【インタビュー vol.3】エンジニアリング力はチーム力!FromTo CTO 辻将幸が目指す「いきいきとしたチームづくり」とは
こんにちは、株式会社FromToインターン生の島内未来です。
株式会社FromToの社員インタビュー第3弾!
今回は、CTOの辻将幸さんにお話を伺いました。
ゲームから多くを学んだ学生時代。ゲーム制作会社への就職は果たせずも、IT企業勤務の中で自分のやりたいことを見出した辻さん。
その後フリーランスに転身し、そしてFromToに入社した今、「辻さんだからこそできることは何か」を話していただきました。
辻将幸プロフィール
神奈川県出身。IT業界歴8年目でフロントエンド/サーバーサイド/インフラの設計・開発をメインで行うフルスタックエンジニアの他にもマネージメント、プロダクト責任者やテクニカルディレクターとしても幅広く活動中。論理思考かつ現実目線で物事を考えることに特化し、垂直思考力が強み。
チームがあってこそのエンジニア
ー現在の仕事について教えてください。
当社のサービス「flato」の技術開発とともに、CTOとして技術選定や開発チームの統括をしています。
ーその中で、心がけていることは何ですか。
チーム力です。
エンジニアは「チームが機能してこそ成り立つ職業」。それぞれが働きやすい環境を作るために、1対1のヒアリングを通したサポートをしています。
「どんな仕事なら向いているか」「どうすれば成長を促せるか」と個人にフォーカスして考えるようにしています。
ゲームが気づかせてくれた、人と接することの楽しさ
ー少年時代からゲームに夢中になっていたそうですが、ゲームを好きになったきっかけは何ですか?
小学1、2年生の頃、親に「ゲームボーイ」を買ってもらったことです。
ポケモンのゲームにハマり、そこから「将来はゲーム制作がしたい」と思うようになりましたね。
ーどこにゲームの魅力を感じますか?
みんなで遊べるところです。
高校時代、友達とゲームセンターによく通っていました。そのとき、1人よりもみんなでゲームをすることの楽しさに気づいたんです。
人と接することが好きなんだと実感した瞬間でもありました。
ーゲームを通して、自分の新たな一面を知ったんですね。その後、大学進学を薦める親に逆らってまで、ゲーム制作のできる専門学校に進学した辻さん。そこでは、どんなゲームを作ったのですか?
授業の一環で、いわゆる「テトリス」の逆バージョンを作りました。下から上に向かってパズルが登っていくゲームです。
ーちょっとやってみたくなりました。そこで気付いたことを聞きたいです。
「ゲームは1人だけの力では作れない」ということに衝撃を受けました。もともとゲーム制作の仕組みがわからなかったので、どう大変なのかを知らなかったんです。
後々、個人でゲームを制作してみたものの、プログラミングの難しさに挫折し断念しました。
グループメンバーの役割分担は苦労しましたが、制作後、チームならではの達成感を分かち合うことができたのはよかったですね。
志望してはいなかったIT企業で見出した「やりたいこと」
ーその後、ゲーム制作会社からIT企業へ方向性を変えたことで就職が決まったんですよね。これに対してどう感じましたか?
就職先が決まった安堵感でいっぱいでした。
もともとの志望のゲーム制作会社では、プログラミング技術の低さや個人ゲームの未制作が影響して、書類選考すら通らなかったんです。
しかし、プログラミングの面白さに目覚めた段階だったので、気落ちすることはなく、むしろ「仕事でプログラミングができる」とワクワクしていました。
ーということは、ゲーム制作ができなかったことに未練はないんですか?
いや、ありますね(笑)。今、趣味の一環でVRを扱ったミニゲームの共同制作をしています。以前よりプログラミング力がアップしているからこそ、チャレンジできると思ったんです。
ー入社したIT企業ではどんな仕事をされていたのですか?
大手金融、建設会社向けのシステムを客先常駐で作っていました。リリース作業が大変で、36時間寝ずに作業していた日もありましたね。
ーそれは過酷な労働環境ですね。その中でも、特に辛かったことは何ですか?
プログラミング業務の機会がほとんどなかったことです。
実際、基礎はできているものの、まだ技量が不十分だと自覚していました。
加えて、プログラミングの仕事を任せてもらえるよう、上司にお願いする勇気すらありませんでした。
そのため、プログラミングの機会が巡ってくることはありませんでした。
ーやりたかったプログラミング業務ができず、モヤモヤしていたんですね。フリーランス転向のきっかけはそこにあるのでしょうか?
いえ、きっかけは後輩にプログラミングを教えたことにあります。
人と接することが好きだったことを思い出し、プログラミングを教えていく方針にしました。「副業ではなく本業として教えたい」と思ったところ、フリーランスが適した職業形態だと思ったんです。
ー好きなプログラミングと、人との交流の両方ができる仕事を見つけたんですね。
はい。プログラミングの土台の知識がない人に教えるのは難しかったのですが、指導には手応えがありました。
以前、社会人向け講座の受講者から「講師(辻さん)のプログラミング愛が感じられるほどの楽しい講義だった」という反応をもらいました。
その言葉で、熱のこもった指導ができていると実感できましたね。
「一緒に仕事がしたい」とFromToへ
ーそこから、代表の宮城さん主催のセミナーをきっかけにFromToと関わるようになったそうですが、入社の要因は何ですか?
「宮城さんと一緒に仕事がしたい」と思ったことですね。
1人1人に合った形でアプローチする姿勢に、自分の存在価値を認めてもらった感じがしました。実際、開発メンバーの多くは、そのあたたかな雰囲気が好きで働いています。
さらに、宮城さんの考える「セカンドキャリア」という考えが自分と似ていると感じたのも、入社要因の1つです。「20代はいろんなことに挑戦する」と掲げている私にとって、共感するところがありました。
ー入社後、辻さん自身にどのような変化がありましたか?
客先常駐からリモートワークへ、労働環境が大きく変わりました。
夜型である私にとって、今の労働形態は合っていると思います。自分にあった生活スタイルでパフォーマンスを発揮できるところがいいですね。
また、仕事とプライベートの区別がなくなりました。仕事と趣味が似たようなものなので。かえってこれが苦しいとは思っていません。どちらも楽しいからこそ、続けることができているんです。
唯一、入浴中はリラックスして仕事を考えないように工夫しています(笑)。
ーありがとうございます。それでは、これから挑戦していきたいことを教えてください。
flatoを「お客様の人生が変わるようなサービス」にすることです。
そのためには、開発チームの体制づくりが大事になります。例えば「システムにバグがある」とお客様からの問い合わせがあった場合、すぐに解決する。このような仕組み作りがサービスの良さにつながると考えています。
迅速な対応の積み重ねによって、多くのお客様に「flatoで人生が変わった」と感じてもらいたいですね。
ー最後に、開発チームに関して今後の展望を教えてください。
「CTOがいなくても機能する組織づくりがしたい」と思っています。開発メンバーの誰もがCTOの立場になれる、逆に私が開発に回れるくらいの余裕を持つことが理想です。
今まで過酷なエンジニアの環境を見てきたからこそ、個々が生き生きと働けるような組織づくりをしていきたいです。