアクエリを手渡されました。
え〜!!!ありがとうございます(涙)
ayaさんに引き続き、皆さんの気遣いに助けられる大会です。横浜まで大事に大事に飲みました。ご馳走様でした。

ひとの優しさに触れ、泣いてしまいそうでした
戸塚駅近くの歩道橋
ここの景色が好き

16:50、想定よりかなり早く第3CPに到着しました。雨には遭わず!やった〜
ここまで来たら、妹の待つ次のCPまでは辿り着ける自信がありました。時間の貯金もあるし、元気な姿で会おう、無理せず進もうと決めました。

菓子パン。またクリームパンをいただきました。
普段は飲まないコーラをごくり。沁み渡る〜

いただいた菓子パンはリュックにしまい、持参したカステラをいただきます。やっぱり元気になる。
ここでエアーサロンパスがお亡くなりに。お湯が湧いたやかんのような音がしました。ありがとう。

15分ほどの滞在で出発。第4CPへ向かいます。
ブンタイ付近で雨が降り始まり、止みそうになかったのでリュックに雨よけカバーを装着します。

しっとりとした美しさのあるキング
雨、わりと降っていました。
この手前で案内誤りがあり、前を歩く男性と2人で困惑
こんなに明るい時間に到達でき、終始大興奮!
あと少しだ〜!!
雨は止んでいました。
矢印は街灯ではなくわたしのヘッドランプ(妹撮影)
明るくてすぐわかったらしい。

桜木町〜横浜は明るいので元気になれますね。
漸く、妹の待つ第4CPに到着です(19:38)。
妹「元気いっぱいすぎて怖い」

妹と会えた嬉しさでエイドの写真を撮り忘れてしまいましたが、コーラと魚肉ソーセージをいただきます。お煎餅は苦手なふわふわタイプ(伝わりますかね…)だったのでパス。
妹からキレートレモンとアミノバイタルをもらい、投入しました。
それと、まさかのエアーサロンパスも用意してくれていました。ありがとう。涙

10分ほどの滞在で第5CPへ向けて出発します。

妹の方が参加者っぽい格好をしている

生麦のあたりで急に雨が強くなり、雨ガッパを羽織ります。
結局、強めの雨はそこだけで、雨雲レーダーに雲が映っては消えるを繰り返していました。
妹の晴れ女ぶりに助けられました。

ここまで楽しすぎて写真を全然撮らず(笑)
2人とも爽やかな笑顔です

しゃべり倒して第5CPへ到着(23:48)!
妹があまりにも参加者の見た目をしていたので、スタッフさんとやりとりが発生。
「ゼッケン、ピッてしますね」「あっ、私は応援です。応援ウォーク」「?!どこからですか?最初からですか?!」「まさか!横浜からです」「横浜からでもすげーな…」
本当だよ、よく歩いてくれているよ…と隣で感謝。

当日中に第5CPに到着できるなんて!
さっき京急走ってたもんね!?
街に灯りがついていてどれほど嬉しかったことか。
エイドはカントリーマアム(バニラ、チョコ)
第3CPでのコーラが美味しすぎて、またコーラ

妹がくれた納豆巻きを食べつつ、20分ほど休憩します。足裏に痛みはあれど、春の第2CPと同じくらいで元気なものでした。
ここからもひたすらしゃべり倒して歩いていたので写真がありません(笑)

前回ここでカメラマンに写真撮ってもらったねぇ
流石に明かりは消えていた。
iPhone16の力によりカッコよくなる風景
※肉眼ではこんな明るく見えません

東京タワーから新橋に向けて進みます。
新橋はずっと臭かったし、たどり着くまでの都営浅草線の駅近くからは、謎の「熱い空気」が放たれていて、夜の街ってこんな感じなんだ、と不思議な気持ちでした。

2:15の新橋駅
ホームは電気がすべてついていた

新橋駅が残り5km地点でした。
このまま進めば20時間切りができそう。目標を大きく上回るタイムに嬉しさが増します。また、ゆっくり歩いてもそれが手に入るという安心感に包まれました。

が、、、
ここからが私たちにとっては地獄でした。
勝どき、月島、豊洲、有明(ゴール)と進むのですが、土地勘が一切ないので進んでいる感がない上、何度も橋を越える必要があり、精神的にキツかったです。
また、土地柄なのか風が強かったので、寒さも出てきてしまい、体力的にも厳しかったですね。

千客万来という施設

見知らぬ土地をひたすらにまっすぐ進みます。
妹がいなかったら歩ききれなかったなあ、などと考えながら、最後の橋を渡り、ゴール!
お疲れ様でした、わたしの脚。

ゴールでは妹が動画を撮ってくれました。
ありがとう!!

