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乳がんと診断されるまで
①健康診断での指摘《2024/03/19》 会計:5170円
最悪だ。
健康診断のオプションで乳腺超音波をやった。
結果にシレッと「右胸、乳腺嚢胞」って書かれててビックリ。
特に再検査と書いてあるわけでもなく、
危うく見落としそうに。
ドキドキドキドキと動悸がする。
怖いから近所の病院を予約して診てもらった。
初めてのマンモグラフィ検査に再度のエコー検査。
結果は・・・
右どころか左にたくさん異常が見つかった。
健康診断の精度を疑うわ。
病理検査で何か刺したし、めちゃくちゃ痛かった。
針みたいなのズブズブ刺されたw
エコー検査の流れでそのまま刺されたわけです。
検査結果とかも怖いし、きっと長期的に気にしないといけないやつだし、ほんとヤダわ。
今度、どうなってしまうのだろう。
②乳腺嚢胞の検査結果《2024/04/06》
嚢胞の検査結果は「良性」とのこと。
安堵したもののその結果の紙を見てモヤモヤ。
可能性の段階ごとにステージ1~5くらいまであって
5が一番悪性の可能性が高いんだけど結果はステージ2の良性。
1じゃないんだ?っていう不安がよぎったけど
先生曰く大抵2と判断されるらしい。
それってどうなの?
知識無いので分からないw
でも、良性で良かった・・・。
ただ、また6か月後に診ましょうって。
やっぱ定期的なことになるよね。
しんどいわ。
ずっと、ハラハラが続くんだね。
私も39歳。若くないです。
③6か月後の検査《2024/12/21》 会計:2840円
前回の検査から6か月はとうに過ぎていたものの
やっとバタバタが落ち着いたので
検査の予約を入れた。
ほんっとに重い腰を上げた感じ。
私も晴れて40代デビューし、
新しい1年をハッピーに過ごしたいと考えていた。
いざエコーの検査!!
まずは乳腺嚢胞が多かった左胸から
「あー大丈夫そうだね!」
という先生の声に安堵。
じゃ次は右胸を・・・
「あれ・・・」
先生の声に動悸が激しくなる。
え?なに?異常があったの?
結局また針をぶっ刺し検査・・・。
なんとなくだけど先生の言動で
あんまり良くない異常があったことが分かった。
それからのことはあまり覚えてないけど
とにかく嫌な予感しかしない。
また検査結果待ち・・・。
④初めて見る「悪性」 《2025/01/10》 会計:2020円
お正月を挟んだので検査結果を聞くのが2025年。
私の心はお通夜のようなお正月。
シフト制の仕事をしているので
けなげにお正月も仕事。
とってもみじめ。
健康不安もありながら社畜のよう。
悪性だったらどうしよう。
そんな不安を抱えながら病院へ行く。
なぜだろう?
なかなか順番呼ばれない。
また動悸がする。
鞄に忍ばせてたお守りを握りしめる。
こわいこわいこわい・・・。
院内に何らかの業者が来た。
業者は届け物を受付に渡す。
受付から私の苗字が聞こえた気がした。
もしかして、たった今
私の検査結果が届いたの???
なんか嫌な予感がする。
数分後、ついに私の名前が呼ばれる。
「残念ながら悪いものが見つかりました」
そこからの記憶が薄い。
悪夢の中にいるよう。
②でも書いたけど、
癌の可能性の段階ごとにステージ1~5くらいまであって
5が一番悪性の可能性が高いんだけど結果はステージ5の悪性。
もう、頭がまっしろ。
声を振り絞って・・・
「ショックです」
そうつぶやくと
「そうだよね、ショックだよね」と先生。
そこからの記憶は断片的。
あれよあれよと採血室に案内され
後日、より精密な検査をするための
事前の血液検査をやった。
今度は、採血室の看護師さんに
「もうショックで・・・真っ白です」
そうつぶやくと
「そうですか」と看護師さん。
「そうですか」って少し冷たいなって思ったけど
看護師さんは続けて
「実は私も昔そうだったんですよ」
と語りだした。
「私の場合、とにかく病気について調べて心を落ち着かせました。気にするな!と言われても、気にしないって無理だからね。これは、あくまで私の場合です。」
そこで私はほんの少し平常心を取り戻した。
家までの帰り道、ふわふわしてどのように帰ったのか思い出せない。
帰宅後はじっと座ったまま動けなかった。
ご飯も食べず、放心した。
⑤精密検査《2025/01/21》 会計:6360円
また検査の日。
もう検査は、やりたくない。
痛い思いもしたくない。
悪性の疑いを言われてから、
今日を迎えるまでの約10日間
私は家族や親友に報告し、
励まされ、なんとか気持ちを保ってきた。
生きた心地はしないし、
ご飯は食べれても、味の記憶があまりない。
検査当日は、局所麻酔をしたので痛みは少なかった。
でも、怖くて怖くて、終わった頃には冷や汗をかいていた。
それでも前回よりは冷静になっていた。
もう、どうせ「悪性」なのだろう。
腹はくくっていたのである。
⑥精密検査の結果《2025/02/01》 会計:1130円
今回の精密検査の結果は、
検査結果が出たら病院から電話が来て、
そこで「結果を聞く日」を予約するという
厄介なシステムだった。
何より私は電話が苦手で、
電話が来るだけで緊張感が増すわけである。
ちょうど仕事の休憩時間に電話が来たので
そこで「結果を聞く日」を予約をした。
結果を聞くのは一人で聞こうと決めていたのに
予約日の前日、親から連絡が来て
「どうしても同席したい」と。
私はそのような急な変更が苦手で、
何より親の心配顔を見たくない。
当人である私が親を励ますという
奇妙な構図が目に浮かぶ。
だから、親の同席は
有難迷惑にすら感じるのだ。
でも、両親が来たいと言っている。
つっぱねるのも、それはおかしい。
しぶしぶ受け入れつつ、当日を迎えた。
両親は私より先に病院に着いていた。
当の私は、氏神様へ参拝してから病院へ行った。
検査結果は、やはり「悪性」。
正式に「乳がん」と呼ばれてしまうわけです。
でも、もう私は冷静になっていて
「わかりました」と、すぐに受け止めた。
先生曰く、
慌てるほどの状態ではなく、
おそらく初期だし、摘出できると思う、とのこと。
紹介状を出してもらって、
別の病院での通院に入ることになった。
しょうがない。
両親の前では明るく取り繕い、味のしないような昼食を共にした。