ここでニコニコ写真撮ってたら、まだバーコードをピしてもらっていない事実が判明。
更に、この後15分近く、Garminの計測をストップし忘れる。

記録証とTシャツをもらい、スタート時に書いた(描いた)メッセージと記念撮影をし、テントの中へ。
タイムは19時間49分!やったね。

前回から4時間も速く歩けるんだな、と驚いた

ゴール後

テントで着替えて始発まで仮眠します。
みなさん寝ていましたね。お疲れ様でした。

今回は荷物が重すぎで満身創痍でしたが、着替える気力もあり、脚も元気で普通に歩くことができました。
始発で帰宅し、洗濯・入浴を済ませ、食事。
夫が長期出張で不在だったため、1人寂しく過去の思い出を振り返り、4時間ほど寝て、ごはんを食べる。また寝て普通の生活へと戻っていくのでした。

月曜日は身体は元気でしたが、またも頭が回らなかったので有給休暇にしておいて良かったです。

感想など

身体へのダメージ

大きく箇所ありました。
①左肩付け根の擦れ
荷物が重すぎて食い込んでいたようで、真っ赤でした。擦れていましたね。これは大反省。
次こそは荷物を減らします。

②テーピングによる水ぶくれ
膝の怪我予防にテーピングをしたのですが、強く引っ張りすぎたのか、太ももに水ぶくれができていました。
道中、何か炎症が起きたのではないか、とエアーサロンパスをかけまくっていたのですが、まさか水ぶくれだったとは……。自分のバカさ加減に呆れました。

絆創膏がみずぶくれ。
足裏は汚いですが、マメはない。
原因不明のかぶれがまた出ました(今回は3日くらいで消えた)

③爪
大会後、爪を押されるような感覚がありましたが、気づいたらどんどん黒くなっていきました。
剥がれるのかな。怖いです。
※2025.2時点では剥がれておりません

内出血で真っ黒
ネットで調べたらランナー爪というらしい?

感想や気付き

①体力<精神力!
・「人の優しさや応援」に助けられた大会
ウルトラウォーキングはマラソンと違い、沿道の応援はほぼありません。
個人エイドや他参加者の応援者がいらしたことは、完全に想定外で、だからこそ、大きな力をいただきました。

また、途中で「何の大会?」「どこまで行くの?」と話しかけてくれたり、車から窓を開けて「がんばれー!!!」と叫んでくれたり、そんな人も時折いらっしゃいます。とても有難く、応援は力になると実感しました。

・妹に会った瞬間、元気が大爆発!
妹が来てくれなかったら、途中でリタイアしたか、超ヘロヘロでゴールをしたのではないかと思います。前項とも共通しますが、人の力はすごい!!

②荷物(重すぎ)
雨・風・暑さのすべてを対策しないといけなかったとはいえ、重すぎました。とはいえ、根本的に荷物量が多すぎるので、次の大会前には取捨選択が必要と感じました。

③タイム
知っているコースだったことと、試歩がよかったと思います。
でも、なんとなく、「知らないコースでもタイムを出せたかも」と感じる自分もいました。大して練習をせずに臨みましたが、「腕を振る」を意識しただけでこれだけタイムが出たことが大きいと思います。

④爪
身体へのダメージとして出ているのはショックでした。
色々調べましたが、結局のところ、自分の何が悪かったのかわからなかったです。

⑤その他
春大会と比較し、グッと早い時間帯のゴールだったため、見えた景色が全く異なりました。どちらが良いと比較できるものではなく(どちらも良い!)、その時々の空気感や景色を堪能できるのがウルトラウォーキングの魅力であると改めて感じました。

2回出たのでTXW100はもう卒業でもいいかな。
次は何に出よう?暑くない大会がいいな〜……なんて考えながら、2回目の大会は幕を閉じました。

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